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私の意思と家族の思い

時間があったので2日連続投稿です。

 秋が深まり冬の真っ只中私は今布団をかぶってる!!だって暖房がついてても外を見たらなんか気持ち的に寒くなるよね?


 最近は中学校の勉強を復習してるの。4月になったら高校に通うようにするの!!


 わたしの余命的に卒業まで耐えられるか分からないから、高校には行かないって言おうとしたけど、シィーちゃんに反対されたし、お姉ちゃんが務めている高校の校長先生に話を通して、認められたって言われたから逃げ道がなかったの........。


 私は編入って形で入るから試験は受けないといけないけど、形だけらしい。試験の結果が良くても悪くても私は編入できるって。........いいのかな?こんな裏道入学して?


 でもせっかくなら高得点目指したいから頑張るの!!!


 ――――――――――――――――――――――――


 ふーっ。こんなものかな?問題見るだけでなんとなく解き方が分かるから苦労しないなぁ。


 でもさすがに高校の問題は解けない..........。「私」が生まれたのが6月の始めくらいだからそんなに勉強してなかったのかなって思う。これだと私1年生に編入ってことになるよね...........?


 浮いちゃわないかな?私ってアルビノだし、病気持ちだし、クラスメイトより1歳年上だからなぁ......。


 絶対浮いちゃう。でもまぁしょうがないよね。隅っこで本読んでいたら大丈夫だよね?


 ううん今から考えたってしょうがないじゃない!!


 息抜きに最近動画投稿サイトで見つけた。女性ボーカリストさんの曲を聞く。ちなみに今使ってるイヤホンはお姉ちゃんがくれたの!!私の宝物の1つなんだよ!


 話を戻して、この人はテレビで見な.........あっ!!最近なんかのアニメのOPかEDのどっちか歌ったって聞いたような.........。


 この人が歌う歌の歌詞が好きなんだよね〜。もちろん歌声も好きだよ。曲によって音程が高かったり、低かったりして音域が広くてすごいなぁ〜。


 目を瞑って何曲か聞いていたらいきなり右のイヤホンを取られた。


「シーキー!!歌聴くのはいいけど、こっちに気づいてくれるかな?」


 目を開けると腰に手を当ててジト目で私を見てくるお姉ちゃんがいた。


『ご、ごめん!!歌聞くのに夢中になってて...........。で、でも今日はさっきまで勉強していたからその息抜きだったの.........。気づかなくてごめんなさい』


 シュンとしながら頭を下げる。


「まぁそれならいいけど。でシキ今体調大丈夫?」


『ん?私元気だよ!』


「よし。ならね、今日ちょっとシキと話したい人が来てるんだけど大丈夫?」


『大丈夫だけど...........男の人?』


「大丈夫。女の人だよ」


『ならいいけど........いきなりどうしたの?』


「まぁその人と話してからだよ。じゃあ入ってもらうね」


 そう言ってお姉ちゃんは一旦病室から出ていった。でも誰だろう?私と話したいって言われても..........私そんなに外に出てないから知り合いっていないんだけどな。


 首を傾げて考えていたらお姉ちゃんが女性を連れて戻ってきた。うん?まだ40歳くらいかな?誰だろう?


「シキ突然ごめんね。こちらは私の仕事場の桜之宮高校の校長先生だよ。今日はシキについて知りたいって言われたから直接話してもらおうと思って来てもらったんだ。シキ私は病室から出ておくからゆっくり話してね。..........では先生後よろしくお願いします」


「はい分かりました。......初めましてシキさん。イロハ先生から言われたとおり桜之宮高校校長の渡瀬です。よろしくね」


『は、はい!よろしくお願いします。..........ごめんなさい私まだ声が出ないのでこれで許してください』


「分かってますよ。あなたに起きたことも全部知ってますから大丈夫ですよ」


 良かった〜失礼な子って思われなかったよ.........。でもお姉ちゃんいきなり2人きりにするなんて酷いよ!!すっごく緊張するじゃん!!


「シキさんいきなりごめんなさいね。でも聞いてみたかったの。どうしてまた高校に通おうとしたのかとかいろいろね。だから答えられる範囲でいいから教えてくれない?」


 そう言われたから私は1つずつ丁寧に答えていった。私自身は高校に行きたいとかはあまり思っていないけど、お姉ちゃんやシィーちゃんの勧めで通い直そうと決意したこと。未だにトラウマは残ってて男の人が怖いこと。私には記憶がないから最後以外に何をされたかが分からないこと。首と左手首の傷についてのこと。私がアルビノであり、日々の生活での支障のこと。勉強面での不安なこと。学校生活で不安なこととか色々話していった。


 もちろん今勉強を頑張ってること、リハビリも頑張ってることも伝えた。


「あら長い間話し込んじゃったわね。ごめんねシキさん。こんなに長く話しちゃって。身体大丈夫?」


『はい大丈夫です。今日はありがとうございました』


「いいのよ。私も知りたかったしね。.........今日聞いた限りではシキさんはうちの高校に入るだけの能力があると分かりました。なので後は筆記試験で相当なミスをしない限りは編入できるので安心して下さい」


『本当ですか!?........でもいいんですか?こんな簡単に編入して.........』


「いいのよ。私だってシキさんが幸せになって欲しいって思っている1人なんだから、これくらいは大丈夫よ」


 本当にいいのかな.......?だってこれってほとんどコネで入ったものじゃないの?この前読んだ異世界系の小説に似てるけど現実世界で通用するの?


 だとしても、私が高校に通えるようになる可能性が高くなるには良いこと。...........はっ!そういえばあの事言わなきゃいけない。


『あのごめんなさい私1つ言い忘れてたことがありまして.........』


「あらどうしたの?」


『実は私先天性の心臓病を患ってるって言ったじゃないですか........』


「確かに言ってたわね」


『はい。そのことなんですが、家族にも伝えてないことがありまして........高校に通ううえで絶対に学校側に知っていてもらいたい事があるんです』


「それは何かしら?」


『重くなるんですが..............私は余命宣告をされていて、20歳になるまでに生きていられたらいい方らしいです。そして私は現在16歳です。なので私は長くても後4年しか生きられなくて......ご迷惑をかける可能性があるんです................。』


「え!?余命宣告って..........待ってちょうだい。もしかして家族にも言ってない......?」


『はい言ってないです』


「なんでこんな大切なこと家族に伝えないの!?」


『伝えたところで解決策なんて今の医療技術ではありません。それに伝えたらそこからお姉ちゃんとシィーちゃんは私を心配しすぎてしまうと思うんです。でも私が望むのはただの平凡な日常です。3人で笑って、泣いて、怒って、拗ねて、そういう平凡な毎日を過ごしたいんです。だからこのことを伝えたくはないんです』


「でもいつかはバレるわよ?」


『はい。いつかはバレます。でもそれまでは平凡に暮らしたいんです。それにバレる時はそれこそもう末期の状態なので覚悟はできていると思います。楽しく過ごした思い出を胸に私は死にたいんです。お姉ちゃん達は悲しむと思います。私だって悲しませたくはありません。だけどそれは無理です。だったら何も知らない幸せな思い出をいっぱい作って、“私はこんなにも幸せだったんだよ!!”って2人に思わせたいから黙っていたいんです』


「.........................分かったわ。私も誰にも言わない。私が全部の責任を持つからシキさんは安心して高校に通ってちょうだい。ただ1つ条件があるわ」


『なんですか?』


「私にもシキさんを心配させてほしいことよ。あなたは私の娘と同じくらいの年齢なの。だから私はついついシキさんのことを親目線で考えてしまうの。それくらいはいいでしょ?」


『はいもちろんです』


「分かったわ。じゃあ取引は成立っていうことで、これからもよろしくねシキさん」


『こちらこそよろしくお願いします』


 私の秘密を言っちゃったけどしょうがないよね。だってそうじゃないと、もしものことがあった時誰にも頼れないからね。


 ねぇお姉ちゃん、シィーちゃん。今から私がする事は絶対2人を悲しませると思うの。でも私はあえてそれをするよ。


 私の最後くらいは自分で決めたい。わがままだって分かってる。誰もこんな事を望んでないって分かってる。


 でも許してね。だってこれが私の唯一の生きる意味なんだから。


 家族みんなで仲良く暮らす。そしてその幸せな思い出をたくさん記憶や写真に残しておく。それだけで私は嬉しいから。死の恐怖から少しだけ逃げれるから。


 だからお姉ちゃん、シィーちゃん。こんな弱虫な私だけど、残りの時間精一杯生き抜くから一緒に同じ時間を過ごそうね。




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