嫌な予感
俺が入学してから1ヶ月ほどたった。あれからクラスメイトと何人かと仲良くなり、なかなか楽しい学校生活を送っている。一部の貴族は相変わらずだが・・・
「はぁっ!」
「まだまだ!もっと早く!」
で、今何をしているかと言うと父さんとの剣の稽古だ。ここ最近の休みの日はいつも付き合ってもらっている。
「やぁっ!!」
「よし!今日はここまでだ」
「はぁ、はぁ。ありがとう父さん」
「なに、気にするな。にしてもずいぶん強くなったな。前から才能はあると思ってはいたがここまでとは思わなかったぞ。頭をよく狙う癖は抜けてないがな」
「あははは・・・」
これには理由がある。実は前世で剣道をやっていたため面を取ろうとする癖が抜けていないからだ。
「いよいよ明後日か。頑張ってこいよ!」
「はい!」
そう。ついに明後日に闘技場での大会が始まる。数週間前に学院長から大会開催の発表があった。大会の流れは単純にトーナメント式でまずは予選を勝ち抜かなければならない。俺の予選の相手は同学年の別クラスの生徒だ。勝ち上がるためにはまずはここを超えなければならない。
とりあえず稽古が終わったので寮に戻ることにした。
━寮━
「ただいまー。ロットー?起きてるかー」
「朝からうるさいな。もっと静かに入れないのか」
部屋に入るとロットが眠そうな顔で返事をした。なんだかんだでロットとは少しは話すようになった。と言っても相変わらず冷たいが・・・。
「そういえばロット。お前は大会に出ないのか?」
「・・・出る気は無い」
「お前ほどの実力があればいい線行きそうなのに」
「興味無い」
どうやら本当に出ないみたいだ。ロットと手合わせできるかもしれないと思ったのに
「あとさ、お前最近夜中に何してるんだ?」
その言葉を聞いてロットのが一瞬固まる。
「・・・なんの事だ?」
「とぼけんなよ。お前が夜中に外に出てるのは知ってるんだぞ?」
そう。最近ロットは夜中になるとどこかに出かけているのだ。
「別に何もしてない。風に当たっているだけだ」
「・・・そうか。ならいいんだ。悪いな」
とりあえずこれ以上詮索するとただじゃ済まない気がするので教室に向かった。
━教室━
教室はいつものように賑わっていた。その中に用がある人物がいなかったため他の生徒に尋ねた。
「セレナ、ちょっといいか?」
「あ、アーサー君。どしたの?」
この子はセレナ。兎族の女の子だ。頭に白くて長いうさ耳で、絹のように艶のある白い髪に赤い瞳が特徴だ。セリアに紹介されて最近仲良くなった子だ。
「セリアに用があるんだけどどこか知らないか?」
「セリアならさっきお手洗いに行ったからそろそろ戻ってくると思うよ」
「そっか。サンキュ」
「・・・ねぇ。アーサー君はセリアのこと好きなの?」
「へ?いやいやいや、別にそんな・・・」
「ふふっ。アーサー君顔真っ赤ー」
「うっ・・・。別に嫌いではないけど・・・」
「何?何の話?」
ふと振り返るとセリアが立っていた。
「ううん。特に何も。ねー、アーサー君?」
「う、うん。あ、そうだ。セリアちょっとこっちに」
誰にも聞かれない場所に移動する
「どうしたの?」
「・・・今日ノアさんに会えないかな」
「え?今日?うーん、会えなくもないけど急にどうしたのよ」
「・・・明日もしかしたら誰かが死ぬかもしれない」
「!?どういうことよ」
「ここじゃ話せない。だから頼む」
セリアは少し悩んでいたがすぐに返事をした。
「・・・うん、わかった。授業が終わったら行きましょう」
「ありがとうセリア」
「いいの。 気にしないで」
「おおい。座れよー」
ちょうど先生が入ってきたので俺達は席に着いた。
・・・おそらく明日に一部の貴族が━━殺される。
短くなって申し訳ない




