表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/132

料理2

先輩「今後、私は料理をしようと思う」


男「それはいいですね。なんで料理をしようと思ったんですか」


先輩「なんでって、料理は"心"でするものだろう!?」


男「……なんですか、その『うまいこと言った!』みたいなドヤ顔は。

  そうじゃなくて、どうして料理をしようと思ったのか、その理由ですよ」


先輩「あぁそういうことか」


男「どう考えてもそっちの意味でしょう」


先輩「実はだね、先日知り合いにレストランに連れていってもらたんだが、料理がすごく美味しかったんだ。それで自分で作れるようになれば、店に行かなくても毎日美味しいものが食べられると考えたわけさ」


男「相変わらずですね。先輩は……」


先輩「君は毎日料理をすると言っていたね。いくつかレシピを教えてくれないか?」


男「いいですけど、どんな料理がいいですか?」


先輩「炒め物がいいかな」


男「分かりました。今度レシピを作ってきますよ」


先輩「すまない。ほんといつも世話になってばかりだな……私は」


男「気にしなくていいですよ。そのかわり作ったらぜひ食べさせてくださいね」


先輩「もちろんだよ」




 ―後日―


先輩「さぁできたよ。召し上がれ」


男「……先輩。僕にはただのキャベツ炒めに見えるんですが」


先輩「いや、実は昨日レシピを無くしてしまってね。代わりに心のこもった得意料理をと思ってさ」


男「せっかく頑張ってレシピ作ったのに……」


先輩「いやーすまない」


男「まったくもう。でもせっかく先輩が作ってくれたものだからいただきますよ」モグモグ


男「!?」


男「なにこれめっちゃうまい!!」テレッテー


先輩「だろう!? やはり料理は心なのだよ」


男「なんか納得いかない……」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ