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プロローグ
二〇二二年十二月二十四日。
空は澄み切っていて、心地がいい。
なのに、俺達は、その甘い空気を吸うこともできないのだろう。
ああ、クリスマスイブは、密流くんと俺は、小さなケーキで祝うはずだった。
「高塔さんは、チョコがいい?」
振り向きながらショーケースを指す密流くんが可愛かった。
二人で暮らす部屋で。
密流くんと病院で同室だった取手の憲が、生前借りていたアパートで過ごすはずだった。
あの雨の日だったね。
俺達が出逢ったのは――。
二〇二二年十二月二十四日。
空は澄み切っていて、心地がいい。
なのに、俺達は、その甘い空気を吸うこともできないのだろう。
ああ、クリスマスイブは、密流くんと俺は、小さなケーキで祝うはずだった。
「高塔さんは、チョコがいい?」
振り向きながらショーケースを指す密流くんが可愛かった。
二人で暮らす部屋で。
密流くんと病院で同室だった取手の憲が、生前借りていたアパートで過ごすはずだった。
あの雨の日だったね。
俺達が出逢ったのは――。
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