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第3話 幼馴染が可愛い過ぎる件




 「キーコーンカーンコーン♪」



 漸く全ての授業が終わり、放課後になった。


 僕は桜と一緒に帰るため、隣の教室へと足を運んだ。そして教室の扉の前で待っていた。桜は掃除なのかなかなか出てこないので、僕はスマホを弄り数分待っていた。


 「優樹お待たせ〜♪」


 「おう、相変わらずテンション高いな!」


 僕は苦笑しながらそう言った。いや、でもテンション高い桜はまじで可愛い…ずっと見ていられる。いや、普段も可愛い過ぎてずっと見てられるんだけどさ。


 「あー、優樹今絶対変なこと考えてるでしょー?」


 「い、いや、桜が今日も可愛いなぁって…」


 「そ、そ、そんなこと急に言われたら恥ずかしいじゃないの…」


 そして、桜は耳と顔を真っ赤にして俯いてしまった。照れてるところも可愛い…


 「ごめんって。でも可愛いのは事実だからなぁ」


 「んっ〜!」


 桜は恥ずかしいのかなのも言わずにそのまま歩き始めたので、僕も歩き始めた。そして玄関まで一言も話さずに来てしまった。


 (やばい…なんかいつもより気まずい雰囲気になっちまった…どうしよう)


 僕は何を話せばいいか考えながら靴を履き変えた。


 そして僕は朝桜が言ってたことを思い出した。


 「なあ桜、アイス奢ってって言ってたけど、どこで食べるんだ?」


 「ん?あ、アイスね。駅の近くに最近できたアイス専門店が凄い美味しいらしいの」


 桜はすっかり元に戻ったみたいで、ウキウキしていた。


 「あー、あそこか。確かにネットで話題になってたな。よし、じゃあ行くか!」


 「うん!」


 そして僕達は学校を出た。それから、他愛のない話をしながら僕達は駅前のアイス屋さんに向かった。



――そして約20分後。僕達はアイス屋さんに来ていた。



 「うわぁ…凄い行列だねぇ」


 「確かに凄いな。流石、ネットで有名なだけあるなぁ」


 行列はかなり長く続いており、最後尾には『約1時間待ち』と書かれた看板を持っている店員さんがいた。列に並んでいる人は若い女性が多く、ちらほらカップルらしき人達もいる。


 「なあ、これにならぶのか?」


 「うーん…どうしようかなぁ…1時間かぁ」


 「1時間は長いよな」


 「しょうがない、今日は諦めるよ…推しの新曲発表に間に合わなかったら嫌だし」


 「そうか、じゃあ代わりと言ってはなんだが、僕の行きつけのカフェでパフェでも食べていくか?もちろん僕の奢りで」


 「え?優樹の行きつけ!?行ってみたい行ってみたい!」


 パフェを食べられることが嬉しいのか桜は凄いはしゃいでいる。


 なんでこう、僕の前ではこんなに可愛いんだか…学校ではあんなにクールなのに…まあ、可愛いから僕としては嬉しいけど。


 「お、おう分かったからそんなにはしゃぐな」




 それから僕達は僕の行きつけのカフェに行き、店に入った。


 「わあ、お洒落〜!優樹いつもこんないいところに来てたの?」


 「ま、まあな…ここのコーヒーが上手くてな。パフェも食べたことあるが、凄い美味いぞ!」


 僕は曲を作る時やテスト前は、このカフェに来ている。コーヒーが美味く、静かで1番集中できる場所だ。


 それから僕達は空いてる席に行き、メニューを眺めていた。


 「おぉ!美味しそうなパフェがたくさん!どれにしようかなぁ」


 「ここのカフェはパフェの種類多いだよな」


 ここのカフェにはパフェが約20種類ある。多いな…


 「ちなみに優樹のおすすめは?」


 「僕のおすすめ?うーん、そうだなぁ…あ、この前このチョコレートクッキーパフェ食べたけど美味しかったぞ!チョコの甘さとクッキーの苦さがちょうど良くてな!」


 「よし!私はじゃあこれにする!優樹は何頼むの?」


 「僕はブラックコーヒーでいいかな。今そんなにお腹空いてないし」


 「んっ!分かった!」


 そして、桜は店員さんを呼び注文した。


 「いやぁ、それにして優樹がこんなお洒落な店にいつも来てるなんて思わなかったよ」


 「おいおい失礼だな。僕はこういう店結構行くぞ?」


 「なんか意外〜」


 まあ、ほとんど陽翔に聞いたんだけどね。曲を作りたくて、「どこか集中できるおすすめの場所無いか?」って聞いた時に沢山教えてくれたんだ。


 そんなこんなで僕達の席には頼んだものが運ばれてきた。


 「美味しそう〜!」


 そう言いながら桜はスマホを取りだし、撮影していた。やっぱり女子高生っていうのはスイーツとかを撮影するんだな。


 「よし、じゃあ食べる!いただきま〜す」


 そう言い桜は一口食べた。


 「ん〜っ!おいひいー♪」


 桜は満面の笑み浮かべた。


 (や、やべぇ…可愛いすぎだろ!こんなの惚れない方がどうかしてるぞ!ってくらい可愛い)


 「そ、そんなに見られてると食べにくいよ…」


 桜はそう言いながら、頬を少し赤くし口を止めてしまった。


 桜が可愛い過ぎて僕は見すぎていたようだ。


 「あぁ、ごめんごめん」


 僕はそう謝って視線を逸らし、ブラックコーヒーを飲み始めた。


 (やっべぇ苦っっっ!!桜の前だからって格好つけすぎた。でも、誰だって好きな人の前では格好つけたいだろう?)


 苦いのを我慢してるのが顔に出ていたようで、


 「あ、もしかして優樹、苦いの我慢してる〜?」


 ニヤリと笑い僕に言ってきた。


 「い、いや?まさか?いつも飲んでるから平気だよ?」


 「へぇ〜!じゃあもう一口飲んでよ?」


 「お、おう…」


 そして僕はもう一度ブラックコーヒーを口に入れた。その瞬間舌に凄い苦味が伝わり…


 「にっが!!!!」


 僕はついに本音を漏らしてしまった。


 「やっぱり我慢してるじゃん!なになに?私の前だから格好つけようとしたの?」


 「はぁ…そ、そうだよ!格好つけてたんだよ!だがこのザマだ…やっぱり僕ってダサいよな…」


 「そんなに無理しなくても、優樹は元々かっこいいよ?」


 「そ、そうか、ありがとな」


 桜は自分でそう言いながら恥ずかしくなったのか、耳を赤くして僕から目を逸らし、一気にパフェを食べ始めた。




 それから僕はお金を払い僕達はカフェを出た。それから僕達は他愛のない話をしながら帰っていた。


 そして家の前に着き、


 「今日は奢ってくれたり、美味しいお店紹介してくれたりありがとね!目的のアイスは食べれなかったけど、パフェ美味しかった!また暇な時どこかに一緒に行こ?」


 「ああ、喜んでくれて何よりだ。僕はいつでも暇だからいいぞ!」


 こんな美少女と一緒にどこか行けるなら、喜んで行くに決まっている。


 「じゃ、じゃあ!また明日学校でね!」


 「おう!じゃあまた明日!」


 そう言い僕達はそれぞれ家に帰った。


 そして僕はそのままリビングに行き、ソファに寝そべった。


 「いやぁ…まじで可愛いすぎだろ!彼女に、したい…なぁ」


 そんなこと言いながら僕は新曲発表の時間まで、変な妄想やら夢やらを見ていた。

読んでいただきありがとうございます(*´▽`*)


感想などありましたら、くれると嬉しいですヽ( ´▽`)ノ


では次話でまた会いましょう!

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