■ 2025(令和7)年10月1日 水曜日 ■ 平凡からの逸脱、最初の一歩
■ 2025(令和7)年10月1日 水曜日 ■
齢30歳。僕は、二度目の結婚をすることとなった。
離婚に関しては、言い訳のしようがない。ちょっとした意見のすれ違いが積み重なり前妻との結婚生活は僅か2年で破綻した。そして何やかんやがあったりなかったりして、友人の紹介から新しい妻と出会ったというわけだ。新しい妻は、美人とは言えないが愛嬌のある可愛らしい人であった。
新たな妻は、常識的で気は強いとも弱いとも言えない。しかし、自分の主張はしっかりとできる女性で、交際期間中に意見がぶつかることもあったが、お互い冷静に話し合い妥協点をすり合わせることもできた。初めての喧嘩を乗り越えた時、この人とならうまくやっていけると僕はそう確信した。
結婚式は、やはり行わなかった。彼女は、二度目の結婚である僕に気をつかったのかもしれない。その代わりに、僕は豪勢な新婚旅行を計画し彼女のご機嫌を取った。
さて、ソロモン・グランディにこそ二度目の結婚は無かったが、今時バツイチが再婚なんて平凡極まりない出来事のはずだ。僕は、まだ平凡を逸脱せずに人生を送れている。さあ、仕切りなおそう。人生の水曜日は終えた。あとは、病気になって死ぬだけだ。平凡で盛り上がりに欠ける人生を、楽し気に歌い通して終えてみせる。
今度こそ、木曜日を迎えてみせる。