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本性  作者: hagisiri
11/26

今まで一番頑張ったこと

球技大会本番

 今は男子の試合を見ている。

うちのクラスの男子はエース級の目立った人はいないけれどみんなそこそこ出来る珍しい構成でできている。

 持井は澄子が見てるからみんなを先導してそれなりに頑張ってるし、一学期にエナちゃんとなんか騒いでた太田くんだったかな。彼も頑張ってるな。

 「澄子、太田くんと仲良かったよね」と澄子に声をかける

 「そうね持井とエナっちと仲良かったからね。なんで?」と澄子が不思議そうに聞く

 「なんか一学期なんか騒ぎ起こしてるイメージしかないからどんな人なのかなって」と答える

 「優しいけど信じられないくらい頭おかしいよ。あと数学以外なら頭いい」澄子が簡易的な紹介をする

 「あんた周り頭いい人多いな。中間手伝ってくれ。今のところ何も理解してない」と救助要請を出す

 「もちろんよ」なんて話をしている間に男子は持井を含めた三人残して勝っていた。そろそろうちらの番だね。

  決勝にて 

 結構余裕で決勝までは勝ち進めた、とは言ってもほとんど澄子とうちとエナちゃんだけの力なんだけどね。

 決勝はやはり授業で試合をしたクラスだった。内容は授業中の試合とあまり変わりなく進行する。

 今回も澄子とウチとエナちゃんだけコート内に残っている。相手の残りはソフト部の子と他に五人。

 相手にボールが渡りソフト部の子がエナちゃんに投げた、それをエナちゃんは強く抱き抱えるようにキャッチする。

 そのまま涼しい顔をして外野にボールを投げる。外野の子が一人当て戻ってくる。その後ソフト部が澄子を狙い、当てられる。次にウチが一人当てる。次にさっき戻って来た子があてられる。次にまたウチが一人当てる。次にソフト部じゃない人の球を私が取る。ソフト部を狙うも、キャッチされる。次にウチがソフト部に狙われる。飛んできた球は腕をすり抜け胸にあたり手の届かないとこまで飛んでいく。

 その時、右の方からものすごい勢いでエナちゃんが飛んできた。三メートルくらい離れていた場所に立っているはずのエナちゃんがウチの取り損ねたボールを落ちる寸前で拾ってくれた。

 エナちゃんがそのまま一人当てる、これで同じ数、次にソフト部がエナちゃんの足元目掛け投げてくる。エナちゃんは浅い前屈のような姿勢になり指先三本だけで挟むようにそのボールをキャッチして、ソフト部じゃない方を狙い投げる。相手はそれを取り損ねる。 ピーッ それと同時に試合が終わる。


 「エナちゃん凄かったね。腕見せて筋肉すごそう」今日ともに戦った戦友に挨拶に行く

 「えっ、あー、えーっと」少し困っているようだ

 「かや辞めなよ、困ってるよ」と澄子が止めに来る

 「だってめっちゃすごくなかったさっきの試合。こんな細いのにどこにあんな力あるのかなって気になるじゃん」と純粋な気持ちで伝える

 「そう言うのはもっと仲良くなってから。中間近いし勉強教えてもらいな」と澄子からのナイスアシスト

 「エナちゃんいい?」と少し甘えるように言うと、少し戸惑うように澄子を見た後「もちろん」と快く頷いてくれる。

   放課後

 今日の出来事を楓さんに話すと「良かったじゃん、優勝だ。エナちゃん勉強も運動もできて優しいなら最強じゃん。」とエナちゃんを絶賛する

「でも指三本っていけると思います?」と冷静になって聞く

「指の筋トレしてたんじゃない?」楓さんはふざけたように言う。話しているうちにバイトの時間になり仕事を始める。

  バイトが終わり

 「お疲れ様でした」挨拶をして店を出る。

 薄暗い道を自転車を漕いでいると目の前に黒い服を着た男の人が飛び出してくる。ギリギリでブレーキが間に合う「すみません。怪我してませんか?」と自転車から降り声をかけに行くと

 「こちらこそすみません。怪我はありませんよ。」安心してその場から離れようとすると男が続けて話し続ける

 「最近ここら辺で怪物の噂聞くので暗い道で一人はやめた方がいいかもしれませんね。説教みたいになってしまいすみません。失礼します」と言い男は来た道をそのまま帰る。気持ち悪かったけど優しい人だったのかな?

    学校の朝

 「中間テストが近づいているので少しずつ勉強始めてくださいね」話し終えた琴音ちゃんの元へご機嫌にスキップで向かう。

 「琴音ちゃん次のテストめちゃ頑張るから期待しててね」とうち

 「前回なかなかでしたけど大丈夫ですか?」と心配そうに言う琴音ちゃんに親指を立てる。 


 二限が終わり昼休みに入る「エナちゃん勉強教えてくれや」弁当を持ち、エナちゃんの方に向かう。

「いいよ。みんながご飯食べたら一緒にやろうね」と笑顔を見せてくれる。

 席につき数学の問題集を開く。「太田一緒に数学やるぞ!ウチらは仲間だ」「おう」と前回のテストやばかった組で肩を組む。問題集を開くも初めからわからない

「太田最初のところ教えてくれない?」と開き直って聞く

「そのくらいなら任せてくれ」と快く返事をくれる。

    放課後

 「楓さん今日テスト勉強しちゃいました」と自慢げに話す

 「おーえっらーい」とあやすように手を叩く

 「ウチは授業オンリーでいってたからな」と続けて話す

 「ノー勉ですね」と言うと呆れたように首を振る

 「浅いね、ノー勉は授業中に寝て、提出物の答えを写す人のこと。授業オンリーは授業中は寝ない人」と自慢げに話す

 「それで何点くらいなんですか」とウチ

 「70点前後」と楓さん

 「全部ですか?」とウチ

 「全部だいたい同じ時間受けてるんだから当たり前でしょ」と楓さん

 「高くないですか?」とウチ

 「授業は一つ一時間弱あるんだよ、それを全部ちゃんと受けたらすこい勉強量よ」楓さんは言い、時計を見て「そろそろ行こっか」と続けウチを連れて働きはじめる。

   次の日の昼休み

 「気合い入れていきましょう」生物の問題集を開く

 「数学の方がヤバいんじゃないの。あと一週間よ」と澄子が心配そうに声をかけてくれる

 「数学は無理だわ」とウチ

 「そう、赤点はとらないようにね」澄子は冷然と言う。

   放課後

 「楓さん、澄子になんか呆れられました」とウチ

 「なんでよ」と楓さん

 「数学できないから秒で諦めた」とウチ

 「ならこの楓先輩が教えてあげよう」と楓さんがポンと胸を叩き「バイト終わったあとね」と続ける。

 バイトが終わり楓さんとファミリーレストランに行く。

 「お願いします」とウチ

 「赤点回避できればいいんでしょ?」と楓さん

 「できれば50点位がいいですかね…」とウチが楓さんの反応を伺う様に言う。

 すぅと息を吸って「了解」と言う。腹を括ったようだ


  次の日の昼

 今日は日本史の勉強をしている。澄子はまた心配そうにこちらを見ている。本番で驚かそうと思ってるけど50点くらいじゃインパクト薄いかな?

 右斜め前を見れば太田が数学を勉強している。少し不安にもなるけれど、ここではまだやらない。しょうもないプライドがそれを許さない。


   テストが終わり

 なんか風邪をひいた。体が重い。勉強し過ぎたかな。テスト返却いけなかったな。(ピンポーン)インターホンがなる。

 重い体を持ち上げて玄関に向かう。ドアを開けると澄子が立っていた。

「頑張ってたじゃん数学平均点はいってたぞ」とウチの解いたテストを鞄から出して見せる

「勝手に見るのは非常識ですよ」と冗談めかして返す

「うるせぇ。風邪治ったらどっか遊びに行こうよ」と話の流れをぶった斬られたことに目を瞑り後半の魅力的な誘いに頷く。

コンティニュ

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