target and target 2
一話完結のつもりで書いたのですが、作者名の通り、今はニートなので、暇なので、続きを考えれば構想が出てきました。
殺し屋たちの日常は、こんな感じなのかいささか不安ではありますが、ブラックラグーンのギャグパートが頭の中を駆け巡っている。
できれば、オマージュくらいですませたいです。
第二話 補充
昨日は、大変だったなー
朝、顔を洗いながら、僕は思った。
そう、昨日は僕ともう一人の殺し屋がヘマをやらかした。
そして、町中を逃げ回ったのだ。詳細は割愛。
お陰で、一時間しか寝れていない。
『この借りは返させてもらうわ・・・!ふっふっふっふっ・・・!』
彼女は去り際に、ああ言っていたけれど、江島社長はどうなるのだろうか?
正直、僕は恨みよりも毎日の稼ぎの方が気になるので、手は引きたいところではあるが・・・
ピンポ、ピンポ、ピンポ、ピンポーンッ!
『出てきなさい!いるのは、分かってるのよ!言ったでしょ!江島のやろーに血をみてもらう作戦会議よ、作戦会議!』
どうやら、彼女の方は諦めてはいないようだ。
僕は無視して、隠れ家の裏口から抜け出した。
『よぅ!カルテ!』
『やぁ、クロスボゥ』
この人は、クロスボゥ・ジャッカル。黒人の大男だ。
僕ら殺し屋界隈では有名な武器屋を営んでいる。
会員制なので、この店に一体何人程の人物がお世話になっているかはわかる。ナンバーの桁が増える度に更新されるからだ。
そして、つい最近更新され、今僕のナンバーは『00457』となっている。つまり、一万人は確実にお世話になっているというわけだ。更新の度に、そんなばかな!って思う。
品物は、僕の使うナイフは勿論、銃に、毒薬、爆弾なんかもある。
店はこじんまりとしていて、本当に一万人もの利用者がいるとは考えられない。
「ほい、砥石と、予備のナイフだ。」
「ありがとう、金はいつものとこから取っといて」
いつもの、というのは僕の口座からだ。確か、今週の生活費も切り詰めてるから足りるはずだ。
「ああ、そりゃ、分かってるが・・・、おまえさん・・・」
クロスボゥの僕を見る目がどんどん可哀想なものを捉える感じになっていく。どうやら、僕の残金の悲惨な状態を見てしまったらしい。
「やめようか、金の話は・・・」
「明日の朝飯はなんなんだ?」
「近所の公園の野草だよ」
ゼンマイっておいしいんだよね
「その辺のホームレスなのかお前は?」
クロスボゥが頭を抱える。僕はお腹と背中がくっつきそうなのを堪えるために何も言わなかった。
「フランスパンくらい出すぞ?」
彼は昔、孤児だったので、貧困者には滅法甘い。
だが、こちらにもプライドというものがある。
「では、お言葉に甘えて」
「よだれが!よだれ止めろバカヤロゥ!床がびっしょびしょになんだろうが!」
しかし、時にはプライドを捨てて(なんちゃらほんちゃら・・・
「すまん」
結局、言い訳しても空腹は直らないからな。
「おう、食い意地ある方が男らしいぞ、カルテよ。朝の残り物だがやるよ」
クロスボゥは奥から食べかけのフランスパンを持ってきて、手渡してくれる。
僕がそれを手に持とうとした、そのとき!
バキューンッ!!
手元のフランスパンが吹っ飛んだ。
それは、弧を描くようにして、油引きされたばかりなのだろう床にパタリと落ちた。
「はあああああああああぁあああっ!?僕のフランスパンんんんんぅ!」
僕は悲しみでいっぱいだった。
だって、フランスパンの落ちた面は油でテッカテカなんですもの・・・!
「やっと、見つけたわよ。『ジャッカルの爆薬庫』にいたのね」
そこには、手に銃を構えた状態でこちらを睨みつける昨日の殺し屋がいたのだった。
次回に続く!
女性で銃使うのは、パクリではないことを期待します。
そして、保護者枠であり、常識人枠であるクロスボゥはダッ●のパクリではないことを(なんちゃらほんちゃら・・・
まあ書くのは楽しいから続けるんですけれどもね。次回は、気になる女性キャラの素性が明らかになると思います。
よかったら、また見てください。