表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/132

恋人

先輩「うぅむ」


男「どうしたんですか先輩。考え事なんかして」


先輩「やぁコウたんか。いや、一体どうしたら恋人ができるんだろうと思ってね」


男「!?」


男「先輩がそんなこと言い出すなんて! What happened?」


先輩「なぜ英語だし。

   いやほら、もうすぐXmasだろう!?

   毎年ひとりで あ、今の"ひとり"は"一人"じゃなくて"独り"ね」


男「いや、そういうのいいんで」


先輩「そう、独りで過ごしている私だけれども、

   一度くらいはこう……世の殿方とだね、その……くんずほぐれつ的な

   甘酸っぱいなにかしらが欲しいと思うんだよ」


男「はぁ。でもなんで今になって急に?」


先輩「ほら、隣の部署に堀越さんっているだろう!?」


男「あぁ、あのメイクが濃くて若作り感丸出しのオバちゃんでしょう!?」


先輩「そうそう。あのオバちゃんがね、最近彼氏ができたらしくて

   あちこち自慢して周っているんだよ。」


男「えっ、彼氏ができたんですか!?」


先輩「そうなんだよ。そしてさらに

  『やっぱXmasは恋人と過ごすべきよねー。だってそのためのXmasじゃない!?』

   とか言っているんだ」


男「なるほど。それで悔しいからXmasを一緒に過ごしてくれる彼氏が欲しいと」


先輩「そういうこと。だからどうしたら彼氏ができるか一緒に考えてくれないか?」


男「そうですねー。でも先輩美人ですし、はたから見たら彼氏いないほうが不思議ですよね」


先輩「……では、はたじゃないところから見て彼氏がいない理由を考えるべきだね」


男「まぁ大体の理由は分かっているんですけど」


先輩「やっぱりコウたんとの絆が強すぎて、間に割って入ろうという人がいないのかな」


男「違いますよ。単純に先輩が変人だからです」


先輩「なんとなく感じてたけど、コウたんに直接言われると心にくるものがあるね。引きこもってしまいそうだよ」


男「大丈夫ですよ。先輩なら、少しくらい引きこもっても」


先輩「大丈夫ってそっち!? 彼氏できる方じゃなく、引きこもるのが大丈夫なんだ」


男「先輩なら引きこもっても楽しんで生きていけそうかなと」


先輩「なんか今日、コウたん冷たい……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ