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よく見る異世界録〜ありきたりのハーレム目指す〜  作者: 野田いしと
1章 ありきたりの異世界学園
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3話 異世界での卒業?

 春の様な暖かな風が吹く。季節も変わり通りすぎる村や町には花が飾っておりイスティニア王国の経済が安定していることが見て取れる。


 王国、帝国、獣王国は長年戦争をしていたがレインが産まれる数年前には平和条約が結ばれて終戦へと向かった。

 聖国は神を司る場として不可侵領域となりこの戦争には関わりがなかった。


 王都の学園には貴族などの他に各国家の重鎮達の子息も集まるようになってきている。


「ケモミミか〜」

「レイくんどうしたの?」

「えっ?いや、なんでもない」

「あやしー」

「ほら、もう王都に着くぞ」

「もう」


 レイン、ギーネ、システィアが村を出て馬車に乗り7日が経った。システィアは村を出る前と馬車の休憩時間を使いレイン、ギーネから体捌きや魔力について学んできた。

 短剣術は素人に毛が生えたようなものだが魔力は基礎値が高いらしくこの10日間で大きく成長した。


「とりあえず、着いたら家に向かおう。何年も放ったらかしだったみたいだから今日明日は大掃除だな」

「了解!」

「荷物置いたら日用品や掃除用具を買いに行きませんか?」

「なら俺は荷物持って行くからその間に2人にお願いするよ」

「レイくん了解!」


 馬車を降りるとレインは東の住宅街へ向かいレナード達のクランハウスだった家へと向かう。

 ギーネとシスティアは馬車を降りて真っ直ぐ行った観光などの大通りになっているとこを道なりに進み日用品などの買い出しをする。


「とりあえず布とほうきと重曹とか買いますか?」

「ほうきだけで大丈夫だと思うよ!レイくん言ってなかったけど掃除できる生活魔法持ってるの!」

「そんな便利なものが」

「レイくんはすごいんだよ!」


 ギーネのレイン自慢が始まりながら2人は買い物を続けていく。日用品や雑貨などを買いある程度回ったところでレインが待つ家へ帰る。

 帰り道に観光街を通っていると肉を香ばしいタレで焼いた物が屋台で売られておりギーネの足は真っ直ぐ屋台へと向いた。


「システィ、レイくんにも買ってってあげよっか!」

「はい!」


 小腹を空かせた少女達には肉の誘惑に敵わなかった。



「レイくんただいま!」

「ただいま帰りました」

「お、2人ともお帰り。お肉は美味しいかい?」

「え!?ちゃんとレイくんのもあるもん!」

「ありがと、早速部屋とか決めようか」


 レインがそう言い部屋を案内していくと本当に数年空けていたのかと思うほど綺麗に掃除が行き届いていた。

 レインが持つ 【バブルウォッシュ】は人だけでなく様々な物にも適用できるのでレイン重宝されている。


「さすがレイくんだね!すごく綺麗」

「ご主人様すごいです!」

「魔法の力だけどね、じゃあ1階は案内したし上に行こうか」


 ここの家は庭はそんなに広くは無いが間取りは広く作られており1階にロビー階段があり、左にリビング、右は水回りになっている。ここならレイン待望の風呂を作れるかもしれない。


 2階は階段の正面に一部屋、右に4部屋、左に4部屋ある。一つ一つの部屋は広く作られてないがクランで使ってた分部屋も多くある。

 レインは家主になるのだからとギーネに言われ正面の広く部屋にされた。ギーネはその隣を自分の部屋へとする。

 システィアはどこかメイドの部屋をと言っていたが友達だからとギーネに言われギーネの正面の部屋となった。


「部屋も決まったし夕飯にしようか」

「そうだね、レイくん溜まってる食材出して。お肉の付け合わせ作るよ」

「これでいいか?」

「ありがと♪」


 レインの【創生】により作られた【イベントリ】である。5年前にどちらに行ってもギーネと旅になると決まっていたため前もって作っていたスキルの一つだ。

 他の人に知られるとややこしくなるとわかっているのでスキルはギーネとシスティアしか知らない。


「本当便利だよね!」

「はい。でも、商人とかが喉から手が出るほど欲しがりそうなので気をつけた方がいいですね。」

「ん、今のところ3人の秘密だ」


 そんな話をしながら料理が進んでいく。ギーネは花嫁修業と言い家事全般のスキルを5以上にしているためそこらの料理人並みの手際のよさである。


「すみません。私まだまだ未熟で」

「そんなことないよ!これから練習していこ!私もシスティと料理するの楽しいし!」

「俺も料理できるぞ」

「レイくんはいいの!座って待ってて」


 レインと一緒に住むことになりすぐに頬が緩んでしまうギーネであった。



 夕飯も終わりそれぞれレインの【バブルウォッシュ】で身を洗いお湯で拭いて部屋へと帰っていく。

 

 その晩レインが寝ていると急に身体が重くなる。


(金縛りか?手は動くな)


ムニっ


(柔らかい。手が吸い付くようだ)


「レイくんそれお尻」

「なんでギーネがいるんだ?」

「ん…手止めてよ。夜這いかな?」


 ギーネが月の灯りに照らされながら唇を濡らしレインにすり寄る。


「薬ないぞ?」 

「大丈夫だよ、心も体も女の子だけど赤ちゃんはできないから」

「なら大丈夫か(忘れてたけどギーネは男の娘だ)」

「レイくん大好き」

「俺もギーネが好きだ」


(まさか異世界での初めてが男とするとは。まぁギーネは99%と女の子だな)


 その晩2人は激しくし、途中ギーネが【変化】で湖の少女になりあの時のレインの消える湖の少女の謎が解けるのであった。

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