全てがとんでもなく優しい世界

ドローン

男「先輩何見てるんですか？」

先輩「コウたん、ドローンって知ってるかい？」

男「はい。昨年結構話題になりましたよね」

先輩「ちょっと欲しいなーと思って見てたんだ」

男「買うんですか？」

先輩「いや、ちょっとまだ検討中だ。いいのはやっぱりお高いし、最近はいろいろ規制も多いからね」

男「そうなんですね」

先輩「しかし、最近のドローン技術の発達はすごいよね。スマホ連動して、操作したりリアルタイムでモニターできたりするし」

男「たしかドローンって軍事用に開発されてたんですよね」

先輩「そうだね。軍事用のはもっと大きくて飛行機っぽい形しているけどね。ミサイル積んでるし」

男「プレデターとかですね」

先輩「そうそう。エイリアンとも戦うしね」

男「それ違うプレデターですね」

先輩「まぁまぁ。つまり悲しいけれど技術が最も発達するのは、戦争目的のときということなんだよ」

男「そうなのかなぁ」

先輩「ちなみにコウたんはドローンがあったら何をしたい？」

男「そうですねぇ。今年はまだ雪が降ってないんで、空から雪を振りまく、とかどうですか？」

先輩「キミはずい分ロマンティックなことを思いつくんだね。お姉さんは胸がキュンキュンしちゃったよ。思わずCCBを歌い出すところだったよ。キュン死するところだったよ」

男「なんか恥ずかしくなってきたんで止めてください。先輩は何がしたいんですか？」

先輩「レンタルDVDを返す」

男「……。結構切実じゃないですか」