ヘッドフォン※
先輩「昨日ヘッドフォンが壊れてしまったんだ」
男「ヘッドフォンですか」
先輩「そうそう、長年使ってきて愛着があったのに……」
男「それは残念ですね」
先輩「なんかそのヘッドフォンで音楽を聴くと、何を聴いても
『タスケテ……タスケテ……』っていう女の声しか聴こえないんだ」
男「いや、それヤバイですって。なんかとり憑いてますよ。早く捨ててください」
先輩「そうか。早めに処分しよう」
男「その方がいいですよ。お祓いもした方がいいかもしれません」
先輩「なるほど、了解した。まぁそういうワケでヘッドフォンを買おうと思うんだ」
男「もう買うものとか決めているんですか?」
先輩「まだ具体的には決まってないが、いくつか候補はある」
男「へー、僕はあまりこだわりはないんですが選ぶ基準って何ですか?」
先輩「人それぞれだと思うが私はまずフィット感だな」
男「なんか思ったより普通ですね」
先輩「なんだと、フィット感は重要だぞ。
どんなに音質が良くたって、付けてて痛かったりしたら使う気がしないだろう!?」
男「確かに、言われてみればそうですね」
先輩「まぁその次に音質かな。私はあまり外に持ち歩かないから、
デザインとか遮音性とかはあまり気にしない」
男「なるほど、使い方によるんですね。
たまに電気屋とかでビックリするくらい高いのとか売ってますけど
あれってそんなに音とか変わるもんですか?」
先輩「正直いうと結構変わるぞ。一度視聴してみるといい」
男「そうなんですか。今度機会があれば試してみます」
先輩「うむ。しかし音の好みは人それぞれだからな、高いのがいいとは限らないけど」
男「へー、やっぱ相性があるんですね」
先輩「私と君みたいにピッタリの相性のものを探すといいだろう」
男「……そうですね」




