セッション5 promise
【2027年2月15日 深夜3時42分 BEGINNING地下第1スタジオ】
アルバムの全作業。
残るのは、最後の1曲だけ。タイトル未定。
作詞:凛
作曲:零
スタジオは、照明を最小限に落としてある。
赤い非常灯だけが、ぼんやりと二人を照らす。零はギターを膝に置き、
凛の前に座っていた。
「……凛。最後の1曲だ」
凛は、白いブラウスに黒のロングスカート。
いつもの装い。
瞳は静かで、澄んでいる。
「……零さん。 私、言葉はもう出てる」
零は、わずかに目を細めた。
「私も、音はもうできてる」
二人は、無言で向き合った。
零が、ギターを構えた。
「……弾く」
零の指が、弦を鳴らす。Aマイナー。
ゆっくりとしたテンポ。
静かで、力強い。凛は、目を閉じずに、
零をまっすぐ見つめたまま、歌い始めた。
零の指が、止まらない。凛は、静かに続ける。
零は、ギターを置いた。
「……タイトルは?」
凛は、
零の瞳を見つめて、
静かに言った。
「Promise」
零は、頷いた。
「いい」
二人は、
そのまま、
朝まで、
詞とメロディを、
完成させていった。
凛の詞は、シンプルで、強い。
零のメロディは、優しく、でも確実に、二人の絆を、音にした。
朝6時12分。
最後の1曲が、完成した。
アルバムタイトルは、
『What a beautiful memory』
最後のトラック10。
『Promise』
作詞:凛
作曲:零
これで、ファーストアルバムは、完成した。
零は、凛を見つめて、
静かに言った。
「……1位になる」
凛は、零の瞳を見つめ返して、微笑んだ。
Promise
【https://drive.google.com/file/d/1Wev0zJejWIEAhLj8ljnisq3x01BZb70x/view?usp=drivesdk】




