全てがとんでもなく優しい世界

コスプレ

先輩「そういえば、今日からコミックマーケットが始まっているね」

男「あれ、そうでしたっけ！？」

先輩「そうそう。今年の冬コミは12月の29,30,31に開催されているんだ」

男「そうなんですね。先輩は行ったことあるんですか？」

先輩「友人に連れられてときどき行くよ。でも人が多すぎていつも疲れてしまうんだ」

男「先輩ってそういうのにも行くんですね」

先輩「まぁ嫌いではないけど、そういうのが好きな友人がいてね。ときどき人手確保のためにかり出されるんだよ」

男「なるほど」

先輩「キミは行ったことはないのかい？」

男「僕は夏コミに一度だけ行ったことがありますね」

先輩「夏コミは暑いよねぇ」

男「そうですね。結構遅い時間に行ったんですけど、それでも人が多くて疲れちゃってボーっとコスプレ眺めてました」

先輩「コウたんはコスプレ好きなのかい？」

男「いや、まぁ、嫌いではないですけど。好きなアニメのキャラとか見るのは楽しいですし」

先輩「ほうほう。コウたんはコスプレしないのかい？」

男「しませんよ」

先輩「せっかく可愛いのにもったいないなぁ」

男「別にいいですよ」

先輩「そうだ、せっかくだし友人に頼んでコスプレさせてもらおう！　そういうの得意な人がいるから。さ、さ、行こうじゃないか」

男「いや、いいですよ。遠慮しておきます」

先輩「大丈夫、大丈夫。初めはちょっと怖いけど、すぐに気持ちよくなって、病みつきになるらしいから」

男「嫌です。そんなのに目覚めたくないです」

先輩「初めてだからちゃんと優しくしてくれるって」

男「いーやー！」