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スマホの力で異世界を生き残れ  作者: そして誰もいなくなった
第3章 魔王編
70/130

魔物軍討伐戦2

魔物がこちらの罠を壊しながらこっちに向かって来ている。この多さはマズい



ちょっと早いけどこのままじゃ魔物と戦いで被害が多く出る恐れがある


けれど、こんな時の為に取ったアプリなんだ


海斗は画面を操作し、NEWアプリを立ち上げる



海斗の周りから巨大な花の蕾の様な物体が6個現れて上空に飛び上がり、均等な間隔で浮いてる


花が咲く様に4枚の羽が開き、中央には大きなスピーカーが現れた


スピーカーポッドは大きさが変えられる。アリーさんに使った時は手の平サイズにしていたけれど今回は広範囲に届けたいので最大にしてみた


そして海斗の目の前にはコンデンサー型のマイクが浮いてる


光を纏い両手の中にはギターが現れた



NEWアプリ


SAソングアクション


歌の力で色々な効果を生み出す音楽アプリ。

かつて歌で戦争を終わらせたと言う、とあるアニメから生まれたリズムゲームなのだが、ギターに付いているボタンで効果を設定し、タイミングよくギターを弾く事で効果が倍増していく


ギター?弾けないよ?タイミングよく鳴らすだけでいいだけだから素人でも大丈夫でした


その効果に合わせた曲なら相乗効果を発揮でき、その範囲は個人から広範囲まで設定する事ができる


海斗は攻撃力向上と士気向上、防御力向上を味方に設定し、防御力低下と攻撃力低下、移動速度低下を魔物に設定する。



魔物も味方も空中に浮かぶスピーカーポッドに驚いている



「さぁ、いくぞ!」



海斗は大きく息を吸い込み、音楽リストから最初の曲を選びボタンを押す。そして



「俺の歌を聴けーーー!」



高らかに叫んでドラムの音が鳴り始めた


戦場に鳴り響く軽快なドラムの音、魔物達はその音に警戒したのか進行が止まる



「クフフ?何ですか?それハ?」


デーモンも想定外なのか困惑している


ドラムからのベース、ピアノの音が順番に聞こえてきてギターの音と共に海斗は歌い出した


スピーカーポッドからの歌に乗せて、味方側には光の粒が周りにまとわりつき、攻撃力、防御力、士気を向上させていく


「な、何だこれは!?」


「力が溢れてくる!」


「これならいくらでも倒せるぞ!」


「やれる!これなら負けない!」


魔法の威力も上がって味方のヤル気は最高潮に達している


「クフ、何ですかこれハ、想定外ですヨ・・」


魔物側には黒い影が薄くまとわりつき、明らかに動きが鈍くなっていた


デーモンは飛ぶ事も出来ずにヨロヨロと地面に落ちていく



「よし!このまま押し切るぞ!撃てーー!」


アルフの合図と共に更に魔法が撃ち込まれる。その威力は先程とは比べ物にならない


東堂兄妹も威力の上がった魔法を使い広範囲に及び魔物が吹き飛んでいった


「ははっ、スッゲー!」


「海斗さんのアプリでこんなにも効果が出るなんて・・分解して調べてみたいです」


スミレさん!?まだ諦めてなかったの!?


1万もの魔物達が次々と魔法で蹴散らかしていく。


凄い!こんなにも効果が倍増するなんて思ってもみなかった。


最初は少しでも効果が出て1~2割削れれば御の字だと思っていたけれど、効果は劇的だったようだ


魔物がこっちにくるまでにもう6割以上も削られている。


「クフフ、やりますネ。しかしまだまだいますよ!」


魔物の1部が罠地帯を抜けてやってきた。


「騎士部隊、戦闘用意!」


魔法部隊は後方に下がり騎士部隊が前へと出て行く。


そして魔物との戦闘が始まった。


魔法部隊は引き続き後方へ魔法を放ち、敵を間引いていく。


戦闘部隊は攻撃力と防御力が向上しているのか動きが機敏になっている。


軍は日頃の訓練の成果を発揮しているのか上手く連携を取りながら確実に魔物を倒していく


冒険者達は熟練度の高い者が弱い冒険者をフォローする形で戦っていた


罠を壊され想定よりも多く魔物がやってきているのだが、海斗のSAの効果が大きく魔物を圧倒していく


「ふふふ、いいね!凄く身体が軽い。これは素晴らしいな」


アルフは指揮をとりながらも人一倍魔物を屠っていく。その勢いは凄まじく味方さえも畏怖するほどだ


ただその笑顔はいただけない。めっちゃ怖いよ


海斗は苦笑いを浮かべつつ2局目に入る。


次の曲は作中に流れていたロック調の曲でノリノリになれる曲だ。


海斗の曲を聴いて戦っている味方にエフェクトが追加されていき、更に力が溢れていった


曲調と一緒に海斗はノリノリで歌っている。久しぶりに鳴る音楽に東堂兄妹もノリノリで魔法を放ち続け脅威的なスコアを叩き出していく


そうして戦い始めてちょうどお昼を回った頃、魔物の数が減りに減って100を切った



「よし!後少しだ!」


肩で息をし始めていた味方が力を振り絞って残りを殲滅していく。


負傷者は結構出たけれども、死亡した味方はいない。これは驚異的な事でアルフさんも驚いていた


そして最後の1匹を倒して全員が歓喜に沸く


東堂兄妹は魔力を使い果たし舞台の上で寝転がっている。


海斗は東堂兄妹と一緒に勝利を分かち合う。舞台の下にはレオンとメアがこっちを向いてサムズアップしている



よっしゃ!これで俺たちの勝ちだ!後はデーモンと魔王の正体を明らかにするだけだ



倒れた魔物の灰や魔石、ドロップ品の中にデーモンの姿が見える。


ゆらりと立ち上がって此方をみていた



だけど何か変だ。



まだ余裕がある感じ、嫌な予感がする






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