台本5:お嬢様に仕える執事【男性用】
あらすじ
一国の貴族、その中のお嬢様に仕える執事。執事にはお嬢様に救ってもらった恩があり、お嬢様に自身の身を捧げている一方、お嬢様は執事の心境を逆手に取り、嫌なことがあるとわがままを言ってきかなくなる。そんなお嬢様に対して執事が取った行動とはーー
おや?
どうやら、お呼びのようですね……
お嬢様、失礼いたします
おはようございます、お嬢様
……おやおや
お嬢様、また部屋を散らかしていらっしゃるのですね……
またお母様に怒られることになりますよ?
……はいはい
本日のモーニングティーは蜂蜜がたっぷり入ったアッサムティーでございます
どうぞ
少し温めておりますのでご気をつけください
ありがとうございます、そう言っていただけて光栄でございます
そして……こちらが本日のお召し物でございます。
ん……なぜ、かと言われますと
本日のスケジュールは9時から12時まで式典のご出席、その後、東の国よりご来賓された王子様との会食、最後は国王殿下に謁見です
ですので、いつものようなラフなお召し物ではなく、場の雰囲気に合うしっかりとした正装をしていただく必要がございます
しかし……
あなたは一国の皇女、そろそろ結婚相手を決めなければなりません
ですので、キャンセルなど……
ーーわかりました
……あの時、一人苦しみ絶望の中にいた私を救ってくださった貴方様のご厚意、決して忘れることなどございません
どこまでも貴方様についてゆきます
YES, HER HIGHNESS