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【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!  作者: 隣のカキ
聖女の暴力編

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第72話 聖女の解決!魔界騒動

 決着がついたわね。


 バルバスは能力だけなら他の魔神以上のポテンシャルを秘めていた。


 しかし、己を鍛えるような事は一切していなかったようで戦い自体は全然上手くない。


「流石アリエーンね。技だけでなく、最終的には身体能力で上を行くなんて……。」


 現在のお母さんは私と同レベルにまで強くなっている。


「まぁね。本当は技だけでも倒せたとは思うんだけど、自分の能力を底上げする為に戦いをわざと長引かせちゃった。」


「そんな気はしてたよ。」


「アリエンナにはバレてたか。丁度良いサンドバッグにもなってもらえたし、私は満足だわ。」


 お母さんは良い汗かいたと額の汗を拭っている。


「取り敢えず、皆の所へ戻るわよ。」


 私達はバルバスの元配下達も連れ、聖女軍が現在詰めているルシーフ城へと転移した。



「ただいま戻りました。」


「お帰り。早かったね?」


 アドンが私達を出迎えてくれる。


「あちこちへ移動するんじゃなくて、バルバスと戦うだけでしたから。」


「それもそうか。様子を見た感じだと、戦ったのはアリエーンちゃんだね? また強くなってるから分かるよ。」


「まぁね。」


「これで魔界の騒動は全て解決したわ。後はバルバス領をどうするか話し合いなんだけど……。」


「一先ず、マルコスが帰って来ない事には会議も出来ないからね。」



 一週間後、マルコスと“推ししか勝たん”がならず者討伐から帰って来た。


 彼らの報告によると、“山賊はつらいよ”の拠点を複数潰して回る過程でメンバー全員を撃破出来たようだ。


 “山賊はつらいよ”達は本当に山賊行為をツライと感じていたらしく、事情を聞けば山賊をする名目で弱い悪魔達を鍛えていたと頓珍漢な発言をしたとの事。


「良い迷惑ですね。」


「あぁ。誰も頼んでいないというのにな。」


「はっきり言って最低じゃった。俺達だって本当はやりたくなかったなどと言い出す始末でな。」


 その人達って馬鹿なんじゃない?


「その他にも、悪い奴から逃げる為の訓練だとか、美女がいきなり攫われた時の対処法を身につけて欲しかったなど戯言をほざき、目に余るような行為を正当化しておった。更には本気でそう思っているからたちが悪いんじゃ。」


「そこまでくると、病気か何かかしら?」


「かもしれんのじゃ。」


「だからと言って何をしても良いわけではないですよ?」


「勿論。すっぱりとこの世とはおさらばしてもらったのじゃ。当然復活せんように、念入りに潰しておいたから安心しておくれ。」


 なら安心ね。


「悪魔って復活出来ないように倒せるの?」


「アリエーンちゃんは知らないかい? 倒した後にその体を粉々に破壊すれば、二度と悪魔は復活しないよ。」


 知らなかった。


 じゃあムカつく相手なら敢えて復活出来るように倒して、もう一回ブッ叩くのもありね。


「よし! それじゃあ報告も終えた事だし、今後の事について話し合いましょう。」


「そうだな。先ずはバルバスの魔神核をどうするかだ。」


 そう言えば……完全に忘れてた。


「魔神にする候補はいるのかい?」


「うーん……ルシーフの時もそうだったけど、聖女軍から選抜するくらいしか思いつかないのよね。」


「でしょうね。候補者なんてそうそう思いつかないわよ。」


「力の均衡を考えるに、最低でも候補者は1級悪魔でならければならん。」


「以前アリエンナちゃんが言った通り人選をミスすると厄介だから、いっそのこと魔神は四人だけって事にしちゃうかい?」


 確かに一見良さそうな感じがするけど……。


「でもそれだと魔神核の保管が大変ですよね。万が一盗まれて第三者の手に渡るなんて事になってしまえば……トラブルの元じゃありません?」


「そうだね。」


「それはマズい。」


「いっそアンリちゃんが二つ目を使えばどうじゃ? アンリちゃんなら信用出来るし、悪いようにはせんじゃろ。」


 そうよね。アンリさんなら悪い事はしなさそう。マルコスってば冴えてるわ。


「異論はない。」


「僕もだよ。」


「良いんじゃない?」


 どうやら全員が賛成のようね。他の1級悪魔達もうんうんと頷いている。


「え? でも……娘が倒した相手から奪い取った物で強くなるって、ちょっと抵抗があるわ。」


 アンリさんは少しだけ遠慮している。


 娘の成果を奪うみたいで気が引けるって事かな?


「そう? じゃあいっそ私が使おうかし……」

「私が使うわ! うん! 最初からそう思ってたのよねー!!」


 お母さんが立候補しかけた途端にアンリさんが食い気味で遮ってしまった。


 そして大急ぎで配下達を連れ、バルバスから魔神核を移植するアンリさん。


 余程お母さんには使いたくなかったんでしょうね。



「特に見た目は変わらないわね。強さだけは上がってるけど。」


 試しに魔神形態を取ったアンリさんからは、今の私やお母さんと同レベルくらいの強さを感じる。


「ふむ。大魔神……と言ったところか。」


「アリエンナちゃんもアリエーンちゃんも人間界に帰っちゃうみたいだし、今後はアンリを筆頭に聖女軍をまとめていけば良いね。」


「そうじゃな。アンリちゃんなら安心してトップを任せられるのぉ。」


 これで魔界騒動は解決。アンリさんに後は任せて私達は帰ろう。


「じゃあ、私達はたまに顔を見せに来るから頑張ってね。」


「皆さん、お元気で。」



 私達は名残惜しそうにする魔神達に別れを告げる。


 1級悪魔達にも挨拶をするが、まるで私達が居なくなる事にホッとしている様子だった。


 ほんと失礼な人たちよね。


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