05話 ギリギリの王都
王都に行きます
寝ぼけたヤスの頭の中には長いことエールと一緒にいた感覚が残っている。
「さてと......」
他の仲間たちを見ようとするが......
「......(笑)」
「あのー」
「なんでしょう?(笑)」
首を動かすとエールも付いて来る。
「......あっ!」
「ふふっ(笑)」
引っ掛けようとしたが無理だった。
「なんだか今日テンション高くない?」
「ヤスさんに熱烈なアプローチを受ける夢を見たからですかね(笑)」
夢の話しちゃダメって言ったのそっちじゃん......
「いやー良い夢でした(笑)」
「......」
これ以上夢の会話をするのはお互いに良くない気がする
「で、みんな起きてるの?」
「ヤスさんもわかる男になりましたね(笑)」
話が進まない......
「まだ時間も早いのでみんな寝てますよ(笑)」
夢の世界でもエールと過ごしていたので、だいぶ時間が経った気がしていたが、まだ早朝らしい
「そっか、今日はどうする?」
「とりあえずタマキさんとカンナさんから王都の話でも聞きましょう(笑)」
合流直後にタマキに眠らされたので、王都の様子をまだ聞いていなかった。
みんなが起きたら話を聞こう
「酷い状況だったわ♥」
「ふむ。とりあえず行けばわかるぞ。ある意味ここよりも安全だ」
「なら行きましょう(笑)」
山を降りて王都に入るが活気はなかった。
そもそも人があまりいない
「私が旅行で来た時とはだいぶ変わってます(笑)」
「ギリギリ国としての体裁を保っているくらいですね。そろそろ崩壊するんじゃないですか?」
ルンの言う通り、王都は壊滅状態と言っても過言ではなかった
「ふむ。町の人に聞いたのだが、少し前に巨大なスライムが来てこのあり様らしい。城の修復が優先されて町は放置され続けているようだ」
「酷い話ですね(笑)」
「......これって」
最悪の事態がヤスの頭をよぎる
「俺はスラリンなんて子知らないですヨ」
「スラ男とスラ子ですよ(笑)」
「......」
「私、このままにしておくのはさすがに気がひけるのですが......」
「ふむ。私もルンと同じ意見だ」
さすがにこのままというわけにもいかないが、だとしてもここまで壊れているとどこから手をつけて良いのか見当がつかない
「とりあえず町の修復を手伝いますか(笑)」
そういえばエールがさっきこの町に旅行で来たと言っていた
「この町に詳しかったりする?」
「前に来た時とは変わり過ぎていますけど、たぶんあそこは変わっていないと思います(笑)」
「あそこって言われても......」
まあ、何もないところから始めるよりかはマシな気がする
「じゃあ行きましょー(笑)」
エールの目的地に向かう途中、街中を見回してみたが、指名手配されている気配はなかった。犯罪者に構う余裕もないようだ。
お読み頂きありがとうございます。
ゆっくりですがちゃんと更新する気ではいます......




