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宇宙との距離

作者: 海ノ10
掲載日:2017/05/21


「私、こうしてるとすっごく宇宙が近く感じるんだ。」


そう言いながら、少女は草原に寝転がったまま、空に手を伸ばす。


「ね、こうすると、数億年前の光がつかめそうでしょ?」


少女がそう言うのを見て、隣に寝転がっていた少年も同じように手を伸ばす。


「確かに………すっごい不思議だね。近いのに……遠い。けど、近くに感じる。」

「ね?」


少女はそう言うと、嬉しそうに笑う。

それを見た少年は、草の上に置いてある少女の柔らかそうな手を左手で優しくにぎる。


「え?」

「ふふ…暖かい。」


少年はそう言うと、すこし力を込めて手を握る。

少女も、その手をにぎり返して、はにかんだように笑う。


「確かに、すっごく暖かいね。」

「でしょ?」


少年は少女の言葉に、嬉しそうに笑う。


「ねえ。」


少女は、星空を見上げながら、そう少年に言う。


「あの星たちはさ、何万光年、何億光年も離れてるはずなのに、星座っていう繋がりがあって、離れない。」

「うん。」

「ねえ、私たち二人も、あんなふうになれるかな?たとえ何万光年、何億光年も離れていても、繋がっていられるのかな?」


少女はそう言いながら、ゴロンと体の向きを変えて、少年のほうを向く。


「うん。きっと繋がっていられるよ。僕は何億光年離れていても、君を愛するから。それに……」


少年はそこまで言うと、少女と同じように体の向きを変えて、少女と向き合うようになる。


「僕は君と離れないように、君のことを離さないからね。」


少年はそう言うと、少し場所を動いて少女に近づく。

そうして、少女のことを優しく抱きしめると、その頬にキスをする。


「うん。離さないで。」


少女はそう言うと、少年と同じように頬にキスをする。


二人はそのまま星空の下、星がさらに明るい光に飲まれるまで抱きしめあった。

こんにちは、海ノ10です。


やっぱり宇宙は綺麗です。

何となくこういう話を書いているときは心が落ち着きます。


これからも書きたくなったらこういう話を書くと思います。


誤字、脱字やお気づきのところがありましたら、教えていただければ幸いです。

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