チロルチョコ
男「先輩チロルチョコ要ります?」
先輩「ありがとう。今日はバレンタインデーだったかな?」
男「バレンタインはまだ2か月くらい先ですよ。それに女性が男性にあげるのが
普通じゃないですか?」
先輩「そんなことはない。最近は男性も女性にあげるし、友達同士でも贈りあうよ。
それに誰が誰にあげたっていいじゃないか」
男「まぁそれはそうですね」
先輩「へーチロルチョコってチロルチョコ株式会社が作ってるのか」ガサガサ
男「そうみたいですね」
先輩「だいぶ昔からあるよね。でも昔は1個10円だったはずなんだが、
最近のは大きくなって高くなってないかい?」
男「あぁ、それはバーコードのせいらしいですよ」
先輩「バーコード? ハゲがなんかやらかしたのかい?」
男「違いますよ。コンビニ等に置く際にバーコードをつけなきゃいけないんで
サイズを大きくしたみたいです。駄菓子屋とかでは今でも小さい10円のが
売ってますよ」
先輩「へーそうなのか。なんかチロルチョコに親しみがわいてきたよ。
今夜はチロルチョコパーティーと洒落こもうじゃないか」
男「いえ、僕あんまり甘いものが得意じゃないので」
先輩「しかし、それが私からの口移しだったとしたら?」
男「……しょうがないなぁ。今回だけですよ」
先輩「ふふ、君は可愛いなぁ。今夜はチョコのようにトロけさせちゃうぞ」
男「はいはい」
先輩「まぁそういうわけでチロルチョコを買いたいんだけど、お金がないから
10円貸してくれないか」
男「10円も持ってないんですか!?」




