Catch10 革命のロマンを
ジェンダー問題は深刻です
“革命”と書いて“ロマン”と読む。
今年2021年は東京では都議会議員の選挙があります。2014年の事ですが現在立憲民主党の参議院議員で当時は「みんなの党」所属の都議会議員だった塩村あやかさんが都議会で“少子化問題”について質問中に「お前は結婚しないのか」と下品なヤジが飛び、ニュースになった事がありました。
初めの内、しらばっくれていた“犯人”は証拠が出てきて言い逃れが出来なくなり、「責任を取って自民党から離脱」しました。
国会や各レベルの議会でもよく聞く「責任の取り方」ですが、一体これのどこが「責任を取った」事になるのかサッパリ分かりません。まぁヤジった本人は事務所に卵をぶつけられたりして大変だったようですけど。
女性に対する男性たちの根拠の無い差別観は根強くはびこっている物です。つい最近もオリンピック組織委員会の森喜朗会長が「女性が理事になると話が長くなって会議が長引く」という主旨のそれこそ根拠のない発言をやらかして批判を浴びている最中です。
意外な事に近代民主主義の発祥の地・フランスでも女性が参政権を得たのは第二次世界大戦後、日本とほぼ同時期の事です。
フランス革命では国王一家をベルサイユから引きずり出してパリに移動させた「ベルサイユ行進事件」などを初め、要所要所で女性も活躍していたのですが、民主主義とフェミニズムは別次元の問題だったようです。
ところでフランス革命と言えば私はあの時代を描いた少女マンガ『ベルサイユのばら』が大好きです。
原作も素晴らしいですし、宝塚の舞台もアニメもそれぞれの特色を活かしたいい作品に仕上がっています。
アニメで言えばオープニングテーマの『薔薇は美しく散る』(バラはバラは♪というあの曲です)は数あるアニメソングの中でも一番好きな物です。
あれほど的確に主人公オスカルの激しく短い一生を表した歌詞をよくぞこの世に送り出してくれた物です。
さて、冒頭のヤジ問題ですが、続きがあります。証拠を突き付けられて自民党から離脱したのは一人ですが、もう一人「ヤジってたんじゃないか?」と疑われている人がいるのです。
23区内選出のA議員です。武士の情けでイニシャルにしておきましょう。
自民党を離脱したヤジ議員のすぐ横の席で、有無を言わせぬ確固たる証拠こそ無いものの、どうも何かヤジっていたようなのです。
私はこの話を新宿選出の他の都議会議員さんから直接伺いました。私はおそらく本当の事だろうと思っています。なにしろその議員さんはその場にいたんですから。
実際、自民党が多数を占めていた都議会で「これ以上犯人捜しは止めよう」と追及を打ち切ったせいで誰の声かは突き止められていないものの、議場で録音された音源には離脱した議員とは別の音声によるヤジりが記録されていました。件の議員さんによればA議員の席の辺りだった、と。
私はこのAさんが私の家の近所で開いた「演説会」を聞きに行ってみた事があります。あのう、悪意抜きで本当に聞いた通りにこの方の喋りを文字にしてみます。
「ボクわー、よねんかんとせい(都政)をがんばってきましてー」
公表されている経歴を見る限りでは学歴も社会人になってからも都民を代表して行政のチェックを行うに当たってなんの遜色もない方なのですが、聞いているこちらが心配になるような“アホ喋り”です。
ヤジの隠れ犯人らしいと聞きこの人のホームページをチェックしてみて私は激しく後悔しました。
予想はしていましたが、やはり都議会でのヤジについては何も触れていません。町会のご挨拶に行ったとか、盆踊りに顔を出したとか、そんな報告だけです。
プロフィールを見ると「好きな歌:『薔薇は美しく散る』。カラオケに行くと必ず歌います」となっていました。
…本当に見なきゃ良かった。事務所の場所を調べて卵をぶつけに行きたくなりましたよ。
声を大にして言わせてもらいます。
セクハラヤジ疑惑があがっている、キ、キ、貴様に(あ、失礼)、“革命”の、何が分かるぅ~!!!
オスカル様にぶった切って頂きたまへ。