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スマホの力で異世界を生き残れ  作者: そして誰もいなくなった
第1章 最初の街
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警護依頼

日が傾き始めてきた頃、教えてもらった屋敷に到着した。

街の中央に近い場所にあって富裕層エリアだ。


やっぱりこのエリアは1つ1つの家の大きさがでかいね。


屋敷だよ、今回はその中でも1・2を争うくらいに大きい。


「すみません、ギルドからの依頼でやってきました」


門の前に2人の屈強そうな感じの男性が立っていたのでギルドカードを提示しながら話しかけた


「あぁ、そういえば1人来ると連絡があった。」


あれ?さっき受けたばかりだよ?受けて直ぐに来たのにどうやって連絡したんだろうか?

通信機器とかあるのかな?


もしかしたら、そうゆう魔法とかもあるのかもね。


1人が屋敷の中に入っていって、しばらくするともう1人連れて出てきた。


「お待たせしました。この屋敷の管理責任者のセバスと申します。

ギルドからの警護依頼で来られたのですね、

外の庭で警護となりますがよろしいでしょうか?」


おぉ!セバス!セバスだよ。お屋敷って言ったらセバスだよね!


でもなんでこんなピンポイントでセバスって名前はお屋敷の責任者になるんだろうか?


そうゆう運命的なものがあるのではないだろうか?


「外の警護ですね、分かりました。

ちなみに小腹が空いた時はその場で飲食をしても大丈夫ですか?」


「庭を燃やしたり汚したりしなければよろしいですよ。けれどキチンと仕事はして下さいね。」


そりゃそうだ


「分かりました。ありがとうございます」


セバスさんに案内されて庭の一角に到着した。

他の警護の人は見える範囲に5人いる。結構大きな屋敷なのに何人警護が居るんだろうか?


地図を使って屋敷の周辺300mに縮尺を設定して検索に警護人と侵入者と設定しておく。


思ってた以上の警護の多さにビックリした。

ギルド依頼の他にも自前で用意してるんだろうね。調べようが無いけど


警護の仕事には、その場で動かずに自分の視界の範囲の広さを監視する者と、2人掛りで一定時間毎に見回りをしている者と別れているみたいだ。


ちなみに海斗は前者の方である。


周辺の監視をしつつ地図を見ていると、背後から2つのマークが近づいてくる。

マークの方を振り向いて待っていると


「ほう、気配は消していたんだがな、良く気が付いたものだ。偶然か?」


いや、全然分かりませんでしたよ?地図のおかげです。

というより、気配を殺して近づいて来ないでほしい。めっちゃ怖いんですけど


「偶然じゃないですか?」


「ふっ、そうゆう事にしておこう」


気配を殺すと姿まで希薄になるんだろうか?

それとも日が落ちてきて夕方から夜になる時間帯だからなのか?


目の前に来るまで姿が分からなかった。


1人は180cm超え、皮の鎧とデカい剣を背中に担いでいる。強面だ。


もう1人は170cm位かな。胸当てと片手剣を腰に下げている、


喋ってきたのはコッチの方だった。ちなみにイケメンだ。


「なぁ、それはなんだ?」


イケメンの方が海斗の後ろを指差して聞いてきた。

海斗の背後には腰まである組み立て式のテーブルがあり、その上にはアウトドア用のガスカートリッジにヤカンを乗せてお湯を沸かしていた。


その横にはカップ麺が置いてある


「えーと、コレは俺の晩御飯です。今日はまだ食べてなかっので」


2人は珍しい道具と食べ物に興味があるみたいで視線が離れない。


そんなに見られてもあげないよ?俺の晩御飯なんだから


「なあ、それをちょっとー」


「ダメです」


食い気味に答える。後ろでグツグツと音が聞こえてきた。


お湯が沸いたようだ。

火を止めてカップラーメンにお湯を注いで3分待つ。


漂ってくる匂いにテンションが上がってくる。


すると後ろからグゥと音が聞こえてきた。


振り返ると強面の方がお腹を抑えている。何そのギャップ!?顔を背けてるじゃないですか!


し、仕方ないなぁ


「・・食べます?」


「いいのか?」


顔真っ赤にしながら聞いてきた。ギャップ萌えって奴か!

2人にカップラーメンを用意してお湯を入れて3分待ってもらう。


そしてフォークを渡して3人で食べる事になった


「なんだコレ!?うんま!!」


「・・美味い」


だよね!ラーメンは美味いよね。


この世界のご飯を見たけど調味料がそんなに普及して無いんだよね。


塩、胡椒、砂糖、スパイス、蜂蜜など基本的な調味料は普及しているんだけど日本みたいに複雑・多様化はしていない。


なのでどうしても一般家庭は味が似たり寄ったりな方向になる。


けど出汁を取っていたり味の工夫もしてるお店もあるのでそこまで食文化レベルは低くはない。


しかし、舌の肥えた日本人にとってはどうしてもあと1つ物足りないのだ。


なので結局、在庫から少しずつ食べている。お金の節約にもなるからね


3人は汁まで全部飲み干して満足し、余韻に浸った後、2人は見回りに戻って行った。

でも片付けは俺がするんだな


カメラでゴミだけを保存して、ゴミ箱をタッチする。


『この1枚を消去しますか?』


ハイを押すと保存からゴミの画像が消えた。

なんと便利なゴミ箱機能!コレ日本にあったら廃棄処理問題が一気に解決しそうだよ。


テーブルを保存して護衛の仕事を再開しよう。


あ!食べてる間もちゃんと地図で確認していたからね。



それから数時間後、静まり返った夜2時半頃に屋敷の端っこで爆発音が聞こえてきた。


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