宇宙との距離
「私、こうしてるとすっごく宇宙が近く感じるんだ。」
そう言いながら、少女は草原に寝転がったまま、空に手を伸ばす。
「ね、こうすると、数億年前の光がつかめそうでしょ?」
少女がそう言うのを見て、隣に寝転がっていた少年も同じように手を伸ばす。
「確かに………すっごい不思議だね。近いのに……遠い。けど、近くに感じる。」
「ね?」
少女はそう言うと、嬉しそうに笑う。
それを見た少年は、草の上に置いてある少女の柔らかそうな手を左手で優しくにぎる。
「え?」
「ふふ…暖かい。」
少年はそう言うと、すこし力を込めて手を握る。
少女も、その手をにぎり返して、はにかんだように笑う。
「確かに、すっごく暖かいね。」
「でしょ?」
少年は少女の言葉に、嬉しそうに笑う。
「ねえ。」
少女は、星空を見上げながら、そう少年に言う。
「あの星たちはさ、何万光年、何億光年も離れてるはずなのに、星座っていう繋がりがあって、離れない。」
「うん。」
「ねえ、私たち二人も、あんなふうになれるかな?たとえ何万光年、何億光年も離れていても、繋がっていられるのかな?」
少女はそう言いながら、ゴロンと体の向きを変えて、少年のほうを向く。
「うん。きっと繋がっていられるよ。僕は何億光年離れていても、君を愛するから。それに……」
少年はそこまで言うと、少女と同じように体の向きを変えて、少女と向き合うようになる。
「僕は君と離れないように、君のことを離さないからね。」
少年はそう言うと、少し場所を動いて少女に近づく。
そうして、少女のことを優しく抱きしめると、その頬にキスをする。
「うん。離さないで。」
少女はそう言うと、少年と同じように頬にキスをする。
二人はそのまま星空の下、星がさらに明るい光に飲まれるまで抱きしめあった。
こんにちは、海ノ10です。
やっぱり宇宙は綺麗です。
何となくこういう話を書いているときは心が落ち着きます。
これからも書きたくなったらこういう話を書くと思います。
誤字、脱字やお気づきのところがありましたら、教えていただければ幸いです。




