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クリスマスにドタキャンされた人

ミホ「あーこの極嬢苺ミルフィーユも食べたいなー」


森島「はい……」


ミホ「この抹茶ショコラパフェもおいしそう!」


森島「はい……」


ミホ「あ、でもせっかくだからDX抹茶ショコラパフェに


森島「あ、あのミホさん! 今月はその……お財布がちょっと寂しくて……」


ミホ「は?」


森島「あ、はい、すみません……」 シクシクシク


ミホ「いやー嬉しいなぁ。親友が今日1日なんでも奢ってくれるなんて」


森島「うぅ……」


ミホ「クリスマスに彼氏いない寂しいもの同士でパーティーしようって約束してたのに、

当日急に男のところに行くからってドタキャンしてきた大親友がさー」


森島「めっそうもございません……」


ミホ「いやーおいしかったなー。一人で食べるケンタッキーは。

   テレビを見ながら、一人でジングルベルを歌いつつ食べるケンタッキーは」


森島「申し開きもございません……」


ミホ「クリスマスくらいダイエットは忘れようって言って、たくさん予約しておいた料理と

ホールケーキもおいしかったなー。おかげで次の日胸焼けだったなー」


森島「本当に反省しております……」


ミホ「まぁ別にいいんだけどねー」


森島「ごめんなさいミホ。いや、でも本当にミホをないがしろにしたわけじゃなくて、

男さんが病気だって聞いたらすごく心配になっちゃって、

行って看病してあげなきゃって気になっちゃって。

なんかその……本当に……ごめんなさい……」


ミホ「もういいわよ。本気で責めているわけじゃないし。

私だって好きな人が病気になったら行ってあげると思うし」


森島「ごめんね。ありがとう」


ミホ「まぁ今日はめいいっぱい奢ってもらうけどね」


森島「うぅ……」


ミホ「と・こ・ろ・で、結局どうだったのよ? 自宅まで押しかけて。

   まさか私をクリボッチにしておいて何にもなかったなんてことはないでしょーね!?」


森島「いやーまぁそれはそのー」


ミホ「はぁー!? マジ!? 密室で二人きりで何もなかったってこと?」


森島「いや、だってもともとお見舞いに行っただけだし……

うどん作ってあげたら、食べた後すぐ寝ちゃったし……」


ミホ「はぁー全然ダメね。風邪で弱ってるところに付け込んで、

グッと相手の心をつかみとるのよ」


森島「うーん」


ミホ「それで? 眠った後すぐに帰ってきちゃったの?」


森島「えっ!? いや、そ、それはまぁね」


ミホ「なによ!? なんかあったの?」


森島「えーっと、そのー……  ……ロ本を……」


ミホ「え? 何よ? はっきりしないわね」


森島「その……エロ本を……」


ミホ「エロ本!?」


森島「ちょちょっと! ミホ声がでかい」


ミホ「あ、ごめんごめん。で、何? 男さんの部屋で見つけたの?」


森島「いや、もともと先輩から男さんへのお見舞いとして持って行ったんだけど」


ミホ「はぁ!? 何よそれ? 意味わかんない」


森島「ま、まぁ、それはいいんだけど、なんとなく気になって見てみたら

最近のアレってその……スゴイんだね……」


ミホ「ん? 何が?」


森島「その何がって……。≪ピー≫が≪ピー≫して≪ピー≫の中に≪ピー≫が≪ピー≫で≪ピーピーピー≫」


ミホ「ちょっちょっアキ! セリフが自主規制に引っかかってる」

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