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6.警告

逃げて…お願い逃げて…

お願いッ …ッッ

ハァハァハァハァッ…はぁ…


ピピピピピピ…

目覚ましを止めてソファーから立ち上がり支度する

時刻はAM 5:00

ベッドを見るとすやすやとかれんが寝ている


美乃里 「はぁー」

美乃里は頭を抑える

美乃里 「少し飲みすぎちゃったかな」

机にはまとめられた空き缶とおやつの空箱


(まぁたまにはいっか、かれんはまだ起きないだろうし走り行ってスッキリしよっかな)


玄関を静かに出る


美乃里 「寒〜い」

美乃里は走り出す 息をする度、白くなる様子が

さらに寒さを感じさせる

走りながら耳にイヤホンを付ける

(今日の気分は…Mrs. GREEN APPLEかな…)

〜♪


12月の明け方、まだ暗闇の中 私はあの日から毎日

見続ける悪夢を振り払うかのように走り続ける

この瞬間が1番心地よくて心を保てる

生きてると、生きてて良いんだと思わせてくれる

走って、走って、ドクドクと波打つ心臓と同じように

今日の悪夢がドクドクと私から流れ出る

私は私を保てる術をこれしか知らないから

走り続けるしかない…


美乃里 「ふぅー少し休憩…」

いつものコンビニに近付き、走る足を緩める


(朝ごはん、かれん何食べるかな…)

音楽を止めてコンビニへ入る

美乃里 「トーストでいいよね…」

食パン、卵、ベーコン、デザートをカゴへ入れレジに並ぶ

(前には朝方帰りのカップル?にしてはおばさん?

男の人は…あれ?

昨日の飲み会の雅紀くんだ!)


私は気付かれないよう、ネックウォーマーを鼻まであげ、帽子を深く下げる


女性 「まだ一緒に居たかったぁ」

雅紀 「また連絡するよ」

女性 「またって今日だって1ヶ月ぶりに連絡くれたのに

少ししか居れなかったじゃぁん」

雅紀 「別に嫌なら連絡しねぇ

お前じゃなくても他にもいるから」

女性 「分かったぁ、ごめぇん…」

猫なで声で喋る女性…

店員 「5620円です」

雅紀 「出しとけよ」


雅紀は自分の腕に巻き付く女性の手を離し、

コンビニから出て行った

女性はお会計をし、雅紀を小走りで追いかけた

(えーえー!!何あれ?

今日と同じ人物だよね?びっくりなんだけど〜)


美乃里もお会計を済ませてコンビニを出る

美乃里が出たのと同時に女性が運転する車がコンビニから出て行った

女性はスタイルは良かったがどう見ても40代だった

(年上好きなのかな?

だから合コンも数合わせで楽しくなかったのかな?)

そんなことを考えながら走り出し家路につく

誰かの視線に気づくことも無く…


(私は知らなかった

自分とは無縁だと思っていたものが意外と近くにあるものだってことを

ただあの日、あの時 声を掛けていれば…

あたしがコンビニに寄ることがなければ…

そんなタラレバばかりを並べて…)


美乃里 「ただいま〜」

(かれんはもちろんまだ寝てるよね)


朝日が登り始めてカーテンの隙間からはキラキラと光が差し込む

美乃里 「少し仕事しよう…」


美乃里はコーヒーを入れ、パソコンを開き相談者からの連絡を確認する

ギャンブルでお金を全部使い果たしてしまいました。明日からどうやって生活したらいいか…もう、どん底です


彼氏に振られました。もう立ち直れなくて人生どん底です…


会社でいじめを受けています。辛くて辛くて毎日がどん底です。


(しょうもなさ過ぎて飽き飽きする

お金払ってまで聞くこと?

お金ないのに3000円払って相談してくるこの人の気持ちが全然理解出来ない

ギャンブルで使い果たしたって…呆れるしかない

振られたね〜それが恋愛だよね〜失恋は時間が解決してくれるし案外その失恋の気持ちって大事だったりするんだよね〜まぁ、青春だよ青春!!

いじめね…大人でもあるよね、学生達の若かりし、軽はずみで、みたいに思われがちだけど大人でも全然あるよね。ただ、答えなんて辞めるか、自分が変わるかしかなくない?)


そんな事をグチグチと頭では思いながらも

丁寧に返信していく

カタカタカタカタカタ…


かれん 「んん〜」

ベッドから聞こえるかれんの声

美乃里 「起きた?おはよう〜」

かれん 「おはよ」

まだまだ眠そうなかれんにクスッと笑みをこぼす美乃里

美乃里 「まだ寝る?」

かれん 「ん〜起きる…頭いたーい」

美乃里 「水飲みな〜」

美乃里はかれんに水を渡し隣に座る


美乃里 「ねぇ、かれん、さっきコンビニ行ったんだげどね」

かれん 「うん」

美乃里 「昨日の合コンにいた雅紀くん?」

かれん 「あーうん、うん」

美乃里 「雅紀くんがさ40代くらいのなんか派手派手しい女の人といてさ」

かれん 「えー、うんうん」

美乃里 「すっごい違和感 感じたんだよね」

かれん 「何が?」

美乃里 「 二重人格?ってくらい俺様でさ

女の人は雅紀くんが好きっぽかったけど

雅紀くんはめちゃくちゃうぜぇって感じでさ

他にも代わりはいくらでもいるんだから、的な」

かれん 「えー昨日の感じからはあんまり想像つかないね」

美乃里 「そうなの!

しかも代わりはいるって何の代わり?

彼女の代わり?それとも遊びの代わり?」

かれん 「あの見た目でね、なんか怖いね

人は見かけによらないってこの事だね」

美乃里 「本当にだよ〜」

かれん 「 だけどみのりが気にかけるって何だか珍しいね」

美乃里 「うーん、気になるとか好意があるとかでは全く無いんだけどね」

かれん 「 気になっちゃうんだ?ニヤつくかれん」

美乃里 「 だからそんな変な意味じゃないってば〜」

かれん 「みのりは悪い男に捕まんないでよ〜」

美乃里 「はい、はい」

(雅紀くんは私と少し似てる気がして

違和感を感じたのは私の思い過ごしかな…)


美乃里 「よし!ご飯にしよぉ〜トースト買ってきたよ

デザートも、じゃじゃーん」

かれん 「いぇーい、さっすがみのりちゃん

できる女だねえ」

美乃里 「はいはい、かれんはまだ水飲んでゆっくりしてていいからね

ご飯準備しちゃうね」

かれん 「ありがとうございまーす、やっぱりできる女」


美乃里 「かれーん、出来たよ」

かれん 「ありがとっ」

2人で他愛もない話しをしながら朝食を摂る


美乃里 「 お正月、かれんは実家帰る?」

かれん 「どうしよ、帰ろっかな美乃里は?」

美乃里 「 私はいつのもの感じかな〜」

かれん 「暇な時連絡するね」

美乃里 「今日どっか行く?」

かれん 「あぁっ!そーいえば誘いが入ってたんだ

もう、めんどくさーい」

美乃里 「和樹くん?クスクス」

かれん 「そう〜もうさ昨日会って、今日も会うとか

彼女じゃないんだから

はぁー

私がさ 昨日、今日は今から用事あって…って断ったら

じゃぁ明日の昼ランチとかどう?

美味しいところ知ってるよーだってさ

いやいや、好きでもない人とランチって女友達と行った方が楽しいわって話しじゃん?」

美乃里 「おぉ、でたね性悪」

かれん 「そもそもさ!

地元でたまたま会って今住んでるところも近いからって勝手に運命みたいだね!みたいなそのノリほんと勘弁してって感じなわけ

みのりも分かってくれるでしょ?」

美乃里 「まあーうん、で?行くの?ランチ」

かれん 「そりゃぁまだ本性は出せないから

とりあえずOKはしたけど

和樹くんはマジのマジで恋愛対象外!

ぜんっぜんタイプじゃない」

美乃里 「あーあ、可哀想に」

かれん 「て事で、帰って準備するね」

美乃里 「 はあい 話しまた聞かせてね〜

気を付けて帰ってね」


かれん 「みのちゃーん、ありがとう〜

そして今日もお世話になりました」

部屋に1例して出ていくかれん

美乃里 「何でか憎めない可愛さなのよね〜」


美乃里は部屋を片付けながら

今日の予定を考える

本読みたいな…

出掛ける準備をし、家を出る


美乃里のお気に入りのお店

テラス席のあるオシャレなカフェ

美乃里はいつもテラス席でコーヒーを飲みながら

お店の本を読むのが好き

(今日は…おぉこれ面白そう)

私はミステリー小説を手に取り席に着く

小説を見ながらテラスでコーヒーを飲む…

最高の休日

私はこの最高の休日を堪能していた

あいつが来るまでは…


男性 「よっ!美乃里」

美乃里 「休日なのに暇人?」

男性 「美乃里も一緒じゃーん」

美乃里 「私は暇じゃないから。どう見ても!

ごめんだけど最高の休日を堪能してるのでどこかへ行ってくださーい」

男性 「みのちゃんは相変わらず別れた男には冷たいなぁ」

美乃里 「そりゃぁ別れてるからね

1度別れた人とはもう関わりたくない性格なんで」

(この人は3ヶ月前に別れた元彼、涼介(りょうすけ))

涼介 「そんな事言わずにさ、もう1回チャンスちょうだいよ」

美乃里 「ストーカー被害で警察呼ぶよ?」

涼介 「ストーカーじゃなくて俺もここの常連なの

俺だってここのカフェが好きで、美乃里と良く来たこの場所で最高の休日を過ごそうと思って来ただけなの」

美乃里 「ストーカーじゃん」

涼介 「あははっ、ですよね〜」


(なんだかんだ憎めなくて、2年くらい付き合って一緒にいて楽しかったんだけど

なーんか魅力がなかったんだよね〜…

価値観も合わなくなってきて

別れ話しした時に逆ギレして壁殴ったり、ご飯の食べ方が汚かったり、部屋に3日前のカップラーメンがあったり、同じ服着てたり…

上げればキリがないんだけど

極めつけは仕事が記者で、プライベートでもなんか取材されてるみたいで

過去知りたがるし、家族構成知りたがるし

そう!とにかく知りたがり、噂大好き情報大好きなの

って事でめっちゃ悪いやつでも無いんだけど

なんか彼氏としては無理になったんだよねー

それでも涼介はまだ好きらしいよ、こんな拒絶してる私のことを

それはどうもどうもありがとうございます

って感じなんだけど…)


涼介 「今日、この後どっか行く?」

美乃里 「…」

涼介 「俺空いてるし、買い物でも行く?」

美乃里 「…」

涼介 「みーのーりーちゃん?」

美乃里 「…」


男性 「あれ?美乃里ちゃん?」

美乃里 「え?」

美乃里は本を読んでいて俯いていた顔をあげる

内心はとてもびっくりしていた


雅紀 「昨日はありがとね〜」

美乃里 「ま、雅紀くん?

こんなとこで会うなんて偶然ですね」

雅紀 「本当に!彼氏さんですか?こんにちは〜」

涼介 「彼氏です、どうも〜」

美乃里 「元ね!」

美乃里は涼介に満面の笑みを見せる

雅紀 「元彼な〜安心した〜

俺は珈琲飲みたくて探してたらたまたま美乃里ちゃんに似た人見つけて飲み物買いがてら寄ってみたらやっぱり美乃里ちゃんだ!ってなって声掛けちゃった

急にごめんね、びっくりさせちゃったよね」


(安心した?どーゆう意味だ?昨日合コンに来てたのに彼氏いたらダメじゃん?って事への安心?

それとも俺が話しかけちゃって彼氏だったらどうしよう?でも違ったから安心?

てゆうか、昨日ほとんど携帯ばっかり見て喋らなかったのにこの饒舌ぶりはなに?

この人何個キャラがあるわけ?

私に好意がある様には全く思えないんだけど

なんか、掴めない…)


美乃里 「少しびっくりしましたけど…雅紀くんは1人ですか?」

雅紀 「1人だよ〜俺もここ座っていい?」

涼介 「あ、ごめんなさ〜い、俺たち今 取り込み中で

昔の内緒話の途中なんで」

美乃里は涼介を呆れ顔で見る


雅紀 「そっか、そっか邪魔してごめんね

あ、美乃里ちゃんさ今日の夜とか予定ある?

一緒に夕食でも食べに行かない?」

美乃里 「大丈夫ですけど…」

雅紀 「やったァー」

涼介 「俺も誘ってますよね?」

満面の笑みでアピールする涼介

雅紀 「アハッ、元彼さんはごめんなさーい

今、ここは大人しく帰るんで夜は僕にくださ〜い

じゃぁ、後で連絡するね〜」


雅紀は爽やかな笑顔で帰って行った…


涼介 「ちぇっ、美乃里も遂に次の恋かよ…

俺はもういいのかよっ」

腕を目元に当て、泣き真似をするりょうすけ

美乃里 「そんなんじゃないってば〜

それに昨日会ったばっかりなんだから

ただご飯行くだけでしょ」

私は涼介に言いながらも自分にそう言い聞かせていた


「たまたま会ったからご飯に誘っただけだよね?

深い意味は無いよね?

それにしても昨日とのギャップに、そして朝方コンビニで見掛けた時のギャップ…どれが本当の雅紀くん?」


涼介 「はぁーあー俺も夜飯みのりと食べたかったなぁ」

美乃里 「あのね、誘われてもお断りです」

涼介 「冷たいなあ…みのちゃんは」

美乃里 「…」

涼介 「美乃里、世の中な俺みたいに良い奴ばかりじゃないから気をつけろよ、あんな爽やかそうに見えて

本当は悪いやつかもしれないんだから」


美乃里 「あのねー、子どもじゃないんだから

なんだったら貴方よりはよっぽど大人です〜」

涼介 「いや、でも最近 若い女性をターゲットにした犯罪多いらしいよ。俺はそっち系は記事書かないからあんまり詳しくないけど知り合いが詐欺とか薬物とかの記事書いてて現場に行くとすげぇって言ってたぞ

あぁゆう主犯のやつ?リーダーみたいな?

そおいう奴は好意あるように見せかけて女をコマのように扱うからな、本当に気をつけろよ」

美乃里 「はいはい」

涼介 「美乃里が良ければ俺はいつでも大丈夫だからな」

美乃里 「何がよ」

涼介 「 俺のところに戻ってくるのがだ」

涼介は腕を広げて誇らしげに美乃里を見ている


美乃里 「…悪い男に誘惑されて怖いので帰りまーす」

涼介 「みっ…」

RRRRRRRRRRRR 涼介の電話が鳴る

涼介 「チッ、はい サボってませんよ

はい、はい すぐ戻ります」

涼介が電話中にみのりはスタスタとお店を出ていく


涼介 「みのちゃーん、また連絡するからね〜」

美乃里 「しなくて大丈夫だよ〜」

美乃里は満面の笑みで手を振る

涼介(あいつは本当、人を落ち込ませるのが上手いな…)

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