ハロウィン※
先輩「昨日はハロウィンだったね」
男「あぁそういえば。でも生粋の日本人である僕には関係ないですね」
先輩「だめだなぁ君は。せっかく1年に1度のイベントなんだから楽しまないと」
男「先輩は何かハロウィンぽいことされたんですか?」
先輩「あぁ。魔女の格好をして近所の家を回ったんだ」
男「いい年して何やってるんですか……」
先輩「心はまだまだ少女のままってことだよ。それでお菓子をたくさん頂いたから君にも分けてあげようと思ってね」
男「ありがとうございます」
ガサガサ
先輩「あ、カントリーマアムは私のだからダメだぞ」
男「はいはい」
先輩「そういえば下の階に住んでいる男は、『TRICK OR TREAT!』って言ったら、
ぜひイタズラしてくださいって頼んできたんだ。
だから持っていた箒で叩いてやったら喜んでいたんだが、あれは何だったんだ?」
男「世の中には女性に叩かれて喜ぶような男もいるってことですよ」
先輩「ふーん。私にはよく分からないが変な人がいるもんだな」
男「それ先輩がいうと不思議な感じがしますね」
先輩「そうかい? あぁ、それと訪問してお菓子をくれなかったり留守の家にはイタズラをしておいた」
男「ん!?」
先輩「君の家にも行ったんだよ」
男「やっぱり。昨日帰ったらドアノブがラップでぐるぐる巻きだったのは先輩のせいだったのか」