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克服のために

書き溜めたもの全部投稿し終わったらまた頑張って書いてみようと思います。

結局あれから私は体調を崩したままでどうにもならなかったけど二日もすれば元気になってた。


その間に色々考えて考えて考えた結果お姉ちゃんの言ったことを信じることにしてみた。


顔も名前も何もかも忘れてて、全然見覚えがなくても多分あの二人は私の両親。男の人の目はお姉ちゃんの目と似てるし、女の人の赤い髪はシィーちゃんと同じだしね。


だから私は信じてみることにする。


でも絶対に私の心が耐えられないと思う。両親がここに来たらまたあの時と同じになるかもしれない。思い出したくもないあの光景を見るかもしれない。


でも家族なら会いたい。会って話をしたい。同じ時間を過ごしたい。


だって私に残された時間は少ない。もしかしたらこれからも病院の中で大半を過ごすかもしれない。家にも帰れないかもしれない。満足に話すこともできないかもしれない。


だから、だから少しでも今のうちに話したいんだ。楽しい思い出を残したいんだ。


後悔を残さないなんて無理だけど、でも最期の瞬間に満足できたらいいなって思ってね。


.....................この前のことを思い出して余計に思ったんだ。私が私でいられる時間は少ないから。


それにしても!さて!!これからどうする!?


最低限お父さんに対してはこのフラッシュバックをなくしたいんだけど、どうしたら治るんだろう?


やっぱり慣れ?時間が解決するもんじゃなさそうだし、やっぱり慣れなのかな?


.............嫌だな。毎回あれを思い出すのはちょっと遠慮したい............。


なんとかあの嫌な記憶を思い出さずにリハビリができるような方法は.......ない!!!


我慢するしかないかぁ。お父さんにだけは治したいから頑張ろ!!


コンコンコン


ん?誰か来た。今日は........休日だ。ならお姉ちゃんかも!!!


『ヤッホー!来たよシキ!!』


お姉ちゃんだ!!ならシィーちゃんもいるのかな!?


『そんなにキョロキョロしてもシィアならいないよ。今頃は家でたまりにたまった宿題を片付けてるところだから』


『なーんだ。ちょっと残念。でもお姉ちゃんが来てくれただけでも嬉しい!!』


『そうかそうか。相変わらず可愛いな私の妹は!!』


ちょ、ちょっと!頭をわしゃわしゃしないで!!髪が......髪がグチャグチャになるから!!


『相変わらずサラサラで綺麗な髪だねー』


『私の自慢の髪だから当然!!』


お母さんがくれた癖が全くない髪なんだから誇るのは当然!!!


『ずっと触ってたいなー』


『お姉ちゃんならいつでも良いよ!!!』


お姉ちゃんに触ってもらえるとすごい安心するからこっちからお願いしたいくらい!!!


『シキ?最近どう?体調崩してない?困ったことない?』


全然元気!!むしろ元気すぎて毎日が退屈!!!


『全然元気だよ!!熱も出てないしフラッシュバックもないしね!!困ったことといえば......お父さんと話せないこと、かな?』


こう書くとすっごい悲しそうな顔をさせてしまった............。でも私はお父さんとは話したいって思ってるから!普通の親子のようになりたいから!!


『シキが元気なのは良かった。................一応ね、お父さんだけでも話せるようになるかもしれない方法ってのを教えてもらったんだけどね.....................。』


何それ!?聞きたい!!


『どんな方法!?知りたい!!!』


『シキにとってはすっごい辛いことだよ?思い出さなくても良いことを思い出すかもしれないよ?それでも大丈夫?』


もちろん!!!辛いかもしれないけど、それでもお父さんと話せるようになるなら耐えられる!!!


『大丈夫!!早くこれ直してお父さんと話がしたいから!!!』


.....................お姉ちゃん?やっぱりお姉ちゃんはこの治るかもしれない方法教えたくないの?私のためを思ってるって分かるけど私は教えてほしいな。


『絶対大丈夫!!だって私はお姉ちゃんの妹だよ!!!今の私は昔のことは覚えてない。でもお姉ちゃんは昔の私を知ってるはず!今の私とはちょっと違うかもしれないけど私には変わりないんだから大丈夫!!!』


そういうとお姉ちゃんは諦めたの表情を浮かべて、仕方ないな~って顔で教えてくれた。


『じゃあ言うね。でもまずこれだけは先に言っとくね。私はこの方法は反対。シキにとって少しでも負担になって体調を崩すことでもあったらすぐに辞めてもらうから』


もう、お姉ちゃんは心配性なんだから。でもそんなお姉ちゃんが大好き!!


『分かった!!』


『ショック療法っていうのかな?あえてシキをストレスがかかる状態に晒してフラッシュバックに慣れる、というかシキにとってのストレスの原因が無害なことを証明する方法、だって』


ん?待って全然分からない!!私のストレスの原因は「男」。それに慣れるってこと?..........そんなこと絶対嫌だ!!!!信用できない人なんて嫌だ!!!!


『もうちょっと分かりやすく教えてほしいな?』


『簡単に言えばお父さんと同じ部屋で過ごしてもらってお父さんに慣れるってこと。もちろん最初から1日中ずっと一緒にいろってわけじゃない。最初はチラって見ることから始めてそこから徐々に時間を伸ばすって方法らしい』


んー、お父さんなら大丈夫そう.......。これが知らない人なら絶対私は無理だった!!!それに時間はかかりそうだけど、お父さんと話すためには一番近道な気がするからやってみたい!!


『それならやってみたい!!』


そう伝えるけどお姉ちゃんはやっぱり納得してないのかな.........?


『もう一回聞くけどシキにとってはすっごい辛いと思うよ?あの時と同じように吐くかもしれないよ?熱出すかもしれないよ?余計なことも思い出すかもしれないよ?それでも大丈夫なの?』


たしかにそれは怖いし嫌だ。でも私は諦めたくない!!


『大丈夫!!お父さんと話ができるなら我慢する!!!』


それにもしこれが成功したら、知らない人に対しても少しは話せるようになるかもしれないからね!!


『.........................分かったよ。でも一つ条件がある』


諦めた顔をしたお姉ちゃんがそう伝えてくる。私にできることならなんでも!!!


『これをやる時は絶対お姉ちゃんが側にいることが条件。最初の頃はお姉ちゃんの背中に隠れてお父さんをチラって見ることから始めるから。それからも絶対お姉ちゃんの側から離れないこと。これが守れるなら良いよ』


むしろそれは私にとってはご褒美!!!お姉ちゃんに甘えながらできるってことでしょ!?


『分かった!!お姉ちゃんよろしくね!!」


私ができる満面の笑みを浮かべながら伝える!!!するとお姉ちゃんは頭を撫でてくれることで返してくれた。


これならやっと一歩進めた気がするよ!!



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