6話 リュウキの実力
なんか長くなってしまいました
やっぱり小説を書くのは難しい…
北門に着くとギャーギャーと人間たちが騒いでる
「ねぇ、何があったの?」
「おぉあんたはギルド探してた姉ちゃん…と後ろにいる背の高いこいつは誰?」
「俺の正体なんざどうだっていいじゃねぇか!何があったか言え!!」
「ひっ!いやぁ門の前にリザードマン族たちが…」
「リザードマン?何それ?」
ホムラが疑問を持っているのでここで説明するぞ
リザードマン族ってのは二足歩行で頭も良いトカゲだ
肉は一度森にきて暴れてたリザードマンたちを食べてみたが全然美味くない
なんか変に苦くて渋い
以上リュウキの魔物講座でした
「リザードマン如きにビビってんのか?」
「ごときって兄ちゃん!あいつらはここら辺を暴れまわってる凶暴な奴らだぞ!?」
えっ?そうなの?…あっそうか俺弱いんだった…きっとここら辺のは特別種なんだろ
「人間ドモ!コノ街 我ラガ支配サセテモラウ!!」
「あれ?あいつらなんか喋り方変じゃね?
前のはペラペラ喋ってたんだけどな?」
「兄ちゃんそれって上位種のドラゴニュートじゃねぇのか?似てるけど強さが全然違うぞ?」
「あんた…森にきたのって羽生えてた?」
「んー…生えてた!食べた部分ではあそこが一番美味いぞ」
「た、食べた!?あんたねぇ…」
ホムラが顔に手を当てている
なんでだ?俺別におかしいこと言ってねぇだろ?
「あんたがあのトカゲ倒しに行ってきて」
「お前のが強いんだからお前が行けや」
「いいから行ってきて!あんたの本当の実力がわかるから!」
俺はあの結晶に触れても何にも起きなかったんだ
その時点でもう…ねぇ?
俺は嫌々トカゲたちの前に歩み出る
それを見ていた周りの人間は「うわぁ…」「バカだよあいつ」と言っていた
お前らから殺してやろうかクソが
「なぁ…今からでもいいから住んでるとこに帰んな?お前が何もしないなら俺も何もしねぇからさ?」
「人間風情…調子乗ルナ!殺シテヤル!!」
喋ってた一際大きなリザードマンが持っていた大きな鉈で殴ってきた
「ナッ…ナニ?」
「はぁ…なんだよ…うちの森の奴らよりも余裕で雑魚じゃねぇか」
「貴様…人間ジャナイ…何者ダ!!」
「俺か?転生者が可愛くて一緒に旅しにきたただの魔物さ!!!」
優しめにリザードマンの顎をパンチする
「ガ…ガガガ…」
ありゃ?泡吹いてる…
「なぁ、お前らも帰れ!あ、こいつちゃんと連れてけ?」
「クギャ!クギャ!」
慌てたようにリザードマンは倒れた仲間を引っ張って走っていった
「おい!ホムラ!どういうことだ!!雑魚じゃねぇかよ!ってうるせぇ!なんでこんな騒ぎまくってんだよ!」
なぜか北門が凄く騒がしい
耳に来る煩さだ…わかる?この感じ
「やっぱり…あの結晶が壊れてたのよ。あんたはあり得ないくらい強いはずなのよ」
「はぁ…?そうなのか?なら文句つけにいくぞ!」
「その心配はいりません。」
声の方を見ると猫のような耳の生えた小さな女の子が立っていた…そうとても小さな…
「ちょっとどこ見てるんですか?」
女の子が胸を隠しながら俺を見る
「いやすごい小さいなと思って」
そういうとホムラと幼女に殴られた
「ふぅ…とりあえずもう一度来てください!
私の冒険ギルドへ!」
〜ナグサルト冒険ギルドの小部屋〜
「まず自己紹介をさせていただきます。私の名前はソール。そしてこちらにあるのは先程リュウキさんの使ったマジッククリスタルです」
「それ使ったらエラーが起きたの、受付の人は弱すぎてっていってたけど…」
「はい…ですがそんなことはありません。これをご覧ください」
ソールがマジッククリスタルを裏返すと裏側全てが真っ黒になりヒビ割れていた
「つまりどういうことだ?」
「あなたの力はこのクリスタルでは計り知れないということです。あのクリスタルは本当だとクリスタル級以内の人であれば測れるんです」
「つまり…リュウキはそれ以上の実力を?」
「はい。リュウキさんはアダマンタイト級…つまり昔魔王を一度滅ぼした勇者と同じくらいの力を持っています」
「あの…一人話に置いてかれてることに気づいて?」
「……あっ話終わった?」
「あんたいつから話聞いてなかった?」
「ひび割れしてるとこまでは聞いたよ?」
その場にいるみんながため息をついた
「つまり俺は強いんだろ?ならよかったよ…うちの森がレベル低くなくてよかったぜ…」
「ちょっとリュウキ!それ言っちゃ!!」
慌ててホムラが俺の口をふさぐも意味がなかった
「あの森?それは一体どういう…」
ソールが頭にはてなマークを浮かべている
「言ったらダメなのか?」
「私もう知らない…頭痛くなって来た」
「俺はガルシア森出身だよ」
「えぇ!!?あのガ、ガルシア森に住んでたんですか!!?」
「いや住んでたんじゃなくてあの森の主だ」
「ぬ、主?あなたは人間ですよね…?」
ハァめんどくせぇ…もういいや
体の形が異様な音を立てながらどんどんと大きくなる
「あ、あああ…」
「これが俺の本当の姿だよ、俺はあの森出身の魔物さ」
「きゃぁぁあ!!!」
「ま、魔物が!!なんで!!?」
みんなが叫んでいるが、
「静かにしなさい!!!」
ソールは冷静だった
ソールの一言で周りは静かになった
「あなた…もしやドラゴンオーガ?」
「ん?なんだそりゃ?」
「ドラゴンオーガ、この種族は1個体にそれぞれ別の能力があるの、そして鬼のように残忍で龍のような鱗を持ってるからこう呼ばれていたの」
ソールがめっちゃ真剣に喋ってるけど俺の頭には何も入って来ません
「ドラゴンオーガは1万年前、魔王と勇者のどちらにもついてない…中立のような立場でした」
「てことはリュウキのような奴が今じゃたくさんいるの?」
その言葉をホムラが言った後ソールは暗い顔で声を重くしながら
「……滅びました……」
ホムラが驚いて立ち上がり机を叩いた
「なんで!!?中立だったんじゃ!」
「中立といえど魔物であることに変わりはないので人間たちはドラゴンオーガたちを攻撃しました」
「そんな…意味わかんないよ!」
「ですがドラゴンオーガは約50年もの間その両国からの攻撃を耐えていたのです。彼らは当時500人程度のものでした。それなのに人間たちの総攻撃を50年も耐えていたのです」
「なるほど、俺やっぱり強いんだな!」
「あんた今の話聞いたの!?人間たちにひどいことされたのわかってる!!?」
「昔のことさ、どうだっていい…俺は今お前の仲間だし」
「それでも!「それよりも!」ムグッ!!!」
俺が人間の姿に戻りホムラの口を塞いでソールに喋りかける
「俺のこのカード、交換してくれよ!」
「はい!もちろんです!」
こうして俺はゴールド級になった
そしてホムラは暴れていたが酸欠になり気絶した