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小さな水彩画 東京スケッチ   作者: 陽炎埜夜
1/1

駆け抜ける東京シーン。今一度、あの街角へ……。

1 涙した街角のシーン


 Mr.Childrenを聞いて、涙が出るまで、20年の歳月を費やした。最初に聞いた頃は、それなりに気になっていたが、しかし、好きにはなれなかった。かっこいいけど、どこか、心が反発していた。それが、20年経って60歳になった今、「HANABI」を聞いて涙している。ほろほろと涙が出てくる自分に、そんな自分に驚いている。

 歌詞の内容を吟味して涙しているのではない。メロディーと言葉の響きで涙している。世の中には年齢を重ねたからこそわかることが、沢山ある。

東京を離れて2年の歳月が過ぎた。短くもなく、長くもない。東京を思うと、心が騒ぐ。街角の景色を、いくつも思い出す。沢山の顔とともに、沢山のシーンが、街角の景色と人々のざわめきと入り交じって、脳裏に浮かび上がってくる。街角や喫茶店で交わした幾度あったのか忘れてしまった「さよなら」の言葉。

 今、東京を離れて思い出すのは、「初めまして」よりも「さよなら」のシーン。あの場所に、もう一度‥‥。

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