汽笛。
あえて、ひらがなだけにしてみました。
くおん くおん くおん くおん くおん
それは ただいまといっていた はるかかなたから
うなばらという うみのうえから きこえました
ああ ちかくのおとより はっきりと とどきました
おかえりなさい おつかれさまでした むかえにいきます
まちわびていた あのひとを あのえがおを ぬくもりを
くおん くおん くおん くおん くおん くおん
いきをきらしながら おとずれたふねにはだれもいなくて
わたしはまだ だれかをまっていた なんども
きてきが なるのをまっていたの




