退院です!!
明日からは仕事なのでまた書けたら投稿していきます.......。
4月まで後2ヶ月となった2月になってやっと退院できました!!今まで退院できなかった理由って多分男性恐怖症をある程度治すのと、私がもう一度自殺をしないかの監視だったんだろうねぇ。
あいにく今の私は生きることに精一杯なので自殺なんて考えませんけどね!!
まぁそれでもやっと退院できたのは嬉しい。「私」にとっては初めての家であり「シキ」にとっては慣れ親しんだ家。この身体がどんな反応するのかな?漫画にあったように身体の記憶ってあるのかな?
気になるけど、今は関係なし!精一杯家を楽しむぞ!!
そんなこんなで、お姉ちゃんが迎えに来たから、今までお世話になった看護師さんに挨拶をする。最後まで喋れなかったけど、それでも満面の笑みを浮かべながら頭を下げる。
一人一人言葉をかけてもらって、人によっては頭を撫でてくれたり、抱きしめてくれたりする。みんな私のことを妹や娘のように見てくれて、たくさんの愛情をもらったから、私は元気になることでお返しをしたい。
...............でもそう遠くない未来にまたお世話になるのは分かってる。でも今だけは、元気な私の姿を見てもらって恩を返したい。
看護師さんの中でも特に仲良くしてもらった千夏さんは、連絡先を交換してもらっていつでも相談できるようにしてもらった。
そしてもう一つ贈り物をもらった。それはアルバム。私が入院して過ごした日々を写真で撮ったものを現像してもらって、アルバムにまとめてもらったの。お姉ちゃんとの写真。シィーちゃんと私が寄り添って寝ている写真。家族5人で撮った写真。千夏さんとトランプしてる写真など、病室で過ごした毎日を写真で残してくれていた。
これも私が生きた証拠になるし、これこそが私が望んでいる日常。みんなが平凡に普通に暮らしている毎日。それが形となって残るのは本当に嬉しい!!
一通りの荷物を持ってお礼を言う。
『これまでお世話になりました。ありがとうございました』
「シキちゃんも元気でね」
「もうここに来ちゃダメよ!」
「高校決まったら文化祭行くからね!!」
『はい!!楽しみにしてます』
「シキちゃん何かあったら気軽に連絡していいんだからね?私が迷惑に思うなんてないから。むしろ嬉しいから、ちょとした事でもいいから連絡ちょうだいね?」
『うん!!じゃあまずは高校決まったら連絡するから楽しみにまってて!!!』
「オッケー。じゃあバイバイシキちゃん」
『バイバイ千夏さん」
千夏さんに近づいて私から軽く抱きつく。今までは抱きしめられていたけど、お別れの時ぐらいは私からしても大丈夫だよね?
ギュッて抱きつくと千夏さんはふわりと笑うと抱きしめ返してくれる。
名残惜しいけど離れなくちゃいけないから、離れる。そして最後にまたみんなに手を振って病院を出る。
この間ずっとお姉ちゃんは車の中で待っててくれた。気を使ってくれたのかな?ありがとうお姉ちゃん。
「じゃあシキ?今から家に帰るよ」
『うん。やっと帰れるね』
「そうだね。..........よし!出発するよ!!」
荷物を全部車に積んで車に乗り込む。家までは少し距離があるらしいから、それまで風景でも見とこうかな?
走り出した車の窓からどんどん変わる風景を見るのってすっごい楽しいんだね!!私窓に張り付いてずっと見ちゃったよ!
「シキ?そんなに外見るの楽しいの?」
携帯を出して答えようとしたけど、今お姉ちゃん私の携帯の画面見ちゃったら危ないよね。だからコクンって頷いておく。
「外見るのもいいけど少し窓開けてごらん。今の季節寒いけど、風の匂いって言うのかな?それも分かるから、風の匂いと一緒に外見るのを楽しんで見れば?」
窓開けちゃったら寒いのか........。でも風の匂い?っていうのも気になる。どうしようかな..............迷った時は行動しちゃえ!!ということ窓を開けてみる。
冷たい風が私の長い白髪を揺らす。スンスンって匂いを嗅いでみる。特に匂いはないかなって思うけど、風の匂いってもしかしてこれかな?季節的に冬だから外は寒いの。だから息を吸う時も冷たい風を吸うことになるけど、その時にスッと冷たい空気が通る。この清涼感?みたいなのが風の匂い?
でも確かにいい感じ!!さっきまではあったかい所で寒い所を見てたからなんか絵を見るような感じで、臨場感なんてなかったけど、窓を開けたら冷たい空気が入ってくるから、私が今ここで手を伸ばせば届く距離で見てるんだなって実感できる。
なにこれ楽しい!!普通の人だとなんの面白みもないかもしれないけど、生まれたばかりの私にとってはこんな事でも楽しい!!
「シキどう?さっきよりも楽しいでしょ?」
うん!ものすっごくいいよ!!私って存在がちゃんといるよって感じがする!!!
「まだもうちょっと家まであるからまだ楽しんでいいよって言いたいけど、風邪ひいちゃいけないからもう窓閉めよっか?」
たしかにそうだね。今の私が風邪ひいて熱出すとまた迷惑かけちゃうもんね。
窓を閉めて大人しく座っておく。あったかくてほどよい揺れのせいでちょっと眠くなっちゃった。
まだ起きていて外見たいのに寝ちゃやだよ。それでも身体は正直でコクンコクンと船をこいじゃう。
「ふふふ、シキ我慢しなくてもいいよ。眠いなら寝てもいいよ?まだ時間かかるから大丈夫だよ」
...........うんそうする。もうこれ以上我慢できない。お姉ちゃんごめんね。先に寝ます。
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「..........キ..........シキ............シキ起きて。もう着いたよ」
ん?もう着いたの?寝起きでボヤけた目を擦る。そしたらもう家の前に着いたらしくて、白のまだ新しそうな家が目の前にあった。
「ここが私達の家であり、今日からシキが帰る家だよ」
やっと帰ってこれたんだ。なんか感動しちゃうね。寝起きでボヤけた目が今度は涙でボヤけ始める。
あれ?私泣いてるの?おかしいな、この家を見ても私は何も思わないのになんで?..............もしかしてこれが身体の記憶?私自身はこの家について何も知らない。けど、私の身体はこの家に慣れてる。だから身体が懐かしさを感じて泣いちゃってるのかな?
「どうしたのシキ?泣くほど帰ってこれて嬉しいの?」
『うん。だってやっと帰ってこれたんだよ。長い間病院にいたから、やっぱり懐かしくなっちゃう』
ごめんねお姉ちゃん。懐かしがってるのは「私」じゃなくて「シキ」なんだ。私の身体が帰ってこれて喜んでるの。
「うんやっぱり嬉しいよね?じゃあ家に入ろっか。シィアも待ってるよ。お母さん達は仕事でまた海外に行ったからいないけど大丈夫。またすぐに帰ってくるよ」
うんそうだね。私も早く入りたいな。お母さん達がいないのは残念だけど、仕事なら仕方ないね。
「じゃあ入ろっか」
お姉ちゃんがドアを開ける。
「ただいま。シィア出ておいでーー!!」
「はーーい!!お帰りイロハねぇ」
シィーちゃんがパタパタと走って出てきた。今日もシィーちゃんは元気だね。
「ふふふ、じゃあシィアいくよ?」
「うん」
どうしたの?何かあるの?
「「シキ/お姉ちゃん!おかえり!!!!」」
ポロリと涙が落ちる。やっぱり私の身体嬉しいがってるじゃん。だから私は泣きながら答える。
『ただいま!!!』




