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始まり
吾輩の名は無い。
吾輩の名は今後一生無いであろう。
この1匹狼如きに、名持ちなど相応しくない。
どうか、神でも仏でもいい、どうか吾輩を救わないでくれ。
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「おい!こいつ生きてるぞ!」
吾輩の眠りを妨げようとしているのか?
うるさいぞ。なんだそのひ弱い力しかない小僧が…。
吾輩はもう少し寝たい。
「ちっついてねえな!明日でギルマスに昇給願い受理されたのが、口座にくるのによ!」
男は剣を抜きながら、意味不明なことをのたまわっている。
そして男は、剣を珍しい土の構えつまり刀の剣先を水平より少し下げた構え方で、上段に対しての防御の構えそして、魔物に対しての反撃の構えをしながら。
吾輩に近付いてきた。そして1歩踏み出して。力を抜きながら、何かを言った。
「急速移動」
それを言った瞬間男は1度姿を消したように見えた。
だが、吾輩の後ろにおり、気付いた瞬間には下から上へと、
切られていた。
だが吾輩には何も起こっていなかった。
そして吾輩の口は思いがけず開いてしまった。
アア、ヒラキタクナカッタ。
「ملك الزمن」
そう言った瞬間男は一旦赤子になり次に青年になりどんどん年をとっていった。最後には擦り切れた皮のような何かしか残っていなかった。




