春にとける、透明な白。
春になると消えてしまう。そんな想いをただ彼女から綴った。
彼女のことを綴る上で欠かせない言葉は「彼女は作家であった」ということだ。
僕が彼女を知ったその日から、そして、僕が彼女の「読者」になったその日から。
彼女は最後まで僕にとっての作家であり続けた。作家として言葉を残し続けた。
いまはもう、その声を耳にすることは出来ないけれど。もしかすると、跡形もなく、僕らの存在は消えてしまうのかもしれないけれど。作家であり続けた彼女の言葉はこの世界に残り続ける。残ってほしいと思う。だから、僕は彼女の物語をここに綴る事にした。
我儘で、自由で、傲慢で。
それでいて卑屈で、不自由で、謙虚だった長い黒髪が似合う、彼女の事を。
彼女のことを綴る上で欠かせない言葉は「彼女は作家であった」ということだ。
僕が彼女を知ったその日から、そして、僕が彼女の「読者」になったその日から。
彼女は最後まで僕にとっての作家であり続けた。作家として言葉を残し続けた。
いまはもう、その声を耳にすることは出来ないけれど。もしかすると、跡形もなく、僕らの存在は消えてしまうのかもしれないけれど。作家であり続けた彼女の言葉はこの世界に残り続ける。残ってほしいと思う。だから、僕は彼女の物語をここに綴る事にした。
我儘で、自由で、傲慢で。
それでいて卑屈で、不自由で、謙虚だった長い黒髪が似合う、彼女の事を。
始まりで終わりのプロローグ
2025/05/27 20:45
(1-1) 出会いと別れの始まり
2025/05/27 20:46
(1-2) 病室と彼女の提案
2025/05/27 22:00
(1-3) まだまだ子供な僕たちは
2025/05/27 23:00
(1-4) いつだって言葉は後からやってくる
2025/05/28 21:00
(1-5) 静かな始まりと終わり
2025/05/28 22:00
(2-1) 勉強不足な受験生
2025/05/29 19:00
(2-2) 冬の訪れ
2025/05/29 21:00
(3-1) 積もった埃を払い落として
2025/05/30 20:00
(3-2) 抱えた願いと煩悩の数
2025/05/30 23:00
(4-1) 神様に願い事を
2025/05/31 21:00
(4-2) 冬場の電車は眠たくなるから仕方ない
2025/05/31 23:00
(4-3) 一日の夜に見る夢を初夢という
2025/06/01 20:00
(5-1) 彼女と父はきっと違うのに
2025/06/02 10:00
(5-2) その時はともに
2025/06/03 17:00
(5-3) 僕らの元に彗星は落ちてくる
2025/06/04 16:30
(6-1) 隣の芝は青く、ここはもう雪景色。
2025/06/05 16:30
(7-1) 彼女のいない病室
2025/06/06 16:30
(7-2) 微かな希望と絶望
2025/06/07 16:30
(7-3) もう一人の作家と
2025/06/08 16:30
(8-1) 少しだけ残酷な現実
2025/06/09 17:00
(8-2) 沈んで行く、太陽に。
2025/06/10 17:40
(8-3) 打ち砕かれ、落ちていく。
2025/06/11 20:10
(9-1) それはきっと許された奇跡という名の夢
2025/06/12 19:00
(10-1) あとがきのない物語
2025/06/13 19:30
(10-2) 春にとける花の名前
2025/06/14 18:40
(11-1) 他愛のない夢物語を最後に
2025/06/15 20:30