幸せの価値
今日は特別な日、彼と付き合って1周年
彼も仕事を早く終わらせて帰るって言うから私はお料理を作って待ってる最中
大変だなぁ・・・1から全部用意するのは初めてだったから体もあちこち痛くなってホントに大変
でも彼のためだもんね、頑張らなきゃ
大好物のハンバーグにシチューそれからステーキ!これだけ用意すればいつもいっぱい食べる彼もお腹いっぱいになると思う
私の料理をいつも美味しそうに食べてくれるから今日もいっぱい食べてもーらおっと
それに万が一足りないって言われてもおかわりならまだまだ沢山あるし
「ただいまー」
あ!彼が帰ってきた!
「おかえりー、待ってたよ」
「いい匂いだね部屋に入る前から分かったよ」
「君の大好きなもの沢山用意したからね、いっぱい食べて」
「じゃあ、これは要らなかったかな?」
そういって彼はケーキの箱を渡してきた
「記念日って言ったらケーキだろ?デザートにしようと思ったけど余裕あるかな?」
「大丈夫だよ、甘いものはベツバラだから」
彼の上着を預かりテーブルに案内する私
料理を運んで一緒に食卓を囲む
「これ美味しいよ!すごく美味しい!いったいなんの肉なの?」
「さぁ?なんでしょう?色んな部位を使ってるから当ててみて」
一通り食事を終えた彼、美味しいって言ってもらえて良かった
でもチラチラと携帯を見てたのはなんでかな?仕事が残ってたのかな?
きっとそうだよね、早めに終らせるって言ってたけど時間が足りなかったんだ
「じゃあシャワー浴びてくるよ、最近熱いから汗かいちゃって」
彼はそういって着替えを持って浴室へ
そのすぐ後だった
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
大きな叫び声が響き渡った
(あ、そう言えば片付けるの忘れてた)
慌てて私も浴室へ向かう、びっくりしちゃったよね・・・悪いことしちゃったなぁ
「あ・・・お、おい・・・あれ・・・」
「ごめん、ごめん片付けるの忘れちゃってて」
浴槽の中にあるのは女性だったものの塊、なんでかって?彼が大好きって言ってたからだよ
「腰抜かしちゃった?大丈夫?」
「あ・・・あれ・・・どうして・・・」
「だって好きなんでしょ?彼女の事。ずっと一緒に居たいって言ってたんだもんね?」
私以外の女の子に好きって言うのは少し妬いちゃったけど・・・でも、彼が幸せになるなら頑張らなきゃって思ったの
だから彼女の事を食べてもらえばずっと一緒にいれるよね?
「そう言えばさっきのご飯足りた?まだ足りないんじゃない?」
「え」
「ほら、もっと食べて」
浴槽の塊からお肉を切り分け彼の口の中に入れてあげる
そう言えば火を通して無いけど大丈夫かな?
「まだまだあるから遠慮しないでね」
次々に彼の口へお肉を運んでいくと次第に彼は動かなくなっていった
「もうお腹いっぱいなの?遠慮しなくていいんだよ」
包丁を使って彼のお腹を開く・・・胃袋は・・・あっ!これかな?
中に直接入れてあげよっと
ヌルヌル滑ってやりにくいな・・・でも、これで最後っと・・・
「よかったね、これでずっと一緒に居られるよ」
彼の幸せが私の幸せ、これからも頑張らなきゃ