あふれるこころ。
志乃さんお誕生日おめでとう!!!!!(作中)
「有里紗ちゃん、とりあえず食堂行こっか」
「そ、そうっすね」
ぎこちない空気、何かが空回りして、その『何か』はどうやってもつかめない。
うちが、有里紗ちゃんのこと、『友達』としてじゃなくて、もっと深いほうの『好き』だから?……そしたら、有里紗ちゃんの様子までおかしいのはなんでだろう。やっぱり、うちの様子がおかしいからなのかな。嫌いになったんじゃないかって思われてるからなのかな。それなら、真逆なのに。好きだからこそ、おかしくなってるのに。
ご飯も、全然進まないや。何食べてるのかもわかんなくなりそうなくらい、上の空。一瞬で有里紗ちゃんでいっぱいになって、これ以上何も考えられなくなる。
有里紗ちゃんは、うちのこと、どう思ってるんだろう。
もしかして、今、うちのこと嫌いになった?
有里紗ちゃんのことはいっぱい知ってたはずなのに、全然つかめない。うちが、この「一番の親友」という関係から、変わりたいのか変わりたくないかも、まだ掴めてないのに。
有里紗ちゃんの前にのったお皿も、あんまり減ってない。……わかんないよ、知りたいのに。
「有里紗ちゃん、大丈夫?」
「な、何でもないっすよ……?」
引きつった笑顔に、ごまかすように振った手。……きっと、こんな風にしてしまったのは私のせいだから。
「嫌じゃなかったら、教えてよ、……今の有里紗ちゃん、いつもと違うから」
「嫌じゃないけど……恥ずかしいから、まだ言えないです。……それより、志乃先輩だって、今日は様子おかしいですよ?」
「そ、そう?……な、なんでもないって」
慌てて首を振る。何でもないわけないよ、でも、まだ言えない。今有里紗ちゃんに言ったら、もう一生直らないくらい、二人の関係が壊れそうだから。
「それだったら、いいっすよ……」
また、落ち込ませちゃった。間違えたのは分かったけど、何が正解なのかわからないよ。
ごめんね、有里紗ちゃん。まだ、全然わかんないのに、分かるって信じきってた。
昨日みたいに、お風呂に入っても、普段は隣で体を洗ってるのに、今日は一個開けて座って。話しだって、一つもできなくて。
もしかして、拒絶されたの?でも、うちのことは、気にかけてくれている。その度に嬉しいって思ってしまうのが、何故かもやもやする。
友達のじゃない、何か違う『好き』を抱えたせいなのかな、『恋』してるはずなんてないのに、……だって、あの日までは普通の、仲のいいルームメイトでいられたんだから。
こんなのしか書けなくてごめんね!!!!!!!