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2日目 適正オール3

参ったな。

まさか交換日記になるとは思ってもいなかったぞ。

俺は文章を書くのが苦手なんだが、お前も苦手だったな。

それじゃあ仕方ない。断れないな。


今日の交番には1人の青年が来た。

なんでも帰り道にスライムがいて、怖くて帰られないそうだ。

街の結界をすり抜けるなんて大した奴じゃないと思ったが、これがどっこい数が凄い。

戦闘をあまりしない結衣のために説明すると、スライムとは野良秋田犬ぐらいの強さだ。冒険者ギルドの報酬から考えたお父さん基準だが。

日本の警察は装備が優秀だから、お父さんでもなんとかなると思ったが、それはあくまで1匹の場合だ。

その時、俺が目にしたのは18匹のスライム。

こんな街中に18匹まで増えるまで放置されるなんてありえない。

大方この青年が召喚術の練習でもしてたんだろう。

そして、無理だと思ったね。

魔法銃の玉数は5発。つまり簡単に5匹は仕留めた。

そして俺は特殊警棒エクスカリバーを手に取る。

ここでまたまた戦闘をしない結衣のために、特殊警棒エクスカリバーをちょっと説明させてもらうと、あの聖剣エクスカリバーのレプリカって所だ。

棒だから人は切れない。動物も切れない。だけど魔物に対しては聖剣エクスカリバーの8割程の威力を有する。

そのはずなんだけど、これが効かなかったの!

お父さん半泣き。

お父さんは次第にスライムに囲まれて、1匹、また1匹とお父さんに張り付いてくる。飲み込んでくる。

13匹のスライムは合体して大きくなり、お父さんをすっぽり吸収してあとは消化されるのを待つだけって時だ。

俊介君が偶然通りがかった。

ただの木刀でなぜかスライムが切れる。

ズバッ、ズバッスライムを切り刻み、無事お父さんを助けてくれたよ。

俊介君曰く、なんでもスライムなど半固体生物を切るには、魔力を武器に纏わせないといけないらしい。

やっぱり戦士適正9の人は違うな。

さらっとそんな高度なことを言う。

自分に魔力を纏わすのと、道具に纏わすのでは難度桁違いだ。

お父さんなんて戦士適正も魔法使い適正も3なんだぞ。

と言うか適正オール3なんだぞ。

いや、待てよ。それなら素手でいけばスライム倒せたんじゃないか?

いやいや待てよ。13匹の野良秋田犬相手に素手?

無理じゃんか~!

そんな訳で今日も一日無事お仕事頑張りました。


検査の結果が出るのは明後日の月曜日かな。

結衣の言うとおりだ。

俺たちの未来はまだまだ終わらない。

一緒にお母さんの分まで生きような。

適正値の基準

10ー上位0.5%

9ー上位10%

8ー上位20%

7ー上位30%

6ー上位40%

5ー上位50%

4ー上位60%

3ー上位70%

2ー上位80%

1ー上位90%

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