NEWアプリは拘りと共に
海斗はバイクから降りて辺りを見渡す
うん、これくらいの広さなら大丈夫そうかな
画面を操作してNEWアプリを立ち上げた
そして予め取っておいた中でハウスと登録されているモノを1つ選び目の前に設置する
半透明のコンビニサイズの建物が現れ、設置完了のボタンを押すと同時に形取られていく
ドヤ顔で振り返るとレオン達は口を開けて呆けている
「どうよ!これで何処でも快適に寝泊まりが出来るんだよ」
ピースサインして答えていると我に返ったレオンが胸ぐらを掴んでガクガクと揺らしてくる
「何だこれはーー!今度は何をやらかした!?」
いやいや、やらかしたって何よ?ここで驚いていたら後々もたないよ
これからもっとビックリすると思うけどね!ふふふ
「まあまあ、中を見てみてよ!因みに上には迎撃システムが搭載されているから見張りは要らないし安心していいよ」
レオン達が屋根上を見てみるとゴツい銃や回転式の銃等が設置されていた
明らかに過剰戦力だ
「後、今この建物にはステレス迷彩が施されているから10m以内に入らないと視認できないようになっているから離れる時は見失わないように気おつけてね」
「・・どんだけだよ」
呆れ返るように建物を見続けるレオン達を強引に中へと案内する
入り口のドアを開けると外見とは全く合わない空間が広がっている
リビングにキッチン、広い風呂にトイレ、そして部屋が6個
「なあ、海斗さん。明らかに広さがおかしくないか?今度は一体どんなアプリを取ったんだ?」
NEWアプリ
シティ・コントラクション
建物を建てて街を造ろうというアプリで色々な建築物が存在する。
建物の中身も自分でレイアウト可能な分お金がどんどん使われていくという恐ろしいアプリだ
「もう本当に何でも有りじゃん」
ヨシユキはそう言いながら部屋の中を探検しに行く
暫くして部屋の中を見て回っていたスミレが海斗の所へと戻ってきた
「あの、お風呂とかトイレ、水回りの水は何処から来て何処へ行くんですか?」
そこを聞いちゃうの?出した本人だけどさ、そんなの俺にもわかる訳無いじゃん
だってアプリだよ?気にしたら負けだと思う
スミレは首を傾けながらもキッチンの流し台を調べていた
理系としては気になるんだろうけどさ、ファンタジーなんだから割り切らないとやっていけないよ
「海斗、部屋はどうする?」
ああ、そうだった。皆んなで話し合って部屋割りを決める。
と言っても部屋のレイアウトは全部同じなんだけど
順番にお風呂に入ってもらっている間に晩ご飯の準備を始めようかな
折角ちゃんとしたキッチンだからね今日は角煮と炒飯にしよう
野宿で中華って何気に凄い事してるよなぁ
「海斗さん!あの風呂凄いね。まるで温泉だったよ!」
そうだろう、そうだろう。この建物は結構お金使って凝りに凝ったから
皆んなお風呂に満足したようで次々に感想を聞かせてくれた
夕ご飯を食べて皆んなリビングでゆったりしている。リビングには丸いテーブル、5人掛けソファー、外を映し出しているモニターがある
床にはフワフワカーペット、人をダメにするクッションが置いてありメアとスミレはホイホイされている
「・・これを野宿と言っていいのか?」
レオンはソファーに座り魔剣の手入れをヨシユキに教えながら呟いているけど
こんな時にフルで使ってこそチートなんだよ!自分が快適に過ごす為ならば周りに何と言われても気にしないのだ
海斗は地図と迎撃システムを同期して1km圏内に設定しておく
「なあ、本当に大丈夫なのか?」
まあ、レオンの不安は最もだよね。今までは蒼鳥と黒猫に知らせて貰っていたから慣れていたけど、今回からは誰も見てない
レオンにモニターを見るように言って画面の一部に地図を表示させる
「ほら、この赤い点が魔物なんだけどね」
海斗は地図の赤い点を指差して教える。まだ1km圏内には入って無いけど少し広めに映し出してあり白の点線で1kmの範囲の枠を作り分かりやすくして説明する
「見ててこの魔物がもうすぐ圏内に入ると思うよ」
暫くすると魔物が白の枠を越えて入ってきた
しかし越えた瞬間に赤い点が消滅する
「ん?何で消えたんだ?」
レオンは不思議そうな顔をして此方を向いてきたので
「ほら今のを別画面で見てみて」
巻き戻してモニターを切り替え2つの映像を映し出す。一方は屋根の上にある武器などを映し出しており、もう一つはズームで魔物を映している
ゴツい銃が動き出し微調整をしたかと思うと音も無く1発
もう一つの画面にいた魔物を撃ち抜き魔石と灰に変わっていった
「あ、うん。ナルホドネ・・」
最後には遠い目をされたけど見張りは要らないってことは理解してくれたようだ
倒した後の魔石は黒猫と蒼鳥に取ってきて貰って、それ以外はリビングで寛いでいた
明日は早めに動き出そうと言うことになり早目に寝るとこにする
一夜明け
朝ご飯を食べて外に出る。ハウスを消すと元の平野に戻っていった
「やっぱり不思議です。基礎も下水処理も無いのにどうやって・・」
スミレさんまだ考えていたのか。多分異次元へと消えていったんだよ。そうゆう事にしとこうよ
出発し、順調に道を進んでいく。途中で会う魔物には海斗も攻撃に参加して片っ端から屠っていった
そして日が傾き夕方に差し掛かる前に街へと到着する事ができた
「海斗、先ずは宿を探すか?」
「そうだね、その後で冒険者ギルドによろうか。帝国の情報が出てないかな?」
宿を探してチェックインだけ済ませた後、冒険者ギルドへと向かう
「ん?何だろう?」
冒険者ギルドの中、喧騒の空間に悲痛な声が聞こえてきた




