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夏生詩集3

それは際限なく

作者: 夏生

これがあれば救われる

万事うまくいく

と信じて

これ、を探し抜いてみつけたとき

これ、だけじゃないのだと

しみじみと感じて

毛穴の奥まで冷めたことがある


これ、の次はこれ

際限なくてを伸ばす

完璧完全をどこかで心待ちして

瞳だけはぼんやりとギラついて


叶うものはない

願うこともない

信じても信じなくても

この世は

流転する


完璧完全のように見える

見事なはりぼて

通過していく美しきもの

ないものはない

ないなりに生きてゆくしかない


虚しさの中でいかに

心動かして生きていけるか

生まれ出るときからはじまった

大いなる賭け







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