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第七話 Amadeus〜最凶災厄の男、降臨〜

王城の地下より現れしライブステージにて、覇王とミチビキの闘いが始まった。

「ワタシのロックを喰らいなさい!『Invisible Infection』!!」

ミチビキがエレキギターをかき鳴らすと地面から武装した骨人間たちが出現する。


「そいつらはワタシが作り出した特別なスケルトンモンスター!世界を破壊する程の力を持っていますよ!!」

「それがどうした?」

覇王は骸骨たちの元に向かっていき、2人の骸骨の頭を掴み握りつぶした。


「ほう。まだ子供だと侮っていましたが、どうやらものすごいパワーの持ち主のようですね。ならこれならどうですか!!」

ミチビキのギターの音と共に覇王の頭上、衛生軌道上からビームが覇王目掛けて放たれる。

「『Satellite Canon』!!」

「いいっ!!」

覇王の小さな体が緑の閃光に呑まれる。


「やりましたか!?」

噴煙の中から人影が見えてくる。


「くっそ〜!目潰しこうげきだね!卑怯だよ!」

「バカなッッ……消し炭にするつもりで撃ったのに、傷一つ付いていないだと……!やはり強敵のようですね……。」


「今度はこっちからいくよ!」

一瞬で覇王はミチビキに近付き、パンチをお見舞いする!

ガキィン!!という音と共に、ミチビキはギターでそのパンチを防ぐ。

「このギターは銃にも剣にもなるんですよ!それ!!」


ミチビキがギターを振り下ろすと、王都が地殻ごと真っ二つになった。

「わわわ!地面が崩れてお城が地下に沈んでいく!!」


覇王は空中で強く踏み込み、空気を踏んで宙を舞う。

「あの攻撃でさえも避けるとは!なら、これならどうだ!!」

ミチビキがギターの先端を覇王に向けると、そこからエネルギーブラスターが乱射される。

「だぁぁぁぁ!!!」


覇王はそれを素手で全弾跳ね返す。ミチビキと覇王は地上に上がる。

「このままでは埒があきませんね。よし、ではあなたにワタシの最終形態をお見せしましょう!」

ミチビキに死のエネルギーが集まっていく!


「お待たせしました。これがワタシの最終形態、『アマデウス・ミチビキ』ですよッッ!!!」

アマデウス・ミチビキは全身に音符のような装飾があり、顔の周りに光輪のようなものがついている姿をしている。


「じゃああたしも変身するよ……!はぁぁぁぁ!!」

覇王の肉体がどんどん変化していく。

「これが神造・象形術の真髄、魔神モードだ…!!」

覇王は象の魔神のような姿になる。さらに、口調も以前と比べて荒くなっている。


「ウォォォォ!!!」

覇王がその巨体でミチビキを殴りつけるが、ミチビキの周りにはバリアが貼っており、拳は防がれてしまう。

「無駄です!ワタシのバリアは全ての宇宙を破壊する威力の技を受けたとしても突破できません!!」

「なら、全ての宇宙を100回づつ破壊するパンチを出すだけだ!!」


覇王の超重量級パンチはどんどん加速していき、その度にミチビキのバリアにヒビが入っていく。

「そう来ると思っていましたよ。『エクソシズム・カウンター』!!」

ミチビキのバリアが覇王が殴った場所一点に集まり、巨大な衝撃波となって襲いかかる。


「ぐあっ!」

覇王は吹っ飛ぶが、空中で体勢を立て直し再度ミチビキに殴りかかる。

「無駄だ!『エクソシズム・カウンター』!!」

ミチビキのバリアがまた一箇所に集まる。

「同じ技を2度も食らわないぞ!!『エレファント・ゲーゲン』!!」


覇王がミチビキのカウンター衝撃波を手のひらで受け止め、身体を一回転させるように受け流す。

そしてそのパワーを自身のパワーに乗せ、強力な裏拳を繰り出す!


「その技も見切りましたよ!『エクソシズム・カウンター』!!」

しかし、その裏拳もミチビキはバリアで受け止め、衝撃波を繰り出す。

「まだだぁ!!」

覇王はその衝撃波も受け止め、裏拳を繰り出す。

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

カウンターをカウンターで跳ね返す攻防が続く!!



「そこだぁぁ!!上がれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

「ば、バカな!!このワタシのカウンターがッッ!!敗れるとは……!!これが、全身複雑骨折……!!!ギャァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」


1000回目で覇王の拳はミチビキのバリアを貫通し、全宇宙が十万回破壊されるダメージをモロに喰らったミチビキは内部から爆裂四散した。


「ハァハァ……。あたしの勝利!勝った象!!」


謎の決め台詞と共にカウンター技合戦を制したのは、覇王だった。





____その日の夜、異世界エリア某所


1人の男が路地裏を歩いている。

その男の後ろからもう1人の男が声をかける。


「おい、止まりな。お前この大会の参加者だろ?その体中から渦のように溢れ出る死のオーラ、この世界の現地人じゃねぇことは明白だぜ。」

「そうか、お前は今日、死ぬのか。」


「何を言っている?死ぬのはお前の方だ!俺は美津斗 コインッッッ!!俺が経営している世界最悪の違法通販サイト、『デスロード』から取り寄せたこの無敵ライフルでお前の身体を…………。」


そう言い終わる前に、美津斗の胸から上は切り落とされていた。

「安心しろ。この大会の参加者はこの俺、死戒原 祟鬼(しかいばら えんき)が全て殺す。なぁ……紫電。お前は一体何と言って死ぬのかな?」








骨伝 ミチビキ

美津斗 コイン     死亡

残り参加者 19人

読んで頂きありがとうございます。

10日近く大幅に更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした。

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