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矢場とんどこ?

 信号渡って、トコトコ歩いて、そこの角にもう矢場とんが!


 ⋯⋯ない。

 もう1個向こうか。


 名古屋は細い道が多いからどれがどこだか分かんなくなっちゃうね。

 この矢場とんの反対側にある「リアル脱出ゲーム」って建物気になるな。マーダーミステリー屋さんとかもあるんだろうか。


 なんてこと話してるうちにそこの角に矢場とんが!


 ⋯⋯ない。


 おかしくない?

 クソデカパチ屋しかないんですけど。1515台設置のキング観光サウザンド栄若宮大通り店しかないんですけど。


 パチ屋の警備員さんに聞いてみるか⋯⋯。


「お仕事中すみません、矢場とんってどこか分かります?」


 車来てなかった時だったけど、仕事中にマジでごめん。矢場町駅から自力で矢場とん行けないの多分私くらいだよね。


「あっち行って、あっちに渡って、あっち行けば着くよ」


 と人差しフィンガーを駆使して教えてくれた。どうやら真逆の方向に来ていたらしい。


「(و 'ω')و アザッス!」


 完全に答えを手に入れた私はバネのようにその場から走り出した。


 でもちょっと待てよ? ピラミッド噴水はどうなるんだ? もしかしてあれ、ピラミッド噴水じゃなかったのか?


 改めて地図を見てみると、見落としがあったことに気がついた。


  挿絵(By みてみん)


 あのピラミッ伝、道路と道路の間のとこにあったわ。高速の下。あ、でも信号あるな。なんだこれ。有料道路か?


 緑ゾーンは上と下と真ん中があって、ピラミッ伝があったのは真ん中のゾーンだったんだ。


 ⋯⋯でもさぁ。


  挿絵(By みてみん)


 これがピラミッド噴水ならさぁ。


  挿絵(By みてみん)


 これなんなの!?!?!?!?


 どう見てもこっちの方がピラミッドだろうが! !!


 日記書いてる今地図見ても名前もなんも書いてないし、なんなんだあのピラミッドは! なんであんなとこにピラミッドがあるんだよ! 紛らわしすぎるだろ! 近くに紛らわしいもん作んな!


 で、矢場とん到着。アホみたいに混んでる。店の横に矢場とんのキャラクターの人形があって、そっちも少し人気だった。んでなぜか矢場とんの売店みたいなのもあった。すごいな矢場とん、本店はこんなテーマパークみたいなとこだったのか。


 それから30分くらいして従姉(以降、Fとする)が現れた。こんな暑い中立って待ってるより、矢場町駅の椅子に座って待ってた方が良かったな。なんでそうしなかったんだろう。とめちゃくちゃ後悔した。


「七宝ちゃん久しぶり〜!」


 約2年ぶりに会ったFは垢抜けて綺麗になっていた。この前までボビーオロゴンみたいな顔だったのに。


「久しぶり。F姉ちゃん、めっちゃ混んでるけど並ぶの?」


 F姉ちゃんって呼んでた。いとこ同士でこうやって呼ぶのって珍しくないよね?


「行かない! そこにCoCo壱あるからそっちにしよう!」


 矢場とん愛を1ミリも感じないFの言葉に私は少しムッとなった。矢場とんがいいって言うから迷いながら来たのに。垢ション弾もくらったのに。


「矢場とんが食べたかったんじゃないの?」


「七宝ちゃんとなら何食べても美味しいよ!」


 口が上手くなっていた。この2年の間に何があったのだろうか。彼氏でも出来たか?


 CoCo壱は矢場とんの向かいにあったので一瞬で着いた。リアル脱出ゲームの建物がすぐ隣にある。


「F姉ちゃん、リアル脱出ゲームやってみたくない?」


 と私が言うと、Fは「やだ!」と私の意見(というかやってみたいか聞いただけなんだけど)を一蹴した。自己中なところは変わってなさそうだ。


 なんだかんだCoCo壱も久しぶりだった。なにせCoCo壱は高いのだ。サラダも頼むと1人で1500円を超えることもある。もはや王の食べ物だ。


 で、食べた。

 CoCo壱の感想なんてわざわざ書かないよ。みんな知ってるし、美味いのは分かってるだろうから。


 ここからは少し2人で名古屋で遊んで、それからFの家に行く。


 我々はCoCo壱を出ると、名古屋駅へ向かった。

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