ファッション※
男「先輩っていつもスーツですがどうしてですか?
ウチの職場は服装厳しくないんで女性でスーツは先輩だけですよね?」
先輩「いや、職場では一応きっちりした服装の方が身が引き締まる感じがして」
男「なるほど。素晴らしい心がけです」
先輩「でも本当の理由は君がスーツの方が似合うと言ってくれたからだよ。覚えてないかい?」
男「うーん」
先輩「ショックだなぁ。確か君が入社してすぐの頃だと思ったけど」
男「そう言われてみれば言ったような気もします……」
先輩「なんか複雑な顔をしているね?」
男(そういえば先輩はファッションセンスが欠落してるんだよなぁ。
ヒョウ柄のシャツに、茶色と紫のマダラのパンツというとんでもファッションの日に、
スーツの方が素敵ですと言ってしまった気がする)
男「……」
先輩「まぁスーツは朝にコーディネイトしなくていいんで楽なんだが…
そうだな、明日はカジュアルな服装で私のフォッションセンスを君に見せつけようじゃないか」
男「いや、やめておきましょう! 先輩はやっぱりスーツが似合いますよ」
先輩「しかしたまには気分を変えて、ギャップ萌えというやつをだな」
男「ダメです! 先輩はスーツ以外での出社は禁止です!」
先輩「き、君がそこまでいうのならしょうがないな……」
男(助かった……)




