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スマホの力で異世界を生き残れ  作者: そして誰もいなくなった
第1章 最初の街
2/130

謎の愉快犯

目の前のウィンドウには


*****


拝啓、

春なのにジリジリと暑い日々の中

混乱しておりますか?

困惑しておりますでしょう!それもそのはずです。急に暗くなったら誰だってそうなるでしょう。そうでしょう


疑問もあると思います。えぇ、不思議な現象ですもんね!まあまあ落ち着いてくださいな。深呼吸してー!すーはーすーはースーパー・・な~んちゃって!てへっ




「何だろう、すんごいムカつくなぁ」




まず!今現在の貴方達の状況からお伝えしますね。


ここは地球ではありませーん!ナンダッテー!?

お店ごと別の場所にあります。ソンナバカナー!?

1人で突っ込んでみました。どうですかー?面白いですかー?

何故こんな事になったのか、そこが一番大事な事ですよね!

気になるところです。何故こんな事になったのか何故自分なのか?ってやつですよね!運命とか使命とか思っちゃいますよね!!




実は・・・




実はぁ・・・



なぁんとーーーーーーー




意味は無いのでーーーす!たまたま、偶然、そこにいただけで面白そうだったから。

なのですよ!


理不尽ですよね、憤りを感じ得ないですよね!仕方ないと思います。でもしょうがない。送っちゃったものは仕方ないじゃないか。

これから貴方達には異世界で頑張ってもらう事になりました。

そこでどんな風になっていくのか?私とても楽しみなのです。

先程から申し上げた通り運命も使命もありませーーん!

ただ是非是非、私を楽しませて下さいませませ。

その為に貴方達に1つだけ特別なプレゼントをしましょう!


もぅ!特別なんだからね!


これで直ぐに死んじゃわないように頑張ってね!

敬具


@@@@



「何だよコレ・・」


完全な愉快犯じゃん。周りからも怒声や悲痛な声が聞こえて泣き出す人も出てきた。


読めば読むほど何の意味もなく特別な理由もない。ただただ頭のイカれている謎の愉快犯に攫われただけだ。

状況を把握する為に窓の外を見てみる。外に出る事は出来ないがコンクリートやアスファルト、建物は見えず草原が広がっていた。

明らかにさっきとは違う光景が目の前に広がっている。


目線を先程のウィンドウに戻す。ウィンドウは俺の目の前から動かない。俺が移動すると一緒にウィンドウも移動する。

消える事は無いのだろうか?と思い、ウィンドウに触れると画面の表示が切り替わった


天道 海斗

18才



異世界特典をお選びください


・異世界言語・アイテムボックス・聖剣・初級魔法・勇者・英雄・魔王・異常耐性・3分間巨人変身・テレポート・生活魔法・召喚能力・全能力10倍・飛行能力・火魔法・水魔法・風魔法・土魔法・雷魔法・光魔法・・・etc



異世界特典って何だよ!?

色々見てみるが沢山出てきて正直億劫になる量だ。


取り敢えず落ち着いて周りを見てみると一個しか選べないのか試しに押してみて後悔している人がいて文句を言っていた。慎重に選ばないといけない。


異世界言語とか、やっぱり言葉が違うんだ!?欲しいけどもアイテムボックスとかも捨てがたい。言葉は覚えたりボディランゲージで何とか出来そうだけど他は全部異世界ならではじゃんか。

てか魔法がある世界なのか、ネットとか小説じゃあるまいし、チートとかスキルを沢山貰えるとかじゃ無いのか・・・


さて、困った事になったと思いつつ画面をスクロールしているとふと手が止まる。



「スマホ?」



スマホってスマホだよね?


スマートフォン


携帯電話


どんな能力だよ?電話が出来るとか?異世界でスマホが使えちゃうとか?

いやいやいや、意味あるのか?これ?

指が止まってそんな事を考えていると、



「ウィンドウが消えたら外に出られるぞ!?」


誰かの声で出入り口に意識を持っていってしまいウィンドウから目を離してしまった。

すると、誰かが後ろから押されてしまい、何とか踏みとどまったものの、止まっていた指が『スマホ』を押してしまった。


「あぁ!?」



気づいた時にはもう遅かった。異世界特典は『スマホ』に確定してしまっていた。


「う、嘘だろ・・」

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