表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「暮らし」など

暮らし

作者: 維酉

みぎ肩と

ひだり肩の

高さが 微妙にちがう

朝の鏡に映るわたしが

すこし くすんで見える


冬は寂しくて

翳のさすひとみの奥に

どこか他人のような感じを覚える

これはわたしではない

と 思わないこともない

朝はゆううつになる


もう ちょっとは食べたのに

ふしぎな空腹感がある

朝はふしぎで成り立っている

それが暮らしですよ


ばらばらな生活の基盤を

まだ大切にのこしているだけ

みぎ肩と

ひだり肩は

きっといつまでも釣り合わない

ひとみの翳は消えない

ひとつも途絶えることはない


暮らしは連続する

ひっそりと佇むことに

まどろみと不安を覚える

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 上手い…… 私はいつもね。朝起きて顔洗う時に、 現と夢の境にいるような気が……するんですよ。 それこそ、右肩と左肩が違うような。自分の姿が歪んでる様な。 そんな気がしたりするのです …
2020/02/21 00:33 退会済み
管理
[良い点] はじめまして! 語り手と申します。 とっても詩的ですね。毎日繰り返されくすんだ『暮らし』を明瞭な文体で端的に書いているところは、読んでいて清々しいです。また漢字にする、しないの基準が秀逸で…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ