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クリスマスの人々

先輩「モリシー!」


森島「あ、ハイ、先輩。おはようございます。

   あの……昨日はその……、ありがとうございました」


先輩「いや、いいんだよ。これからもよろしくね。

   それよりもさ、今日コウたんが風邪を引いて会社休むらしいんだ」


森島「え、男さんが? どうしたんでしょう?」


先輩「うむ。昨日は寒かったからね。それに……

   (私のところに来たとき息を切らしていたからな。走ってきたんだろう。

    もし汗をかいてたりしたら、寒い中長話して申し訳なかったな)


森島「先輩?」


先輩「いや、なんでもない。

   それで、申し訳ないんだけど今日会社が終わったらお見舞いに行ってくれないか?」


森島「私がですか?」


先輩「あぁ。私は今日の夕方、ちょっと欧州支部とのテレビ会議が入っていて行けそうにないんだ。

   でも、予定とかがあるなら無理にとは言わないけど」


森島「い、行きます! ぜひ行かせてください!」

   (ミホとの予定はキャンセルしなきゃ)


先輩「そうか。助かるよ」


森島「はい。あ、でも……私男さんの家知らないです……」


先輩「大丈夫。後で教えてあげよう。ついでに私からもお見舞いを渡したいから持っていってくれるかな?」


森島「分かりました。」


先輩「頼んだよ」


森島「はい。あ、先輩、そのピアス素敵ですね」


先輩「ん、そうだろう? 可愛いサンタさんにもらったんだ」


森島「先輩によく似合ってますよ」


先輩「そうかい? ありがとう」


森島 (先輩がピアスするとクールビューティーって感じでカッコいいなぁ。

    私もあんなピアスが似合う女性になりたいなぁ)




 ―業務終了後―


チャイム「ピンポーン♪」


森島(あれ?)


チャイム「ピンポーン♪」


男「あ”-はいはい」


ドア「ガチャ」


森島「こんばんは男さん」


男「あれ? 森島さん?」


森島「お見舞いにきました」


男「そうか、ありがとう」


森島「思ったより元気そうですね」


男「うん、なんとかね。あ、寒いだろう。入って入って」


森島「ありがとうございます」




森島「何か飲み物出しますね」


男「ごめん、ありがとう」


森島「いいんですよ。お見舞いにきてるんですから。ポカリ買ってきたんでどうぞ」


男「ありがとう」


森島「でも結構部屋キレイにしてるんですね。汚かったら掃除でもして、いい女アピールしようと思ってたのに」


男「まぁ、いきなり来て散らかして帰る人がいるからね。なるべくキレイにするようにしてる」


森島「……先輩のことですね」


男「……」


森島「いいですよ。今は負けを認めてるのでそんなことで腹を立てたりはしません」


男「それは助かる」


森島「あ、お見舞い持ってきたんですよ。

   ポカリの他に桃缶とハーゲンダッツ、それと冷えピタとマスク。

   あとはうどんの材料買ってきたので、後でキッチン貸してください」


男「ありがとう」


森島「それとこっちは先輩から」


男「先輩から?」


森島「はい。葛根湯とノンカフェインの栄養ドリンク」


男「風邪薬は飲んだけど」


森島「なんでも普通の風邪薬と、葛根湯と、ノンカフェイン栄養ドリンクは

   成分が被らないので一緒に飲んでも大丈夫なんだそうです」


男「へー」


森島「風邪薬はだいたいカフェインが入っているので、栄養ドリンクもカフェインが

   入っているものを選ぶと、興奮し過ぎて眠れなくなるからノンカフェインがいいそうです」


男「なるほど」


森島「ちなみに最近は風邪薬も漢方が入っているものも増えているらしいですが、

   漢方なら多少取り過ぎたところで問題ないので、葛根湯は気にせず飲んでいいと」


男「先輩、そういうへんなとこ詳しかったりするからなぁ」


森島「はい。それで風邪薬は飲んでるだろうからって葛根湯と栄養ドリンクを」


男「うーん、読まれてる」


森島「あとはこれを……」


男「何?」


男「!?」


男「エロ本!?」


森島「……はい///」


男「なんで?」


森島「いえ……コウたんが元気になるだろうって……」


男「いや、まぁそりゃ元気にはなるけどさ……」


森島「元気になるんですか?」


男「えっ!? いや、ま、そりゃね? 僕だって男ですから?

  そういうときは? そういうとこが元気になりますよ?」


森島「じゃあ元気になったとこ見せてください」


男「帰れ」


森島「嘘です、ごめんなさい」


男「よくこんなの買ったなぁ」


森島「昼休みに、コンビニでお弁当買うときついでに買ったみたいです」


男「昼間っからスーツ姿の女性がエロ本買ってるって完全に変態じゃないか」


森島「すごいですよね。私なんてバッグに入れて持ってくるだけでも

   恥ずかしかったんですから。なんか事故にあって死んだりして、

   所持品を親に渡されたりしたら、恥ずかしくてもう生きていけませんよ」


男「いや、その場合はもう死んでるから」


森島「ま、まぁ、それくらい恥ずかしいってことですよ。

   ほら、もう、いいんで寝てください。キッチンお借りしますよ」


男「はいはい」

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