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田中

男「おっす田中」


田中「おー久しぶり。今帰り?」


男「おう、久しぶり。って今朝も会ったし」


田中「あーそっかそっか。うっかり、てへぺろ(ゝω・)」


男「ははっ」




田中「そういや、あの先輩とはどこまで進んだ?」


男「」ブッ


男「あの先輩ってあの先輩!?」


田中「あの先輩にきまってるだろ!?

   あんな美人な人が直属の職場先輩とかマジうらやましいわ。

   最近よく一緒にいるっぽいじゃん。何回か見かけたよ」


男「なんだよそれ。あの先輩とは何もないわ。

  最近担当してるプロジェクトが変わって一緒に仕事することが多くなっただけだよ」


田中「はいはい。そうやって幸せを独り占めするわけですかー」


男「ホントだって! あの先輩のフリーダムさハンパないし。付き合うには相当の覚悟いるよ」


田中「確かにあの人の噂はすごいよな。ウチの部署の先輩は『歩く爆撃機』って呼んでたわ」


男「歩く爆撃機ってww意味分からんww」


田中「行く先行く先で問題を引き起こすらしい」


男「まぁそれはよくあるな」


田中「その先輩に聞いた話しなんだけど、

   俺らの代が入社する前ってさ、12号館の屋上にも喫煙所があったらしいじゃん」


男「あぁ、らしいね」


田中「昔、そこで役員がタバコ吸ってるときに、あの先輩が緊急で呼びに言ったらしくてさ、

   急に後ろから声かけたもんだから、ちょうど火をつけようとしてた役員がビックリして、

   自分のカツラに火がついちゃったんだって」


男「マジ!?wwギャグ漫画だしww」


田中「そうそう、慌ててカツラを投げ捨てて踏んで火を消したらしいよ」


男「ヤベェww超見てぇww」


田中「そこで先輩が『緊急事態です』って言ったらしいんだけどさ、

   その役員が『俺の頭が緊急事態だよ』って」


男「ホントだよww役員も何うまいこと言ってんだよww」


田中「まぁそれ以降12号館屋上は喫煙禁止になったらしい。

   一応ボヤ的な騒ぎが起きちゃったからな」


男「はーヤベェ、先輩はホント天才だな。ファンタジスタだわ」


田中「並の人間じゃ太刀打ちできねぇよな」


男「そりゃ爆撃機にもなるわー」


田中「まぁそういうワケで付き合うときは気を付けてな」


男「だからありえないって」


田中「ははっ悪い悪い」


男「全くもう……。爆撃機か……」

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