朝ごはんwith
「あー、あちー」
飯を食いながら、暑くなって、上衣を脱ぐ。
「やっぱ、こういう時は脱ぐに限る。さて、飯の続き〜♪」
「うわっ……。ちょっと、黒兄ぃ、破廉恥!」
「おぉ、何だよ、鈴乱」
「黒兄ぃ……。いくら家の中だからって、ポンポン脱ぐのやめてもらっていい?」
「えー、いいじゃねぇか。家ん中だし」
「家ん中でも、俺らもいるんだから……その……少しは気を遣ってよ」
「なんだよ、同じ男だろー。小せぇこと気にすんなよ」
「違うから! 黒兄ぃとは違った種類の男だから!」
「へぇー。そりゃー、知りませんでー(もぐもぐもぐ)」
「あー、もー。しかも脱ぎっぱなし……。もー!」
「モーモー言ってっと、牛になるぜー」
「誰が牛にしてんだよ」
「お前」
「いーや、黒兄ぃだね!」
「分かった分かった。飯食い終わったら、服着るから、今は許せ」
「絶対だよ!?」
「あーはいはい」
「(小声)もう……、心臓に悪い」
『なーんで、あんなに繊細なのかね、うちの弟は』