台本6:強そうな人だが側から見ればただの雑魚【男性用】
あらすじ
男はボス級モンスターと対峙していた。しかし全く歯が立たない。そんな時に他のパーティが現れたので隠れるように言うが、そのパーティがすんなりモンスター倒す。そこで理由を問い詰めるととんでもない言葉が返ってきた。
食らえ! 火炎球!
ぬうぅ、まだ倒れんか……!
ならっ!
はあああああああっ……!
食らえ! 火炎球!
ぬぁに⁉︎
そんな……
バカな⁉︎
我が誇る伝説級の炎技が通じぬだと⁉︎
ほざけっ!
例え炎技が通じぬとも、我にはまだこれがある!
鳴らせ! 火炎槍!
くそっ!これでもダメかっ⁉︎
一体何がダメだと言うのか⁉︎
……ぬ⁉︎
おい! そこのお前ら!
こっちへ来るでない! 下がれ! やられるぞ!
な⁉︎
水球だと⁉︎
しかも、あっちは水槍⁉︎
しかし属性を変えただけではやつはーー
ってあれェ⁉︎ 我の火炎球よりもデカイぞ!
そんなバカな⁉︎
……投げた! しかし幾ら大きくなったとて奴にはーー
ってあれェ⁉︎ めちゃくちゃ効いてるんだけどォォォォ
えェェェェェ⁉︎ なんでェェェェェェ⁉︎
おかしいおかしい! そんなのぜェったいに! オカシイィィィィィィィ!
だって我の攻撃は効かなかったんだぞ⁉︎ なのになぜ!
おい! お前ら!
なぜお前らの攻撃は効く⁉︎
な・ん・で! 我の攻撃は効かないんだ! 教えろ! 何か知っているんだろ!
なに⁉︎
奴は炎属性だから炎技は効かないィィィ⁉︎
そして水技が奴の弱点だとォォォォォ⁉︎
ふざけるな! 我炎技に倒せぬ敵などいない!
ぬ? 我のレベルだと?
ぬははは! 効いて驚くなよ?
我のレベルはーー1だ!
な⁉︎ 「雑魚」だと⁉︎
この我が雑魚だとォォォォォ!
そう言う貴様らのレベルは幾つなのだ!
大口を叩くだけはあるんだ、我より上なのだろうな⁈
は? 999……? へ? うそ……
うぐっ⁉︎
こ、この我が……
冒険者に向いていないだと……
そんな……
待ってくれよ! なぁ⁈ 我は強いだろう⁉︎
……………
「ゲームやめたほうがいいよ」だと……?
しかし我は……!
グ、ガはァ!
き、貴様……
何を……する……
……………
我、ついにゲームオーバーなり
長き戦いであった……
我の所業は後世に刻まれ、永遠に称え続けられるだろう……
さらば! 親愛なる全ての冒険者よ! 我の代わりに世界を救ってくれ!