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本性  作者: hagisiri
12/26

それは新鮮ですね

 友達を待っています。テストが終わったお疲れ会です。何人か誘ったけど今日来れるのは一人だけだそうです。

 その子はすごい頑張っていました。いつもは赤点を複数取ってもヘラヘラしているのですが今回は一つも赤点を取りませんでした。

 それどころか平均点に届いていない科目は四つしかありませんでした。慣れないことで体を壊さないか心配だったのですが、テストが終わるまではなんとか耐え切ったみたいです。あなたに伝えているんですよ。流石に聞こえませんかね?

 しばらくすると「澄子、お待たせ」と元気一杯にかやが走ってきます。

 「やっほー。なんかしたい事ある?」と聞くと「服買う」と食い気味に返事をくれました。

 しばらくショッピングモールの中の服屋でうちはかやの着せ替え人形になっていました。

「澄子ちゃんはやっぱりかわいいねぇ」とかや

「喋り方気色悪いねぇ」と一通りふざけ切ったところで「ご飯行くか」とファミレスにはいります。

 かやがスマホをいじりながら話しかけてきます「なんか最近怪物関連の事件多くない?」と

「なんでいきなり」色々な事があったので、うちは警戒して聞きます

「今ニュース見てたら出てきたから」とかやが言います

「一人にならないように気をつけないとね」他意はなさそうな事に安堵して答えます

「怖いから一匹残らずいなくなって欲しいな」とかやが悪意なく呟きます

「いい奴もいるんじゃない?悪い奴が目立ってるだけで」とうち

「知らないよ、うちらに被害出したら怖いもん、早く駆除されないかな」とかやが言って少しの沈黙が続いた後、注文したステーキとスパゲティが届きます


「今度もっと栄えてる方まで買い物行かない?」うちより先に食べ終わったかやがうちを誘います

「いいけどあんた金あんの?」うちが聞きます

「実は最近一生バイトしてます」かやが得意顔で話します

「ほーん、じゃあ今度行くか」うちは水の一口飲み答えます

「時間あるしなんか映画見る?」うちが口を拭いたのを見てかやが言います

「行くか」とうち。


 映画を見終わり、近くにあるゲームセンターに入ります。UFOキャッチャーの台を見て回っているとハムスパイのぬいぐるみが仰向けに寝っ転がっていました。

「あれ欲しいの?」とかやが声を掛けてくれます。

「いや大丈夫、あれ持井と映画行った時取ってもらったんだよね」とうちが言うと少し高めのテンションでかやが聞いてきます

「仲良くやってんだ、今どこまでやってんの?てか、付き合ってんだよね?」

「付き合ってないよ」と冷静に答えます

「あんな仲良いのに?せっくすしてんのかと思ってた」と衝撃的な言葉に思考が一瞬止まりますがすぐ「大きい声でそう言う事言わない」と注意します

「へへ、おもしろ」とアホずらでかやが言いました。

「そうだ、まだ時間あるよね?ちょっと文房具屋寄っていい?」とうち

「いいよ。シャー芯?」とかやが言う

「ちゃう、便箋。ちょい手紙書くからね」とうち

「ほえー今どき?珍しいね」とかやが言います

    学校で

 「持井今度テストお疲れ会しに行かない?」と昼休みに声を掛けに行きます。

 「いいよ。いつにする?今日の夜でもいいけど」と持井が提案してきます。

 「そうするか。じゃ6時ぐらいに駅とかで良い?」と提案します。

 「学校帰りの方が楽だな」と持井

 「そう‥じゃあそのまま行こうか」そうですか。


 「皆さんお疲れ様でした」と学校が終わります。

 「かや、ごめん。今日持井と飯行くから一緒に帰れない」さっと謝罪します

 「告白しちゃうの?頑張れ」と面白がっているかやに「そう」と適当に返事をして持井のところに駆け寄ります。 「お待たせ。行こうか」とスマホをいじっている持井に声を掛けます

 「行くか」と持井も席を立ち一緒に学校を出ます。


 しばらく電車に揺られ下車した後、またしばらく歩いて少しおしゃれなカフェに入ります。

 日が落ちる前の時間、近くに学校もないこの店の中には店員と私たちだけ。あまり打ち上げといった雰囲気ではないので少し喋りにくいです。

 気まずいのは雰囲気のせいだけではありません。明らかに持井のテンションが低いです、でも二人ならこの状況も少し爽やかに感じています。たぶんもう何をするとかはどうでもよくなるくらい、脳みそが役に立たなくなっている様子です。


 「ありがとうございました」店員が人のいない店からうちらを丁寧に見送ってくれます。

 「この後どうする」このまま帰るのも味気ないと思ったので声をかけます

 「コンビニでなんか買って公園で食わね?」という持井の提案に賛同しコンビニでアイスやお菓子を買ってベンチに座ります。

 「アイスうま」うちがつぶやいても反応がありません。持井の手元のアイスを見るとまだ一口も食べていませんでした。

 「どうした?」うちが聞くと持井が深い深呼吸をして震えた声で「ちゃんと付き合わね」と不意に言われました、突然の告白をゆっくり理解して口を開くます「たぶん、世界初だね」と。

右手の塞がった帰り道にはクロッカスの造花が花屋の隅に飾られていました。

コンティニュ

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