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Catch103 難しいカレー

いま高田馬場ではチェーンではないカレー屋さんが増えています。

 最近ご縁があって、前々から行ってみたいと思っていた別々のカレー屋さんに連続して訪れる機会がありました。


 いわく「日本では珍しい本格スリランカ流」いわく「有名大学の学生たちに愛され続けた伝統の激辛」など、いずれも気になるお店でした。


 真に残念な事に、私にとってはどのお店のカレーも「う~ん」な味でした。


 これは幾つかの要因があると思います。


 1つは「カレー(に限らず食べ物全般)とは自分の好みが全て」だという事です。どれだけ人気のお店であろうと自分の好みでなければ“ご縁が無かった”お店です。テレビやインターネットでいかに美味しいカレーなのか紹介されていようと、見ただけで食べる気を無くす様な長い行列が出来ていようと「私が食べて美味しいと感じなければ意味が無い」。


 期待外れだったお店のもう一つの共通点は「テレビで見たりインターネットの記事を読んで興味を持った事」でした。それなりに美味しそうに思ってしまうんですよ、こうしたメディアに載せられるお店って。


 たまたま3軒連続で気になっていたカレー屋さんの近くに行く用事があって寄ってみたのですが、そろいもそろって「私には縁のない味」でした。


 一軒などは何か有名な「カレーブロガー」らしい方が居合わせて「この後は池袋の○○さんにハシゴするんだ」とか店長さんとお話ししていましたが、食べ終えてすぐさまスマートフォンをいじり始めたブロガー氏には悪いと思いつつ「凝ってるけど好みではないカレー」を食べ終えた私は「どういう風に書くのかな」と醒めた気持ちになっておりました。


 自分や家族の作るカレーは当たり前ですがひいきのカレー屋さんに匹敵する「私にとっての美味しいカレー」です。そしてご縁があって(かよ)っているひいきのカレー屋さんは、味や辛さの微調整も受け付けてくれる、文字通り我が家にとっての「絶品カレー」なのです。


 巧みな紹介に乗せられて「人気のカレーが食べられて良かったなあ」と思うお客さんと「儲かってます、あざ~っす!」というお店の“win win”な微笑ましい関係にいちゃもんをつける気はありませんが、私の好きなカレーは結構難しい物なのかな、と思ってしまいました。

神田・神保町もカレーで有名ですが、学生街とカレー屋さんは相性がいいのだと思います。

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