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精霊と共に  作者: キリくん
シャングリラ学院 ━入学編━
10/37

学院長と謎の同居人

試験があった次の日


「昨日もこんな感じだったけど行ってきます」

「たまには顔を見せるんだぞ」

「いつでも帰ってらっしゃい」

「うん!」


そのまま家をあとにした




シャングリラ学院は寮制度があり、ランダムで2人ずつ部屋を割り当てられるらしい。もちろん男女別だ


「えーっと、703号室か」

「相部屋ってことは私とはあまり話せないね」

「そうだね、目の前で話すわけにはいかないし。なるべく気をつけないと」

「でもアーサーと話せないとわたし退屈だよー」

「我慢してくれ」

「えぇー・・・」


そんなことを話しているうちに部屋の前に着いた


「703・・・ここだな」


部屋番号を確認して扉を開けた。

部屋はなかなか広く、2人だけならちょうどいい広さだった。周りを見渡すと既に誰かがいた。それはあのフードを被った少年だった


「・・・誰だ!」

「あ、いや、多分同じ部屋の・・・」

「・・・・・・」

「俺アーサー。よろしく。君の名前は?」

「・・・ロット」

「ロットか、よろしくな!」


ロットはこちらを見向きもせず荷物を整理している


「なぁ顔見せてくれないか?せっかく同じ部屋で暮らすんだからさ」

「・・・なんなんだお前。何故そんなに話してくる」

「なんでって・・・友達になりたいからじゃダメか?」


するとロットは俺の方を見るとフードを上げた。

そこには頭に2本の黒い角を生やした赤い髪にエメラルドのような色の瞳の少年がいた。


「へぇー!ロットって竜人族なんだ!」

「・・・俺と友達になりたいだと?」


ロットは訳が分からないと言いたいような顔をしていた


「おぅ!だってせっかく会えたんだ何かの縁があると思わないか?」

「・・・知らねぇよそんなもん。お前、貴族なんだろ?」

「そうだと言ったら?」

「だったら俺に近づくな。俺は貴族と馴れ馴れしくするつもりは無い」


そのままロットは部屋を出ていった


「ふむ。嫌われてしまった」

「彼、相当貴族を嫌ってるね」

「だな。けど友達になるために負けないぞ!」

「やる気出してるのはいいけど早くしないと集会に遅れるよ?」

「はっ!しまった!」


とりあえず必要最低限の用意をして会場に向かった




「・・・と、私は思います。新入生の皆さん、新しい環境を楽しんでください」

「ふぁぁぁ・・・眠い」


前世でもそうだったけど、なんでこんなに先生の話は長いのか。そういえば今先生がやってるけど風魔法でマイクみたいにできるんだな。あれを応用すればマイク作れそうだけどなぁ。それにしても眠い・・・



「では最後に学院長。よろしくお願いします」


うわ、学院長とか絶対話長いじゃん!絶対寝ちゃうって

そう思っていると舞台の上に若い男が上がってきた。頭に三角の耳が生えているところから、狐族のようだ。薄い黄色の髪で茶色の瞳。眼鏡をかけている。


「皆さん。合格おめでとうございます。私が学院長のキール・ヴァルトールです。私からあなたたちに伝えたい事は一つです。この学院で学んでほしいのは自分の力を正しいことに使うということです。魔法は誰かを好きに傷つけてはいけません。私は皆さんが正しい行いをすることを祈っています」


あれが学院長キール・ヴァルトールか。正しいことを・・・ね


「それでは皆さん。指定されたクラスに移動してください」




「えーっと、1組は・・・ここか」


教室に入るとそこはかなりの広さで、席は階段状になっていた

自分の席を探していると、聞き覚えのある声が聞こえた


「あ、アーサー!こっちよこっち!」


そこには前会った時より大人びているセリアがいた。会えたのは嬉しいけど一国の姫が俺を親しく呼んでいるせいか、周りからすごい視線を感じる・・・


「久しぶりセリア。元気だった?」

「もちろん健康そのものよ。それよりも試験の時にあなたに会えなくてガッカリしてたんだから」

「ごめんごめん。俺も探したんだけど見つからなくてさ」

「ま、こうして同じクラスになったんだし。これからよろしくね」

「ああ、よろしくな」


とりあえず再開出来て嬉しいんだが・・・。周りの視線がさらにきつくなった気がする


「な、なぁセリア。なんか周りの視線が気になるんだが・・・」

「それはそうよ。一応私姫だし。気にしてたらキリがないわよ。あ、そうそう。あなたの席私の隣よ」

「うーん、さらに視線が強く・・・」


落ち着かないが、とりあえず座る


「ハイハイ気にしないの。あ、そうだ。━━こんにちはサラ。一応初めましてかな?」


セリアは周りに聞こえないようにサラに話しかけた


「あれ?私が見えるようになったの?」

「ちょっと前にね。これからよろしくね」

「うん、よろしく。アーサーのこともよろしくね。ちょっと無鉄砲なところがあるから」

「大きなお世話だ」

「ふふっ、そうね。私を助けた時も無茶してたわ」

「ちょっ、セリアまで・・・」


2人にからかわれていると先生が入ってきた


「始めるぞー。席に座れー」


先生の声で全員が席に着いた


「全員席に着いたな?俺がこのクラスを担当するクルトだ。よろしく。では今から自己紹介をしてもらうぞ」


クラスの自己紹介が始まった


「━━よろしくお願いします」

「よし、次」

「はい。セリア・シャングリラです。適正属性は水と風です。皆さんご存知の通り私はこの国の姫です。しかし、この学院は貴族の身分は関係ありません。それは私も同じです。どうか気軽に話しかけてください。よろしくお願いします」


おお、さすが姫様。しっかりとして、気品のある自己紹介だ。


「では次」

「はい。アーサー・フェンリルです。適正属性は一応基本属性全てになります。俺も貴族ですが、身分は関係なくクラスのみんなと接したいと思います。そしてこの学院生活を有意義なものにしたいと思っています。これからよろしくお願いします」


一応拍手は起こったが、何人かがコソコソと話していた。


「あれがフェンリル家の・・・」

「属性全てが適正だなんて・・・」


聞き耳を立てるとしっかりと聞こえてきた。陰口かどうかわかりにくい内容だが。まぁ気にしないでいいか


「よし、お疲れさん。ではこの後休み時間を挟んで学院の中を案内する。あとアーサー、後で学院長室に行くように。では解散」


え?なんで学院長室?俺なんかした?


「アーサー何かしたの?」

「してないしてない!」

「それなら多分大丈夫よ」

「多分って・・・」


呼び出された理由がわからないけど、行くしかないか・・・




ここが学院長室か。職員室に呼ばれるのとはまた違った緊張感があるな


「失礼します・・・。アーサーです」

「やぁ、よく来ましたね。待ってました」


中にはあの狐族の眼鏡をかけた男が立っていた


「あの、俺何かしましたか?」

「いえいえ、君と話したくてですね。王、いや、ノアからも話は聞いてますよ。もちろん、サラさんのこともね」


なるほどね。あの人がそこまで話してるなら警戒しなくて大丈夫か


「そうですか・・・ところでキール先生はサラが見えているのですか?」

「いえ、残念ながら私には見えません。長年伝説とされてきた始祖の精霊がそこにいるならぜひ見て見たいものでしたけどねぇ。フフフ・・・」

「あ、アーサー。私ちょっとこの人苦手かも・・・」

「大丈夫、俺も一緒だから・・・」


何だかこう・・・マッドサイエンティストみたいな雰囲気があるような気がする


「あー、そうだ。少し大事な話をしなければいけないことを忘れてました」

「なんでしょう?」

「これはフェンリル家に関わる問題なのですが、君の父と母・・・アストとリースは王であるノアと昔から親しいのは知っていますね?」

「まぁ、はい。あの、先生は父さん達とは・・・」

「まぁ友人になりますね。君のことはよく聞いてましたよ」


あの二人どれだけ顔広いんだよ・・・


「それでですね。一部の馬鹿な貴族達がひいきされている、なんてことを考えていまして・・・。もしかしたらアーサー君がその貴族の生徒に突っかかって来る可能性があります」

「うわぁ・・・」

「もちろん、私もできる限りの対処はしますが、対処しきれない場合もありますし。それにアーサー君はセリア姫ととても親しいですよね?それに嫉妬とかしてくる輩がいるかもしれません」

「この国ってそんな貴族もいるんですね」

「えぇ、この国も完璧とい訳ではありませんから。戦争の和解を反対する方達もいますし・・・」

「そうですか・・・」


つまりだ。これから馬鹿な考えのやつがなにかしてくる可能性があると言うことだ。いい迷惑だ


「とにかく、私からは注意しろとしか言えないので・・・」

「わかりました。気をつけます。それに何かあったら返り討ちにしますよ」

「そう・・・ですか。わかりました。君を信じましょう。でも何かあったらすぐに報告して下さいね」

「わかりました」

「おっと、そろそろ休み時間が終わりますね。長話すみません」

「いえ、大丈夫です。それでは失礼します」


貴族か・・・。この世界でもいじめみたいな事もあるんだな・・・




あの後学院の説明が終わってそのまま放課後になった。


「んー、終わったー!」

「色々な施設があったわね」

「そうだなぁ。知ってはいたけどあのでっかい闘技場は驚いたよ」


闘技場とは学院のイベントなどで使われる施設でかなりの大きさの建物だ


「あそこで対戦したりするんだろうなぁ」

「そうね、アーサーが戦うことになったらバッチリ応援するからね!」

「はは、ありがとう」

「それじゃあ、私の部屋こっちだから。また明日」

「おう、また明日」



セリアと別れて部屋に戻るとロットが既に戻っていた


「よ!お疲れ。同じクラスじゃないのが残念だ」

「ちっ、またお前か」

「一緒の部屋なのに酷いなぁ。仲良くしようぜ?」

「うるせえ!俺に話しかけるな!」


そのままロットはベッドに入ってしまった


「ダメか・・・。ま、これぐらいで引き下がるつもりは無いけどな」


同居人との関係は最悪みたいだが、俺はこの新しい環境での生活にワクワクしている。きっとロットともいつかは仲良くなるさ

今回はおまけ?的なやつはなしです。思いついたら書く感じで行きます

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