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第四七話 (後半)

前半の続きです。

サッカーのことがちょっと多いかもしれませんが、楽しんでいただけたら嬉しいです。

真壁冴子視点で続きます。

両チーム、元々攻撃的なチームだけあって、序盤から激しいボールの奪い合い。

そしてパスをつないでシュートへと形は作るけど、どちらのチームもチャンスをモノにできない展開。

「おっ、副島がボールを持った。そうだな、あの8番が今左に走っただろ?あそこから展開すれば…」

そして私と真理っちは緑君の解説を聞きながら試合を観戦していた。

さすがサッカーをやってきたことだけあって、分かりやすく説明してくれる。

ピピーッ。

笛の鳴りどころを探すと、中盤で緑君でさっき言っていた8番の選手が倒れていた。

審判は相手チームの選手にイエローカードを出す。

と同時にスタジアムからはものすごい歓声とブーイング。

8番の選手が倒れたところには、ケンと背番号5の…えーっと、パンフのここに載ってた、ヤブロフスキ選手が向かう。

この2人はチームのFKやCK、PKなどを任されているのだ。

ケンは右利きで、ヤブロフスキ選手は左利き。

CKなんかは右と左で分担しているみたいだけど、FKはどっちが蹴るか直前に2人で相談しているんだって。

ケンが確か、そんなことを言ってた気が…

そうこう考えている間にも、既にボールがセットされ、その後ろにはケンとヤブロフスキ選手が難しい顔をして話し合ってる。

その反対側には、壁が着々と構築されて、相手チームのGKが大声を出して指示している。

ケン達が話し終わって、2人とも助走を取る。

気づけば、最終ラインを統率する宮野下選手も壁の近くにいてFKに合わせようと狙っている。

「うーん、この距離じゃあ、中にいるヤツに当てるのが無難かな~。」

緑君が解説。

「朋樹、この距離で直接ゴールには狙えないの?」

「狙えるけども、結構難しいぞ。超強烈な無回転FKを蹴るか、すごいカーブがかかったFKを蹴るかぐらいしか思い浮かばん。」

隣ではそんな会話をしているけども、私の直感は、ケンがゴールを直接狙ってくるような気がしていた。

ピーッ。

審判が笛を鳴らし、いつでも蹴れる状態に。それと同時に歓声が一層大きくなる。

壁のほうでは選手同士の競り合いがいつも以上に激しい。押し合い、へし合い。

蹴る側にはケンとヤブロフスキ選手、先にケンが走り出して…

「おぉっ!」

緑君が思わず声を漏らした。

ケンの右足から放たれたボールは、カーブしながら美しい軌道を描いてゴールの左上隅へと落ちてゆく。

もちろん、壁はケンのボールをとめることができず、相手GKが必死になって手を伸ばして飛びつく。

頼む、入って!

祈りながら私は目を閉じた。

一瞬の静寂。そして次の瞬間、スタジアム中から大歓声。

「決めた!副島決めやがった!」

「すっごーい!あんなFK初めて見たー!」

隣の緑君と真理っちの興奮した声で私は目を開ける。

ピッチを見ると、ケンたちが私がいる方のサポーターに走りよってくる。

ゴールに目をやると、ボールがその中に。

「ケン、やった!やったよ!」

私は思わず叫んでいた。隣の真理っちと抱き合う。

待望の先制点。しかもこれは、優勝をその手に引き寄せる、大事な大事な先制点。

ケンが天に向かって人差し指を突き上げている。

それと同時に、熱気は最高潮に。

「ケン!」

歓声の中で叫んだ声が聞こえたのか聞こえてないのか分からないけど、一瞬だけケンがこっちを見て微笑んだ気がした。

前半36分、副島健人、今シーズン8ゴール目。









しかし先制したいい流れも、前半終了間際に相手のコーナーキックから1点を返されてしまい、不穏な空気のまま前半が終わる。

さっきまで沈んでいた相手サポーターのエリアが急に活気づいた。

なんたって、そっちは引き分けでも優勝なんだから。

そしてスタジアムの7割を占める、ケンのチームのサポーターはさっきと比べて元気がない。

ハーフタイムが終わりピッチに戻ってきた選手たちも頼りなく見える。

そんな状態のまま後半キックオフ。

そして、私の悪い予感は的中。

後半3分には相手の左サイド突破からクロスボールが入り、中に飛び込んできた選手のヘディングで2点目を決められてしまう。

そしてさらに、後半15分にはペナルティーエリア内での混戦から3点目を決められてしまう。

向こう側の相手チームサポーターからは大歓声、対して近くのサポーターからは悲鳴も聞こえてきた。

隣の緑夫婦も、難しい顔をして無言でピッチをにらんでいる。

私だって諦めたくないけど、優勝するには残り30分で最低でも3点決めなきゃならないという大きなハードルがある。

ふとピッチを見ると、呆然とする選手をキャプテンの宮野下選手が必死に鼓舞している。

一旦チームの選手が宮野下選手の周りに集まった。

宮野下選手が何かを叫んでいるけど、歓声と悲鳴で聞こえない。

だけれど私にも1つだけ分かった。

宮野下選手の周りから散らばるときには、選手全員がさっきの雰囲気ではなかった。

流石はキャプテン、一瞬にして皆の士気を変えた。

これはもしかしたら、あるのかもしれない…?

そんな一縷の望みに私は賭けることにした。きっと、このチームなら、ケンなら、やってくれると信じて。

そして、本当にやってくれた。

後半27分、ペナルティーエリア外からのケンの強烈なミドルシュートが決まって2-3。

このゴールで、サポーターが活気づいた。熱気がすさまじい。

隣の緑夫婦も大声を出して応援している。

そして後半36分、カウンターからケンが左サイドで中にあがってくる選手を待ってセンタリングを放つ。

誰も合わせられない、誰もがそう思った瞬間、ドンピシャのタイミングで飛び込んできたのは宮野下選手。

豪快なヘディングはキーパーのブロックも弾き飛ばし、3-3に追いつく同点ゴールを得た。

これでスタジアム中がすごい歓声と熱気に包まれる。

あと1点、これならとれる!誰もがそう思っているみたいだ。

ふと私たちの後方にいる宮野下さんたちをみると、奥さんが立ち上がって喜んでいた。

私も、あんな風になれればいいな、なーんて、ね。

試合はそれから膠着状態。

引き分けでも優勝の相手チームは、FWさえも自陣に引いて守っている。

ケンのチームも必死にゴールを狙うけど、相手の堅守がなかなか崩れない。

ケン自身もドリブル突破やスルーパスでチャンスメイクをするけど、攻撃の芽はことごとく摘み取られる。

私たちサポーターはただ1点が取れるように応援して祈るだけ。

そんな状態のまま後半44分。チームは右CKを得た。

右からのCKなので、ヤブロフスキ選手が蹴りに向かう。

ペナルティーエリア内はお互いに多くの選手が入っていて、あちらこちらで競り合っている。

ケンもその例外ではなく、遠いサイドでこぼれ球を狙うようなそぶりだ。

「頼むっ!」「お願いっ!」

緑夫婦の声と同時に、ヤブロフスキ選手の左足から放たれたボールは高い弾道で、緩いカーブを描いてペナルティーエリアに入ってくる。

クリアしようとする選手、ゴールに入れようとする選手がいっせいにジャンプするけど、高い弾道のせいか当たらない。

これじゃあ向こうサイドに切れてしまう、そう思った瞬間、ケンが勢いよくボールへ走り出した。

それに気づいた相手選手も慌ててケンについて、ボールをクリアしようとケンを押さえる。

ケンが足を伸ばした。相手の選手も同じようにする。

スタジアム中の目が、そこに集まる。

「ケンっ!」

私の叫び声が、ケンに届いたかどうか分からない。いや、きっと届かなかっただろう。

だけども、私の想いはきっと届いたはずだ。

その証拠に、ケンは足から滑り込みながら右足の先で落ちてきたボールをゴールへとはじく。

GKも完全に不意をつかれたのか、手を出すタイミングが一瞬遅れた。

慌てて出した手は、既にボールが通過した後の軌道で。

一瞬スタジアムが沈黙して、ケンが立ち上がった瞬間に大歓声。

「よっしゃあーっ!やりやがったぞ、副島!ハットトリックだ!」

「ホントすごいよ!ね、サエ!」

緑夫婦の熱狂した声も、周りの大歓声にかき消されそうで聞くので精一杯。

「う、うん!」

ピッチの上のケンは、そのとき誰よりも輝いて見えた。

ケンの上にはチームメイトが重なって手荒い祝福。

ピッチの上でひときわ輝いているケンを見て、私はそんな人の彼女であることを少し誇りに思った。







キックオフで再開されると同時に、ロスタイム4分が発表される。

相手チームの反撃を必死に跳ね返すケン達。勿論ケンも自陣に戻って守備だ。

宮野下選手がさっきから崩れそうな守備陣を必死に鼓舞して何とか耐えている。

時間を見ると、既に4分が経過。これが相手チーム最後の攻撃。

敵陣深いところでボールをまわしながらシュートチャンスをうかがう相手チームに対し、宮野下選手の指示でゴールを死守するこっちのチーム。

「お願い!」「守りきってくれ!」「頼む!」あちこちからそんな声が聞こえる。

私も、ただ祈るだけ。

祈るだけの私と必死にプレーするケンの距離が離れていく事に気づいて、なんだか少しむなしくなって。

そして、遂にその瞬間はやってきた。

相手チーム最後のシュートを宮野下選手が体を張ってはじき返し、ケンが大きくセンターサークルのほうへとクリア。

そしてその瞬間、待ちに待った主審の笛が吹かれた。

『ピーッ ピーッ ピーッ』

ピッチの上に飛び出してくる人影。

宮野下選手は両こぶしを握り締め、ケンは万歳をしてピッチに倒れこむ。

緑君と真理っちは2人で抱き合い、周りのサポーターたちからは割れんばかりの歓声。

やった、逆転優勝だ…!

おめでとう、ケン…!

私の目からは、なぜだか涙が。

思えば、2年前、ケンが入団したときにはこんなことになるなんて正直思ってもいなかった。

だけどケンは、一生懸命頑張って、今栄光を手にしている。

そんなケンを見て涙がこみ上げてきてしまったのだ。

袖で涙をぬぐうと、ピッチの上では選手たちが集まって、監督が胴上げされている。

そんな選手たちの中心にいるケンを見ると、また、涙がこみあげてきて…

今は、たった一言、ケンに伝えたい。『優勝おめでとう』って!








あふれる涙を抑えることができず、座り込んでいた私が次に目を上げたときは、授賞式が終わっていた。

「ほら、冴っち、選手のインタビューが始まるよ!」

「え、あ、うん!」

優勝カップを高々と掲げる選手の輪から、一人ずつ抜けてインタビューを受けている。

そのインタビューの音声はスタジアム中に響き渡っていて、誰が話しているのかもスクリーンで確認できる。

「皆の応援のおかげで優勝できました!本当にありがとう!」

スクリーンにはキャプテンの宮野下選手。

後ろの奥さんたちをふと見てみると、宮野下さんはハンカチで目頭を押さえているみたいだった。

隣で宮野下さんのお子さんが「パパー!」と嬉しそうにはしゃいでいる。

そして順々に選手がインタビューを受けていき、一番最後にケンが出てきた。

「えー、お待たせしました。この試合で3ゴール1アシストと文句なしの大活躍でチームを優勝に導いた、副島健人選手です!」

インタビュアーの人がそうマイクに向かって叫ぶと、スタジアム中からはオォォという歓声が。

ケンはそれに右手を上げて応える。

「改めて副島選手、優勝おめでとうございます!」

「ありがとうございます!」

ケンは両手をあげて、再びサポーターの歓声に応える。

「副島選手、とても苦しい試合だったのではないかと思うんですが。」

「そうですね、-」

ケンは堂々とインタビューに答えていく。

時折おこる歓声にも笑顔で応えるケンを見ていると、本当に幸せそうだなぁ、なんて感じたりして。

「-では最後に、サポーターの皆さんに一言お願いします。」

「えー、本当に、熱の入った応援のおかげでここまで来れました。ありがとう!皆最高だ!」

「ありがとうございました、副島健人選手でした!」

ケンは高らかとガッツポーズをして、今日一番の大きな歓声に応えてステージを降りる。

これで終わりかな、そう思ったとき、宮野下選手がインタビュアーの人からマイクを借りてこういった。

「あー、すいません、副島がまだ言いたいことがあるみたいなんで、ちょっと聞いてやってください!ほら、副島、行けよっ!」

宮野下選手をはじめとして選手全員でケンを再びステージ上に押し戻す。

マジっすか、といいながらケンは再びマイクを握る。

何だろう、新しいマイクパフォーマンスでも考えていたのかな?

「えーっと、少し個人的な話になるんですけど…」

ケンはそう前置きして、他の選手の冷やかしを「うるさいっすよ~!」と笑顔で流す。

「俺が今日、こうしてチームの優勝に立ちあうことができたのは、いろんな人のおかげです。まずは監督、裏方のみなさん、チームの先輩方に後輩、両親や友達、そしてサポーターの皆!」

そこでどこからともなく再び歓声が。

ケンはそれが収まるのを待って、またしゃべり始める。

「えー、だけども、俺にはもう一人、その人がいなかったらいけなかった人がいます。その人は俺のことをずっと支えてくれて、俺が喜んでいるときは一緒に喜んでくれて、俺が落ち込んでいるときは優しく慰めてくれました。」

ケンは何を言ってるのだろう?

「ねぇ真理っち、ケンは何を言ってるの…?」

「んー、まぁ聞いといたほうがいいんじゃない?ね、朋樹?」

「うん、絶対そう思う。」

2人の怪しい笑顔を見て、何もいえなかったのでとりあえずケンの言葉を聴くことに。

「その人は、俺にとっての大事な人です。一生をかけても、守りたいって思うくらい大事な人です。俺は今日この瞬間、やっと決心がついたので言わせてもらいます。」

んー、話の流れが読めない…

ケンはそこで大きく息を吸う。私もなんだか、緊張してきた。深呼吸しよう。

そして私が大きく息を吸った瞬間、耳に入ってきた言葉を私は疑った。

「サエ、2年前の約束覚えてるか?」

…うそっ!?

サ、サエって、私のことじゃない!?

混乱する私を見ているのか見ていないのか、ケンは絶妙なタイミングで話を続ける。

「あのときの俺はあんな俺だったけど、今は違う。自信がやっとつきました。」

そう笑顔で語るケン。

ケン、あのときのこと、覚えてたんだね…

そんな感動も二の次で、今の私は自分に話しかけられているということが分かってからドキドキしっぱなし。

「サエ。俺はサエのことを一生幸せにします。だから、もし良かったら…」

ケンはそこで再び大きく息を吸う。


「ずっと、俺のそばにいてくれないか?結婚しよう。」


その瞬間、私は何を言われたのか分からなかった。

さっきの言葉が頭の中でぐるぐると回る。

『ずっと、俺のそばにいてくれないか?結婚しよう。』

…こ、これって、もしかして、プロポーズ!?

隣の緑夫婦を見ると、私のほうを見て笑顔。

ピッチを見ると、ケンが先輩選手たちにもみくちゃにされている。

スタジアム中からはいろんな歓声。

だけども今の私はそんな景色を見る余裕はなく、そんな歓声を聞く余裕はなく、あの言葉をまた思い出すだけ。

『ずっと、俺のそばにいてくれないか?結婚しよう。』

ケン…!

不意に私の目から、涙があふれてきた。

なんでだろう、優勝のときでいっぱい泣いたはずなのに、とめどなく出てくる。

気づけば、私の右手にはハンカチが握らされていた。

「ほら冴っち、涙拭いて!今から行くところがあるんだから!」

「えっ…?」

「おーい、急がないと遅れちまうぞ!」

涙を拭いた私は緑君と真理っちによって強引に席から立たされ、2人の後をついていく。

途中、宮野下さんの奥さんが、『おめでとう!』と声をかけてくれた。

涙が止まらない私は、ただ頭を下げるだけで。

止まることを知らない涙を抑えながら真理っちに支えられ歩いていると、気づけば知らない廊下のようなところに。

「よーし、ここだよな。間に合ったか。」

「うん、もうちょいだね。」

緑夫婦が何を話しているのかも分からず、やっと涙が止まった私はキョトンとするばかり。

不意に向こうから話し声と歩く音が聞こえてきた。

その音はどんどん近づいてきて、角を曲がってやってきた。

見えた姿は、ユニフォーム姿の選手たち。

その中から1人だけ、冷やかされながら私のほうへ向かってくる人がいた。

「ケンっ!」

「サエ!」

私は走り出して、ケンの胸に飛び込む。

「ケ、ケンのバカッ!ビックリしたじゃない…」

また涙があふれてきた。ケンの胸の中はあったかい。

「ははっ。アレくらいしかサエが喜びそうなの、思い浮かばなくてな。」

私たちはそのまま、無言で抱き合う。

ケンが私を全身で包んでくれているこの瞬間は、何よりも幸せ。

不意にケンが私から腕をはなし、ゴソゴソとポケットの中の小さい箱を取り出した。

何だろう、と思う私の目の前で、その箱を開ける。

中にはキレイな指輪。ダイヤモンドが反射している。

ケンの目を再び見ると、ケンはいたずらっぽい笑みを浮かべてから私の前でひざまずいて言った。

「真壁冴子さん。私、副島健人は、あなたのことを一生幸せにします。だから、私と結婚していただけませんか?」

差し出された右手を、私は喜びの涙を流しながら取る。

「わっ、私でよければ、喜んで…」

その右手をつかんだまま、ケンは再び立ち上がって私のことをもう一回抱きしめた。

「サエ、ずっと一緒だ。」

私だけに聞こえる声で、耳元でささやいてくれたケンの声は愛しすぎて。

不意に昔からの出来事が私の頭の中を駆け巡る。

初めて会ったときのこと、2人で暗くなるまで遊んだこと、一緒にランドセルを背負って登校したこと、ずっと同じクラスだったこと、ケンのサッカーの試合を応援しに行ったこと、高校の学園祭の時に想いを伝え合ったこと、同じ大学に入って同棲もしたこと、そして、今日の朝のこと。

口ではいえないくらい、隣にケンがいたたくさんの思い出がよみがえってくる。

ふと我にもどれば、今も隣にはケン。

「うん、ずっとずっと、隣にいるわよ、ケン。」

私たちはそこで、今までのよりも一番の、甘いキスを交わした。

いかがでしたか!?

遂にケンとサエが結ばれました!

物語はもうすぐ完結します!どうか最後までお付き合いよろしくお願いします。


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